Sawa~建築士のあたまの中~さんとのコラボ企画後〜対談
この度Sawa~建築士のあたまの中~さんから
『間取りの考え方~コラボ企画』第二弾にお誘いいただき無事に終えることができました。
その後に対談をしSawaさんが内容をまとめてくれたのでアップしたいと思います。
コラボ企画の内容はこちらからまとめて読めます。
コラボ企画を終えて
S→ Sawa~建築士のあたまの中
m→mugu 水色荘図案店 さん
S:今回第二弾『間取りの考え方』コラボ企画を一緒にやっていただきありがとうございました。
m:こちらこそ楽しい企画に参加させていただきありがとうございました。
間取りについて
S:今回実は3パターンあった間取り図からmuguさんに選んでいただきコラボ企画になりました。
選んでいただいた理由を聞いてもいいですか?
m:どのパターンも機能的で動線も美しく上手くまとまった間取りで選び難かったのですが、選んだ大きな理由は2つ
①今回の間取りは3パターンのうち一番面積が小さいのにLDKの形が一番素直な形状になっていました。
その理由としては2階に洗面、浴室があるからなのですが、だからと言ってただ無理やり水廻りを追いやったわけではなくあえて2階にあるメリットが詰め込まれている動線になっているのが魅力的だった。
② 間取りを見てパースを切り取る場所やイメージが頭にすぐ浮かんだ
本当は家事スペースや寝室も提案したかったのですがボリュームがあり過ぎるので今回は諦めました。笑
Sawaさんは私からしたら驚くほどの数の間取りを描いてこられていて、いつも無駄がなくまとまりの良い間取りだな…と感心してるのですが、間取りを作成する上で一番大切にしていることや気を付けていることは何でしょうか?
S:一番大切にしていることは動線です。
私も一応家事をするのですが、家事をする上で一歩でも少なく!がズボラ主婦代表の願望なのです(笑)
だから家事動線を考える時はどうすれば楽できるか自分ごとの様に考えています。
あと今回は『分ける』がテーマでしたが、今は皆さん何かと忙しいと思うんです。
そんな忙しいなか、家の中全てを綺麗にするのは大変だろうし、自分の中で甘やかす部分ってあっていいと思っているんです。
だから、空間に余裕があるならプライベート(見せられない部分)とパブリック(見せて大丈夫な部分)を分けたいと思っています。
どちらも自分が暮らすなら…っていう考えがポイントかもしれませんね。
インテリア編①でのオリジナルキッチンについて
S:作っていただいたオリジナルキッチンの図面がいつでもそのままオーダーできそうな仕上がりでした。
実際にこのキッチンを造ってほしいとお願いしたら水色荘さんで設計してもらえますか??
m:これまでキッチンの背面収納は設計したことはあったのですが作業スペース(コンロやシンク周り)までは計画したことがなかったので今回の企画を機に勉強を兼ねてしっかり調べて描いたので、実際この図面を見ながら家具屋さんと詰めれば出来上がるはずです。
もちろんいつでもオリジナルキッチンの設計お受けします!
むしろやってみたくてうずうずしています。笑
S:オリジナルキッチンって『家づくり』の中で憧れだと思うので、このコラボ企画をきっかけに水色荘さんにお仕事依頼があれば嬉しいと思うのでよかったらここでも事務所の宣伝しておいてください!!
どのエリアまで対応可能かなどなど・・・
m:キッチンは家の中でも大きな面積を占める「設備」です。メーカーのシステムキッチンは機能面だけでいえばとてもよくできた「設備」になっていますがその家族にしかない家があり、くらしがある中でオリジナルキッチンは機能を自分仕様に充実させることはもちろんですが、部屋の空間の素材や雰囲気に溶け込み
使っていくうちに手に馴染む家具のような、
道具のような「設備」を超えた愛着のある存在になると考えています。
そんなキッチンでくらしたいとお考えの方、ご相談いただければと思います。
対応エリアは全国です。
オンラインでヒアリングをさせていただきオリジナルキッチンの図面を作成させていただきます。
関西県圏・岡山・鳥取・島根に関しましてはオフラインでの打ち合わせ可能です。
思わぬところで宣伝させていただき嬉しい限りです。ありがとうございました。
S:オンライン時代だからこそ対応エリアが全国なのは嬉しい事ですね!
今回のコラボ企画で私が一番感じた事
手書き図面に感動!
S:始める前から同じ意匠設計でも得意とする事ややりたい事が少し違うのかな??と思っていました。
それが実際コラボ企画をしてみて、やはりmuguさんの得意な事は私にできない事だ~っと思い感動しました。
m:本当に意匠設計の中だけでも得意分野が枝分かれしてますよね。
私からしたらSawaさんの間取り作成の技は真似できません。毎週の「間取りの考え方」がそうですが、あれだけ多種多様な間取りを作ることは容易ではありません。
案件によるとは思いますが、1つの間取りをまとめあげるスピードも普通の設計士よりかなり早いんじゃないかと思っています。
S:速さは設計事務所にお勤め時代に相当鍛えられてる感はありますね(汗)
muguさんのインテリア編②で作っていただいたインテリアプランの手書き図面が特に感動しました。
その図面が作品と言えるぐらい可愛くてデーターをいただき、家に飾る事にしました。
自分の事務所を持った時は絶対事務所にも飾ると思います。
m:インテリア編②の最後の手書き図面ですが、正直あんなに喜んでもらえると思っていなくてすごく嬉しかったです。
どのようにまとめようか悩みましたが、何枚かに分けて描くよりも1枚に詰め込んだ方が楽しいかなと思ってあのように仕上げたんですが、
描いてる自分自身が楽しくなってしまい描き終わった時は寂しくなったくらいでした。笑
飾っていただけるなんて思いもよらず。
手直ししたいし、なんなら描き直したくなりますがすごく嬉しいです。ありがとうございます。
S:実際お仕事でも手書き図面を作成されていますか?
