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▶︎萩焼のマグカップを簡易金継ぎする


こんにちは。むむぐらふです。
今日は壊れたマグカップの修復をします。




修復前のマグカップ

▲お気に入りの萩焼のマグカップ

洗っている時にうっかり手を滑らせて、取手が3つに割れてしまいました。でもよく見ると、何だかとても綺麗に割れている気がします。この状態なら初めてでも上手に仕上げられるかもしれない…というわけで、今回は金継ぎに挑戦しようと思います。



金継ぎの方法

✴︎誕生日のお祝いで友人からいただきました✴︎

金継ぎのやり方はいくつかありますが、今回の修復は取手のみ。そこまで熱くならず、口が当たる場所でもないため、今回は漆を使わない簡易金継ぎで直したいと思います。



材料

▲キットの内容物

キットには…
・説明書
・エポキシ接着剤
・耐水性紙やすり#400
・使い捨ての筆
・絵皿
・真鍮粉
・スポイト
・テレピン油
・合成樹脂
・エポキシパテ
…が入っていました。

その他の材料として…
・直したい器
・ビニール手袋
・カッター
・ウエットティッシュ
・ラップ
・爪楊枝orヘラ
・綿棒
・マスキングテープ
…は自分で用意する必要があります。

袋を開けると接着剤のにおいが部屋いっぱいに広がります。作業する際は換気をお忘れなく。



手順1:つなげる

▲くっついた〜〜‼︎

割れてしまった部分をエポキシ接着剤でくっつけます。2液を混ぜて硬化させるのですが、片方が固まりつつあって、出すのに少し苦戦しました。

1:1の比率で混ぜ、少しはみ出るくらいに塗って接着させるのがベストです。



手順2:みがく

はみ出た部分はカッターと耐水性のヤスリで削ります。器の種類によって変わるのかもしれませんが、この萩焼のマグカップは“削る”ではなく“ペロンと剥がす”感じでした。

力加減を誤ると食器を傷つけることになるので、この作業は特に慎重に行いましょう。



手順3:ぬる

▲こちらは真鍮粉を出し過ぎた悪い見本

最後は接合部分にテレピン油と合成樹脂で溶いた真鍮粉を塗っていきます。

はみ出しても修正できるので、臆せず線を描きましょう。



仕上がり

▲ 金色の線が加わりました

写真撮影を含め、1時間半ほどで修復することができました。

このあと24時間乾燥させたら使えるようになるそうですが、金継ぎで修復した後は電子レンジ、食洗機、オーブン、直火での使用が不可になるとのことです。

今回金継ぎを行ったことで、割れた時の悲しい記憶を昇華させ、食器への愛着をより深めることができました。

ますます好きになったこの萩焼のマグカップで、今日からまたおいしいコーヒーを飲もうと思います。




以上、萩焼のマグカップを簡易金継ぎする話でした。
最後まで読んでくださりありがとうございました。


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