【2024】シリウスＳ　スプリンターズＳ【予想】

秋競馬が始まる。競馬ファン待望のＧⅠの季節だが平地、障害、平場から重賞まで博打としては如何なるレースでも勝負できる時は大きく張るのが信条。調整時には単勝１頭縛りで開催の全レースを買ったりもしており、結果的にいつも回収率はトントンからちょいプラスを推移していた。手応えを得てからその後の勝負レースでの馬連購入が気持ち的に楽なこと楽なこと。普段は平場のダート戦や障害レースで勝負することが多い。前置きはさておき、重賞でも当然勝ちたい。「当てたい」ではなく「勝ちたい」という意味である。週末の中山はなにやら警報級の降雨予報もあり今週も馬場状態は要チェックか。出走メンバーはなかなか良いのが揃ったがあえて荒れる前提で予想を進める。言ってみればどの馬にも勝つ要素のうんちくがあり、何とでも言える状態なのでそういう中で買い目を絞るのは個人的に芯にしている部分としてご了承願いたい。

土曜のシリウスステークスから。もちろんこの重賞でも高回収率を狙いたいが、出走メンバーもまだまだ重賞慣れしていないクラス馬が目立つ。まぁハンデ戦にはもってこいだろう。もう少し距離が短ければハンデ差を考慮しやすいのだがとにかくここで本命視するのはグリューヴルム、テン乗りの外国人ジョッキーとやたら手が合う奇妙な馬。今回のシュタルケはなかなか面白そうである。前走のリステッドでは上位人気ながら藤岡佑が下手に乗ってしまった。距離もやや長かったのかもしれないが今回の距離なら普通に上位に入るだろう。馬体をきっちり５００ｋｇ以下に仕上げてくれば万全か。以下、買い目の３頭。まずはビヨンドザファザー、前走は明らかに仕掛けが遅すぎ。後方待機策は分かるけどもう少し早めに動けば最後は届くだろう。詰まるとダメな馬なので枠番的に今回は悪くない。外に出す競馬がベストで、とにかく最後は外目を走れれば突き抜けると思う。半端な斤量はキャッパーの迷いの表れ。次にサンデーファンデー、折り合いさえつけばなかなか強しの馬。前走はスタートが悪かったにもかかわらず無理に前のポジションを取りに行った結果、届かずの３着。普通に落ち着いて出れば位置取りも無理なく中段に着けられるわけで、今回乗り替わった武豊のスタート次第で楽なレースが出来るはず。新馬戦の時のように武豊がポンッと出してそのまま逃げ切りでもいい。斤量５５ｋｇだし音無厩舎に乗ってくる武豊は一発も多く案外怖い。最後にハピ、やっぱり差し脚は強烈。中距離がベストな馬なのでここは買い時と捉えて間違いない。ベストで間違いないとはいえヤネ坂井がちょっと不安か。坂井は１度だけ乗っているが大敗しており、つまりは負け癖にケチが付くのよ。それを払拭できるかどうかがカギ。まあその１度は春の天皇賞のために芝２６００ｍを無理矢理走らされた参考外とも言えるし中京コースなら大外枠は絶好。直線一気で全部まとめて差し切る可能性はある。以上、４頭の馬連ＢＯＸ買いで。

スプリンターズステークスの見解に移る。当初の予想としてはサトノレーヴに注視していたことを白状しておく。人気を集めそうなところを嫌って今回は外していく方針。前走からのローテーやら免許期限度外視でレーンを乗せてくるあたりが気に食わないのだ。心配な方は押さえておけばよいかと。で、内枠先行有利という世評だが穴狙いの人は逆目で行くのが常道。ダイタクヤマトやスノードラゴンが超人気薄で勝った時はどちらも８枠で快勝したし、香港馬なんて７枠ばかり入っていつも勝っていた時期もある。つまりそういうことだ。先入観に縛られずあえて逆目に張って高配当を狙っていきたい。本命はビクターザウイナー、３月の高松宮記念での見解通りで香港馬はとにかく「買う」方針は変わらない。あの時の唯一の懸念は日本における荒れた馬場の適正の有無としていたがキッチリ対応できていた。馬場が良ければ頭も取れたレースだったと思う。今回は乗り慣れたリョンからモレイラへスイッチ。陣営が完全に日本での勝負に出ている証。道悪だろうが何だろうがロケットスタートで逃げ切り濃厚。暑い夏を短いスパンで戦ってきた馬ではローテーと合わせて重馬場のＧⅠはちょっとキツイと思うし、ここはレース間に余裕がある馬たちを重視。なんてったって７枠の香港馬ですからね。以下、買い目の３頭。まずはマッドクール、昨年のこのレースで取りこぼして嘆いた記憶が鮮明だ。スプリントＧⅠで勝負になる力量を供えていることを確認し高松宮記念でしっかり馬券に出来たことは大きな収穫だったわけで、夏の暑い中でのレースを控えてここは休み明けという流れはプラスと見ていい。実際に鉄砲が利く戦績だし春のＧⅠで重馬場をものともせず勝ち切った走りは悪くなかった。ここでも勝ち負けと見る。唯一のマル外はやっぱり不気味。次にムゲン、ようこそカク外という感じで本命馬より実は好感が持てるのがこちら。馬柱をパッと見ても調教師名というか厩舎名とういか何て読むの？みたいに二度見してしまった。普通に考えればノーマーク馬としてスルーされるところだが人気薄の香港馬ほど怖いものはない。ここで何度も書いてきたがそういう一見「知らんぷり」してる香港馬が他のＧⅠも含め激走したことは過去に何度となくあるし、それでデカイ馬券も取れてきたことは事実。実際この馬は６月にひとつレースを叩いており、夏場を休んだローテーは勝負気配ともとれる。本命の馬が逃げ脚最速ならばこちらは完全に追い込み強襲タイプ。香港サイドが二枚腰で日本馬に襲い掛かる公算で、もしも後方馬が届く流れになったらこっちに賭ける手もあるということ。オッズ度外視で押さえ目。最後にモズメイメイ、前で逃げると止まるので近走では手綱を絞り逃げ馬より位置を下げてラスト弾ける脚質が功を制している。大事な場面でいつも内で窮屈になっているがセントウルＳの上位２頭とは全然差が無いと評価。むしろ前が開くアイビスＳＤみたいなレースだと見違えたような末脚を使う。年上の牝馬よりも４歳牝馬のこちらを注視。とにかくヤネとの相性が良く、国分恭はこの馬の乗り方を本当によく分かっている。渋った馬場をこなしてくれれば、ラストの叩き合い根性比べではこの馬に分があると見るね。人気どころの馬ばかりに張るより博打的にはこちらのほうに射幸心が働く。以上、４頭の馬連ＢＯＸ買いで勝負。