ドリームキャッチャーと彼の特別な人。シーン対比に見るRamKing②
こんばんは。
My EngineerのRamKingに取り憑かれてもうすぐ一ヶ月ですが、やっと2本目の記事が書けました。
これを書きたくてnoteに登録したので、形にできて一安心。
今回もRamKingのシーンに込められた意味を
それはもう都合のいいように探っていきます。
※原作未読
※拡大解釈と妄想のサラダボウルです
こうやって考えるのも楽しいかもね、くらいの気持ちでお願いします。
1.シーン概要
今回はここを取り上げます。
EP3、Kingが図書館で初めてRamに出会うシーン。
EP12、Kingのベッドの上で語らうシーン。
なぜこれらを結びつけるかというと、共通点があるからです。それは
・Ramのタトゥー(ドリームキャッチャー)
・挿入歌
の2つ。
まずは各シーンを簡単に振り返ります。
▶︎EP3
図書館で本を探していたKingは、本棚の隙間からRamの横顔を見つけ、目を奪われます。
視線を感じてRamが顔を上げると、慌ててそっぽを向くKing。
Kingは視線を逸らし、少し落ち着かない様子です。
見てはいけないものを見たかのようなそわそわやドキドキ、戸惑いが入り混じってるみたい。
このシーンのBGMは、挿入歌「จะเป็นไรไหม」のイントロです。
挿入歌については後ほど。
▶︎EP12
時は流れ、RamはKingの家に転がり込んでいます。
頭の傷が疼くKingは、一緒に寝ていたRamの手助けで鎮痛剤を飲みます。
落ち着いたところでRamの首筋に手を伸ばし、タトゥーにそっと触れるKing。
「綺麗だな」と呟きます。
そのタイミングで挿入歌のイントロが始まります。
EP3の図書館のシーンと同じ曲ですね。
タトゥーについてKingが尋ねると、Ramはドリームキャッチャーについて言葉少なに語ります。
2. 挿入歌に見るRamの想い
ここで一度、挿入歌の話をさせてください。
タイトルは「จะเป็นไรไหม」。
Google翻訳によると「Are you okay」「大丈夫ですか」とのこと。
このMV、マイエンのBehind the Sceneを織り交ぜてあってはちゃめちゃに良いので必見です。
この曲が本当に美しくて美しくて…
タイ語はさっぱりなのですが、歌詞の英訳を見ながら聞いてみました。
全体を通して「あなたの特別な人になりたい」という強い思いを感じる歌です。
1番の歌詞はこう。
Do you have someone to wake you up in the morning yet?
Who keeps calling you asking if you're okay?
Who is your friend, who comforts you when you're lonely?
Let me be…that person.
.
It won't be the same
I don't want to let the things stay the same
I want to tell you and let you know what(how) I'm feeling in my heart
.
Would you mind if you had someone
who wanted to be beside you?
Who wanted to take care of you?
Please, let me be with you
Always going through the happiness and suffering together
Would you mind? Oh, please tell me
和訳するとこんな感じでしょうか。
朝あなたを起こす人はもういるのだろうか
あなたに大丈夫かと尋ね続けるのは誰なんだろうか
あなたが孤独なとき慰める友は誰だろう
…僕にそうさせてほしい
.
このままではないよ
このままにしておきたくないんだ
あなたに伝えたい、あなたに知ってほしい
僕がどう感じているのかを
.
あなたのそばにいたい
あなたを大事にしたい
そう願う人がいても良いですか?
あなたと共にいさせてください
幸せも苦しみも、いつでも共に味わいたいんだ
良いでしょうか?
ああ、どうか教えて
誤訳がありましたらごめんなさい。
ちなみに「僕」「あなた」表記は完全に私の趣味です(にっこり)
あらゆる恋愛ソングが推しカプの歌に聞こえる、これは腐女子の性なので抗えません。
ということでらRamKingのシーンで流れる曲は彼らに当てはめたくなってしまうんですねー。
イマジネーション豊かなオタクなので、英訳歌詞を読んだときにRamの心の叫びが聞こえるようで頭を抱えてしまいました。
Ramって元々ガツガツアタックする性格ではないですよね。
Kingには尚更、絶対にそんなことできない。
関係性が壊れることへの不安とかKingが鈍感ボーイであることとか、いろんな理由があるでしょう。
ただの後輩としてであっても、Kingのそばにいられたらそれで良い。
Ramはそう思おうとしながらも、Kingへの想いは募るばかりで、Kingの特別な人になりたいという気持ちが膨らんでいく。
そんな気持ちは当然打ち明けられないけど、心の中でKingに向かって叫ぶRam。
そんな風に聞こえてしまいます。
3.美しきタトゥー
さてEP12の話に戻ります。
EP3、図書館でRamに出会ったときのKingは、Ramの横顔、そしてタトゥーに目を奪われました。
それに対してEP12のKingは、Ramの首筋にそっと触れて「綺麗だな」と言います。
おそらくEP3とEP12でKingが感じたことは一緒。
EP12では、それが思わず「タトゥーに手を伸ばす」「綺麗だと言う」というアクションに表れたのだと思います。
それはきっと、EP3と違って、既にKingがRamにもタトゥーにも触れられるほど近くにいるから。
物理的な近さというより、2人の心が限りなく近づいている証拠。
同じ挿入歌の同じイントロが流れることで、EP3とEP12の対比が活きてくる。
