今何してます?

光の加減に振り回されようよ

うちから歩いて10分のところに田んぼ道がある
こんなとこで排気ガスを浴びて、野菜も拗らせそう...。
というその足は、その歩き方はだらしない
ただ漫ろに歩いているだけで
間を埋めるものは何もない
ただ全てがさりげない輪郭をもつだけだ

空白の多い時間のこの中であなたは
何を考えてるんだろう、正直どうでもいいけど

生産性の無い私の頭の中は
歪む音をあげて今日もよく回転しているよ
みんなそうだといいなと思うけど、一緒になってしまったら一緒にいる意味はないのかもしれないね
わたし今、精一杯生きていますって言ってもいいですか。


たまにガストに行く
この店、23時までだと勘違いしてた。
喫煙ルームで橙のぬるい灯りに触れる
夜にこの温度に触れるとどうも安心してしまう
しばらく暗いところにいたものだから
人って顔の影1つで別人に見えるんだなあと感心する

座っているソファーの縫い目からどろどろと空間が溶けていく
何も疑わないわたしたちは無知か、受容か
さっきまで感心していたその顔がゆっくりと溶けていく
ということは、きっと私の顔も溶けてきているんだろう
混ざり合えずに溶けていけば私は岐路に立てる

光の加減に振り回されようよ

写真じゃなくて絵で描きたい
この場所、この若さは
写真にするには少し眩しすぎる
写真にしたならきっと見返せない
弱った、弱ったなあ
私の世渡り下手な左手で、ぼやけた姿を残したい
でもペンはないので諦めて、
ズボンのぽっけから文庫本を取り出す
鏡合わせとは流石に言えないくらいの時差で
徐にぽっけから取り出されたその本は相変わらず俗っぽくて、らしいね
いいと思う。
とだけ、言えるようになりました

秒針の音は聞こえないけれど、たしかに時間は進んでいるらしい
あー、境目がなくてよかった!
朝になれば戻る
無かったことにはならないけれど、内緒にはできるね
確かに今日私は右を選んだ

それぞれに違う明日からの日々
今日の星とこの溶けてしまったぬるい灯りが香辛料になるかしら
まだ知らないし、知れない

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