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香水ソムリエの舞台裏(香り選び後編)

香り選びのお手伝いとは。

まず一言目のお声がけからスタートしています💡
そしてその方が購入された後、日々手に取る時にその香水に何を求められるか?どのような心持ちで纏うのか?を読み取るところも始めの重要なポイントです。

“目に見えないものだけど、自分自身だけの心持ちはもちろん、周りの方への見え方も左右する”
という事を従事者は念頭に置かねばいけませんね😊

だからこそ香水の接客は“販売”ではなく、香り選びの“お手伝い”であり、“カウンセリングしながらアドバイス”が求められると思います。

実際ひとつ目の香りご提案するまで様々な情報を得る為の質問をいくつか投げかけるようにしています。

急に何も知らない状態で「これはお客様へオススメです」と言われても“何を知ってオススメなの?”と思われてしまいますよね💦
(お見かけでお似合いな香りがあれば唐突にムエットをお持ちする事もありますが😊)
「オススメ」という言葉は早い段階で使う言葉ではないですね。

では、前編の続きです。

③新しい系統の香りに挑戦したい
④なりたい人物像がある


③の方と出会い「いつもは〇〇系の香りが多いから、ちょっと違うのも良いかなと思ってて」と大まかに仰った場合、「では、どんな香りが良いですか?」と安直に訊ねるのも“販売員”でしたらOKかも知れませんが、“香水アドバイザー”としてはNGです🙅‍♀️
「ちょっと違う」の“ちょっと”が人によって感覚が違うからです。

そして概ね、〇〇系の香りを多く所有されている=やはりその系統がお好きで、ぐるっと回って「あーやっぱりこういう系統が好き」と仰る方が多いのも事実。
そういった時は「全く同じ香りとは2つと無いので、系統が同じでも一つ一つには個性がありますから😊」と“系統”という大枠は一緒でも、香りそのものの“個性”は違うという事をしっかりお伝えしましょう😊


最後の④の方には言葉の表現力や引き出しが問われます。
いかに想像を膨らませていただける言葉を持っているかが大切です😊
香料のお話もそこそこに、どれだけ香りの持つ背景や特徴を人物像に重ねてお話ができるか?が腕の見せどころです。

その為のトレーニング方法としては、香水を擬人化するイメージトレーニング+言葉でアウトプットしてみたり、その香りを纏う人のイメージを身の回りにいる人や有名人、空想上の人物で例える癖をつけてみる事がお奨めです💁‍♀️

例:
開拓者からヒントを得て創られた香りなので、“周りから憧れられる存在”や“カリスマ性”、そして“言葉に重みがある頼れる人”そんなオーラを纏っていただけますよ😊


時に私たちはカウンセラーのように心の中に寄り添う事が求められます。
香水を纏う時の心持ちは人それぞれです。

製品知識だけでなく、“お客様の心の在り方、香水への向き合い方”を知り得るための問いかけの言葉や姿勢もとても大切であることを参考にしていただけたらと思います😊

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