わたしの1番好きな安藤忠雄さんの建築「木の殿堂」
昨日CADに関する記事を書かせていただきましたが、そのトップ画像に使用した写真についてもせっかくなので書いておきたいと思います。
知る人ぞ知る大物建築家で、素晴らしい建築を多数世に送り出している
安藤忠雄さん。そんな方の建築物の中で1番と言い切るには、若干あつかましい気はするんですが、あくまで私の中での1番です。
それは「木の殿堂」です。
もう名前からして素敵すぎるのですが・・・
こちらは兵庫県立の施設なんですが、なんと入場が無料なんです!
こんなに素晴らしい建築物を堪能できて無料!?とびっくりします。
ですが行き着くまではなかなか大変です。
兵庫県北部の香美町にあり、かなり山深い場所に位置しています。
電車やバスで行けなくもないと思いますが、かなり途方もない旅になるので
車で行くことをおすすめします。
冬はかなり雪が積もりやすい場所なので見に行くには春~夏にかけてがベストシーズンだと思いますが、わたしは四季折々の木の殿堂を体感しているので、どの季節も各々の楽しさがあります。
車で山道をうねうね進み、本当にここで大丈夫?というようなところを抜けるとたどり着きます。
美しい芝生がある横の道を上がっていくと、バウムクーヘンの様な不思議な形の建物が出てきます。
外壁は下見板張りになっています。
まず外側の内側?のバウムクーヘンの空洞の部分がぽかーんと空いています。
上を見上げると丸く切り取られた空が印象的。
外壁に囲まれていますが圧迫感があるわけではなく不思議と気持ちの良い空間になっています。
この空間をまっすぐ突っ切る通路があります。
この先を200mほどずーっと直進すると小さな建物があったり、ちょっと休憩するのに良いスペースになっています。
進まずに本体内部の様子はというと
受付で靴を脱ぎ中に入ると天井高さ16mの空間が現れ、
その中をらせん状に通路を下って行きます。
天窓から光が差し込み、神聖な雰囲気を醸し出しています。
壁に多少のスポットライトがあるだけで日中は天窓からの自然光だけで十分明るくなっています。
柱や梁は兵庫県産の杉の集成材を使用しているとのことです。
一番下に行き着くまでに様々な国の木造建築の歴史が展示してあったり、
木に関する伝統的な道具などを見ることができます。
下までたどり着くと、図書室や木工教室、木工のおもちゃが沢山あり
建築そのものだけではなく子どもも楽しめる施設になっています。
夏休みになると自由研究の作成に親子連れが沢山きていました。
安藤忠雄さんの木の殿堂のスケッチや図面の展示もされています。
木のぬくもりの中にコンクリート打ちっ放しの安藤さんらしさもしっかりと感じることができます。
コロナが流行りだしてからは木工教室は中止、木のおもちゃや図書館の本も触ることが出来なくなっていましたが、最近はまたいろいろな行事を再開したようです。
なぜ1番好きなのかというと、言葉でうまく表現しにくいのですが
ここに来ると心が休まるというか、浄化されるというか、深い呼吸ができるというか・・・笑
わたしにとってはとても神聖な場所です。
山の中にひっそりと静かに佇んでいる姿がなんともいえなく好きなんです。
決して近い場所でもなければ、行きやすい場所でもありませんが、
家族で今日はどこに行こうか?の話になると
「木の殿堂に行こう」
率がかなり高いです。
安藤忠雄さんのことはもちろんこの建物に出会う前から尊敬していて
関西近辺のものに限らず見に行ける建築物は見に行っています。
ですが木の殿堂は初めて行った時の感動もありましたが、
行けば行くほど好きになる、そんな建築です。
行った回数も1番多いってのもあるかもしれませんね。
安藤さん建築の中でも以外と「木の殿堂」はみなさんに知られていないんじゃないかと思い(そんなことない?)
今回の記事にしてみました。
好き好きはそれぞれなので、絶対に楽しい場所だと言い切ることはできませんが、兵庫県北部に遊びに行く機会がある方はちらっと寄ってみられてはどうでしょうか?
ついでに最近わたしが読んだ安藤忠雄さんに関する近況情報?の本をご紹介。(と言っても今年の5月の本ですが)
これまで安藤さんの講演会を聞きに行ったり色んな書籍を読んできましたが、まだまだこの方は進化しているようです。
今回は写真多めになってしまいました。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
mugu
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