この対比が、Kingが魅了されたタトゥーの存在と2人の関係性の変化、この2つを印象づけているように思えます。
これだけタトゥーが強調される意味を考えていると、1つの結論にたどり着いたのですが、
先にEP12の残りの部分について書かせてください。
4.Kingの優しさ、Ramの巨大な感情
「綺麗だな」の後、ドリームキャッチャーについて説明するRamとその手をぎゅっと握るKing。
首筋を触るわ手をにぎにぎするわ…
この頃のKingは自分の感情に気づきかけていると思うのですが、恥ずかしがるかと思いきやこれですよ。
このあとKingは寝落ちするので、眠気のなかで自分の気持ちに正直になっていたのかも。
KingはRamに「悪夢を見たの?」「タトゥーを入れた後も見る?」と聞くのですが、
「どんな悪夢なの?」と聞くことはありません。
そこからの、以下のセリフ。
「大丈夫だよ。俺も見るんだ。
でも起きると全てが良くなってる。
(ここでRamの手を握る)
絶対にね」
この傾向、他のシーンにもしばしば見られます。
King実家の植物園、Ramを拾った晩、草むらに寝転んだときなどなど。
要するに、KingはRamに不安や苦しみがあることだけを把握して、決して深く追及することはしません。
そして「大丈夫だよ」などと声をかけてそっと寄り添うのです。
驚くほどに優しいですよね。
「大丈夫だよ」
この言葉にRamがどれほど支えられてきたか。
そう考えると涙が出そう。
その後、Kingは会話の途中で寝落ちしてしまいます。
彼の寝顔を見つめるRam。
もう絵が神聖すぎて泣いてしまう…
この晩もKingの優しさに触れ、RamのKingを想う気持ちはますます強くなります。
しかしKingがどう思っているのか分からず、Ramは寝顔を見つめることしかできません。
このシーン、さらに例の挿入歌を合わせて考えてみます。
サビを再掲。
Would you mind if you had someone
who wanted to be beside you?
Who wanted to take care of you?
Please, let me be with you
Always going through the happiness and suffering together
Would you mind? Oh, please tell me
KingがRamの手を握ったところで、ぶわぁっと花開くようにサビが流れはじめます。
手を握られ「大丈夫だよ」と優しく言われ、Kingへの愛がぶわぁっと込み上げてくるRam。
あなたのそばにいたい、幸せなときも苦しいときも一緒にいたい、あなたの特別な人になりたい。
そんな彼の想いを挿入歌が代弁するかのような演出。
サビがちょうど終わる頃、Kingはスヤァ…と寝落ちします。
Kingの寝顔は、Ramの思いの丈が彼にうまく伝わらないことを象徴しているみたい。
"Please tell me"は、届くことなく夜に消えていくのです。
こんな感じで、先ほど書いたとおり、Ramの心の叫びを聞いているように思えてしまう。
ところでRamの巨大な感情のことばかり話す私ですが、その理由の1つがキャンプなんです。
このシーン後、2人はキャンプに参加するのですが、キャンプではいよいよRamがKingへの愛を隠さなくなっていますよね。
怪我をしているP'が心配で過保護になってしまう、というのもあるでしょう。
しかしそれだけでは花冠などなどの説明がつきません。
Ramの感情が大きくなりすぎて、キャンプでちらちら見え始めたのかなと思っています。
5.彼の悪夢とドリームキャッチャー
ところで、3で「これだけタトゥーが強調される意味」と書いた件についてです。
My Engineerの公式ロゴがこちら。
ギア、花、そしてドリームキャッチャー。
このことからドリームキャッチャーは、マイエンにおいて愛の象徴として扱われていると言えます。
ということは、ドリームキャッチャーが表すのはきっとRamKingの愛そのもの。
My Engineerシーズン1で「悪夢」を見た人物と言えば、Ramに他なりません。
Ramが見た悪夢、それは父と親友の不倫という裏切り。
RamにとってのKingは、ある意味でドリームキャッチャーのような存在とも言えます。
父と親友の裏切りで傷つきボロボロになったRamを、優しく受け止めて寄り添うKing。
RamはKingの存在があって初めて悪夢を振り払うことができるのです。
ここでまた挿入歌の話。
Do you have someone to wake you up in the morning yet?
Who keeps calling you asking if you're okay?
Who is your friend, who comforts you when you're lonely?
Let me be…that person
朝起きてそばにいてくれる人。大丈夫かと心配してくれる人。孤独を慰めてくれる人。
これってなんだかドリームキャッチャーっぽくないですか?
僕があなたのそんな人になりたい。
それがRamの感情だという説を、これまで散々語ってきました。
RamにとってKingは明らかに特別な人です。
悪夢から自分を守ってくれる、自分を支えてくれる存在。
Ramはきっと、Kingにとって自分もそんな存在でありたいと願っている。
つまり、RamだってKingのドリームキャッチャーになりたいのではないかと思うのです。
ちなみにこの挿入歌、もちろん他のシーンでも採用されています。
RamKingでは
EP11、バスの中で Ramのスマホが充電切れになるシーン(一瞬しか流れないけどこの曲ですよね?)
EP13、植樹のシーンでお互いをチラチラ気にするところ
EP14、RamとKingの別れ際。RamがKingの乗った車を見つめるシーン
など。他にもあるかも。
イントロだけで終わるパターンがほとんどです。
いずれも、RamのKingに対する感情がチラ見えするシーンな気がしたりしなかったり。
ずいぶん長くなったので今回はこのへんで。
お付き合いくださりありがとうございました。