m:インテリアコーディネーターをしていた時はパースや造作家具に関してはほぼ手描きで図面を仕上げていました。
設計事務所に入り建築士として働くようになってからは全てCAD、パースも3Dだったので手描きをする機会はほとんどなかったですね。
たまに打ち合わせ途中で「こんなイメージですかね」と図面の端に落書きするくらいでした。
ですが、この企画のおかげでもっと手描きを極めたい!という気持ちになりました。
これからはもっと沢山描いていこうと思います
S:家づくりの過程で模型とか手書きパースはそれ自体も作品として価値があると思うので、家づくりをされた方に完成引渡し時に贈呈されるとかなり喜ばれると思います。
リアルな仕事も是非一緒に!
S:私が仕事でお世話になっているBEANS HOMEでは最近、インテリアコーディネーターも含めたトータルコーディネートの家づくりをご提案していきたいと思っています。
実際『家づくり』をされる方の中には
『お洒落な家に住みたい!でも何がお洒落かよく分からない』
という方もいます。
その為、家具付きで建売住宅を販売すると今のところほとんどの方が家具付きを希望されています。
建売住宅ですとそこにすでに家具が設置されている方が『暮らし』のイメージがしやすいのだと思います。
『暮らしやすい』間取りと『こだわり』のインテリアのコラボ企画は今後需要があると思っています。
だからこそ、リアルなお仕事も是非一緒にできる日を目標に今後も頑張っていきたいです。
m:そんな取り組みをされているんですね!
空間にインテリアがあるかないか、どんな家具をどの様に配置するかで部屋の景色って一変するんです。その部分をみなさん「なんとなく」感覚としては分かっているけどどうしたら良いかわからないし、そこの重要性って言葉では伝えにくいものなのでBEANSHOMEさんのように目に見える取り組みは、仰っているようにお客様が「暮らす」イメージができて実感として伝わりやすく家の購買意欲にも繋がるのではないでしょうか。
インテリアを設計する立場からしてもとても魅力的な取り組みです。
リアルにコラボができる日がいつ来ても良いように私も頑張りたいと思いますので、いつの日かよろしくお願いします!
またコラボ企画に参加してくださるなら・・・
S:また一緒にコラボ企画に参加してくださるなら、どんな事をしてみたいですか??
m:もしまたコラボ企画に参加させてもらえるなら…なんでもやらせてください。笑
と言いたいところですが、また住宅もしたいですが店舗で小さなカフェとか不特定多数の方が利用するような特建とかもしてみたいです。
古い木造建築のリノベーションの提案とか。
どう手をつけたら良いか分からず困っている家をnoteで募集をかけて企画材料にさせていただいて取り組んでも楽しそうだな〜と思ったりしていました。
1人では踏み出せなかったこともこうやって仲間がいると新しいことにチャレンジするハードルは下がるんだな〜と改めて感じています。
S:住宅以外は逆に勉強させてもらう事が多そうでやってみたいです!
古民家改装も実際の家を企画にさせてもらえるなら事例にもなりそうですし楽しそうです。
私も今回さらに可能性や妄想が広がりました。
第一弾を一緒にやったナミ構造設計士さんも一緒に3人のコラボ企画
あとは同じ条件で間取りを書いてみたらどう違うのか
とか…
m:いいですね。ナミ構造設計士さんがいれば、まさに古民家改修の企画とか出来ますよね。個人的にこれから取り組みたい分野なので、ぜひ3人でも新しい企画にチャレンジしてみたいです。
同じ条件での間取り作成とか緊張しますがやりたいです、5〜6人の建築士を集めて大きな企画が出来そうな予感です。
S:実際仕事となると受注側など、どこから金銭が発生するなど色々考える部分もあるのですがとりあえずコラボ企画なら色々と妄想が止まりません(笑)
m:今回の企画は予算度外視で良いんのかな?これって大工さん作りにくいって嫌がるよな…法規的に怪しいよね…とか実際の仕事に重ねて手が止まることはしばしば…
でも企画なんだから楽しさ重視で!ってなったから妄想は広がりまくりでした。
S:そうなんですよ。考えてはしまうのですが・・・企画だしって言い聞かせていました。
それでもその企画の内容がそのままリアルな仕事になることも夢ですね。
さいごに
対談内容はだいぶ長文になったようでなんと!4,000文字弱とのことでした。
これでもかなり抑えたつもりだったのですが、話だすとキリがないようです。笑
対談のまとめ記事から段取りや舵取り、準備をしていただき何から何までSawaさんには大変お世話になりました。
コラボ企画をすることで自分の中に新しい発見があったり、ふわっとしていた部分の輪郭がはっきり見えてきたりと一石三鳥くらいになったことも驚きでした。
本当にありがとうございました。
また新しい企画に参加もしたいし、私も企画を考えてみたいと思っています。
今後もよろしくお願いします。
mugu