群青のファンファーレ ~対話録10~
※ 適当な書き散らし。推敲ほぼなし。
がっぷり四つの競馬アニメ、群青のファンファーレ…か。どう?あと数話だけど、今のところの感想は?
期待はずれ。だいたいのところ、アマゾンレビュー的な感想と思ってもらっていいよ。でもね、キラリと光るところも散見されるから、そう捨てたもんじゃない。
ほう…。
それと希少な競馬モノだから、なんだかんだで追っかけちゃうね。競馬ファンじゃなければ1話切りなんだろうけれど。
で、そのキラリと光るところとは?
ひとつ上げるなら、9話の後半。あの優男が芝生に寝そべりながら言ったセリフ。あのセンスは褒めたい。
なんて言ったっけ?
「キラリン、大丈夫。怖がっていい。……今だ!」
ああ、思い出した。でもそんなに印象に残った?
まあね。競馬以外でもだいたいの作品で、こういうのって、怖がらなくていいとか、自分を信じてとか、勇気で乗り越えろとか、そういうセリフになっちゃうんだよね。
まあ、テンプレ的でありがちだよね。悪くないし、実際シーンとしては決まるしね。
うん、別にそういうのが嫌いってわけじゃないよ、私も。でも、ここではその逆。「怖がっていい」。これね、とても仏教的だと思うんだ。
仏教的?
あまり無理に心の中をいじらず、そのままでいいよという方向性において、ね。弱点を克服するとかなんとかとは一味違う方向性。こういうの結構好きなんだ。
映画とかアニメにおいては少ないケースかな?
多分少ないと思うよ。実際、厳しい競技の世界ではどうしても弱点を克服しなくちゃならない局面は出てくるし。
そういう意味では「怖がっていい」というのは、弱点を利用した、あるいは弱点を逆に強みにしたってことでもあるよね。
うん。スキャットマン・ジョンが吃音を歌に活かしたようにね。
無理に型に押し込まない、馬なりでいいんだってことか。
持って生まれたモノを最大限に生かすこと。これができそうでできないんだよなぁ。
人間だもの。
ではまた。
さらば。