見出し画像

香水ソムリエの舞台裏(香り選び編)

では早速香り選びを・・・🤵‍♀️

と、行きたいところですが、闇雲に「これが人気の香りでーす💁‍♀️爽やかな香りデース💁‍♀️」とムエットを差し出してませんか???
香水従事者の方にはひとつ念頭に置いて欲しい事があります。

香り選びの基準はお客様それぞれにお持ちです。
大きく分けるとこのように。

①そのブランドの中で自分が好きな系統の香りをまといたい
②自分自身が心地いいと思う香りを選びたい
③新しい系統の香りに挑戦したい
④なりたい人物像がある

(他にも“ギフトで”、“ファッションに合わせて”、“季節に合わせて”、“身だしなみとして”などもありますがここでは割愛させていただきます。)

売り場環境やお客様層、そして時代によっても違いはありますが、私の体感での比率は↓↓↓

①は50%。
②が30%ほど。
③が10%。
④も10%程でしょうか🤔

そして大切なことはもちろんこのような数値ではなく、
目の前にいるお客様が香りを持ち帰られた後に日々香水(=香り)にどのような要素を求めて手に取られるのか?を想いながら香り選びをする事が最も重要です🧐

まず①。私自身も前職では様々なブランドの香水が陳列されている売り場環境でしたので随分この比率は下がってしまいますが💦現在の環境においてはこの層の方が非常に多くいらっしゃいます。

日々、香水を手に取る時にボトルデザインやブランドの名前も含めて“良いと思う香りを纏うこと”に楽しみや喜びを感じてくださる方です😊

「あー!これ好きー💕」「良い香りー💕」とお選びくださる方です。
同調しながら優しく背中を押して差し上げます😊

そして②の方は、一見①と同じじゃない?と思われますが、さらに深いところで香りを捉えている方です。稀にお客様ご自身でも気づいていらっしゃらないケースもあります😊

基本的には香水に対して潜在的に、自分自身と向き合うように日々ボトルを手に取られる方です。

昨今の世相の影響もあって、②のお客様が増えたように感じます。

様々な香水に精通されていたり、所有されている香水にも深い想いや選ばれた背景があり、時間をゆっくりかけてじっくり選ばれる方。
ブランドの名前よりもその香りに対して“どのような心地になるのか?”を重要だと感じていらっしゃる方です。

そして稀にお客様自身が気づいていらっしゃらないケースとは、ご愛用の香りのラインナップを伺った時に共通点がある時です。
香料であったり、香りの背景やストーリーに通ずるものがある時ですね。

思いのほか長文になってしまいましたので③と④は次回に続かせていただきますね😊

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?