セカンドペンギン、めっちゃ大事説
こんにちは。麦穂です。
この時間に起きようとアラームを設定したら、必ずその時間の30分後に起きてしまう癖をやめたいなと思う今日この頃です。
それなら30分早くアラームをかけるべきか、それともアラームが鳴った時間に起きられるように訓練すべきか。
悩みどころですね。
でも多分後者がいいんだと思う^^
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この問題は自分で解決するとして、今日の内容に入ります。
今回は、「セカンドペンギン」の重要性についてのお話です。
私の定義する「セカンドペンギン」
まず始めに、今回のテーマである「セカンドペンギン」って何?というところを確認します。
それでいうと、私の定義する「セカンドペンギン」は、世間一般で言われている意味とは少しだけ違うかも、ということを最初に断っておきます。
世間一般で言われている「セカンドペンギン」は、こんな意味をもちます。
こう言われると、「セカンドペンギンってちょっと臆病じゃない?」「先陣を切って改革する勇気がないんじゃない?」と、若干否定的な意味にも聞こえかねません。(※なお、引用元の記事では、決してそんな書き方をされているわけではないです)
あと、どうやら「セカンドペンギン」は、「起業家」に限定された呼び方みたいですね。
この辞書的な意味をリスペクトした上で、自己の経験から、私は以下のように「セカンドペンギン」を定義したいなと思います。
辞書的な定義と比べて、よりシンプルになりました。
違うところは、以下の2つの点です。
「危険がないとわかったら」の部分をカットしている
「起業家」に限定していない
つまり、「2人目に動き出す」というポイントだけを重視し、他の主観的特徴などはカットして、最大限シンプルに「セカンドペンギン」を捉えてみた、という形ですね。
こちら、本記事を読むにあたってご了承いただけますとありがたいです。
「ファーストペンギン」になれない自分
「ファーストペンギンであれ」
これは、就活をしている間よく言われていたことです。
何事も、「1人目」であることに意味がある。1人目として動き出す勇気を企業は評価するんだ、と。
確かにそうだし、「1人目」というのは何物にも代えがたい価値があります。
でも、この理屈に当時の私はどこかひっかかっていて。
1人目になることは確かに素晴らしいこと。だけど、それだけを追うのってあんまり本質的じゃなくない?
1人目になれるのは、「各場面で1人」しかいない。じゃあ、1人目になれなかったその他大勢の人たちには価値がないってことなの?
こんなことをぼんやりと考えていました。
今思うと、若干拗ねてたのかもしれません(笑)
私はもともと「なにがなんでも私が!」というハングリー精神が強いわけではなく、「今の場面で私が動くのは最善か?」を考えた上で動く傾向にあります。
そんな自分と、ファーストペンギンを目指して突き進む周りの人たちを比べて、引け目を感じていたんだろうなぁと思います。
ただ、「今の場面で私が動くのは最善か?」を考えた上で、「私がファーストペンギンになるべきだ」という答えが出たら、案外すんなりとファーストペンギンになることはできるんです。そこは私の責任感ゆえですね。
でも、素の自分としてそれをやれているか、と言われるとまた別のお話で。
今でこそ「セカンドペンギン」の重要性に気づいてはいますが、当時の私は、「ファーストペンギン」になりきれない自分のことが嫌いでした。
”2人目”として動き出す、ってすごくない?
あらかじめ断っておくと、私は決して「ファーストペンギン」を否定したいわけではありません。
ファーストペンギンになれる方は本当にすごいと思いますし、組織に必要な存在だと思っています。
だからこそ私も、長い期間モヤモヤと悩んでいたわけですからね。
でも、あるとき気づいたんです。
「2人目、超大事じゃね??」
と。
私はそれまで、2人目以降に動き出す人は、「1人目になる勇気がなかった人」だという、今思うとなかなか過激な思想を持っていました。
でも、組織が上手く回っていくためには、実は2人目3人目の存在ってめっちゃ重要だし、2人目3人目になることも実はすごく勇気がいることなんじゃないか、と思ったのです。
(詳細は次の章で!)
ただこれ、明確に何がきっかけでそう思ったのか覚えてないんですよね・・・
とはいえ確実に言えるのは、インターンシップや社員さんとの面談、自己分析等を通して、視座が上がったタイミングがあったんだろうなと思います。「自己」から「組織」へと、視座が上がったタイミングが。
ここからは、どうして私がセカンドペンギンの存在が重要だと思うのか、その理由をお話しします。
セカンドペンギンがいると組織が変わる
私は、就活や日常生活を通して、セカンドペンギンがいることで以下のような良いことが起こる、と感じるようになりました。
①「良い流れ」が生まれる
せっかくファーストペンギンが現れても、後に続く者がいなかったら、その人はただの「突飛なペンギン」で終わってしまいます。
ファーストペンギンが組織に良い流れを生むには、ファーストペンギンの存在だけでは足りません。
良い流れを生むには、「点」を「線」にするセカンドペンギンの存在が必要なのです。
例えば、企業説明会の質疑応答で、仮に質問する人が1人しかいなかったら、その人は「唯一の発言者」として素晴らしい価値をもたらすのは間違いないですが、「良い流れ」を生み出すことはできていないわけです。
そこで2人目3人目と、ファーストペンギンの後に続く者が現れてはじめて、その質疑応答がより活気あるものになってきます。
ファーストペンギンがキャンバスに1滴の絵の具を落とし、セカンドペンギンが筆を手にしてその色を広げていくのです。
② アイディアが「成果」に繋がる
例えば、1人がアイディアを生み出したとします。
それがいくら素晴らしいアイディアだったとしても、1人で実行へと導くことはできるでしょうか?
答えはNoだと、私は思います。
1人でできる範囲は、時間的にも労力的にも限界があります。
企業であれば、そもそも予算が下りない可能性すらあります。
何らかのアイディアを実行に導き、成果を生み出すには、2人目3人目の「強力な協力者」の存在が必要不可欠なのです(韻踏みました)。
これは、サマーインターンシップでグループワークに取り組んでいるときに度々感じたことです。
1人のメンバーが何かを提案しても、そもそも他のメンバーが賛同しなければ実行へと移ることはありません。
他のメンバーがアイディアを拾い上げ、ともに磨き上げていくことではじめて、少しずつ形になっていくのです。
セカンドペンギンには、例え自分が出したアイディアでなかったとしても、良いと思った提案には素直に賛同し、提案した本人と同じくらいの当事者意識を持ってひたむきに考え、動く能力が求められます。
ある意味、強い自立心がないと果たせない役割なのかもしれないなと思います。
③ファーストペンギンが生まれやすくなる
少しだけ考えてみてください。
「動いてもどうせ私だけだろうな」という組織と、
「きっと後に続いてくれる者がいる」という組織。
もし何かを始めたいとき、あなたはどちらの組織がいいですか?
私だったら、後者がいいです。
「きっとセカンドペンギンが出てきてくれる」という安心感や信頼感が、多くのファーストペンギンを生むのです。
このことは、私がファーストペンギンになろうとしたときに感じたことでした。
あるプロジェクトの協力者を募ろうか迷っていた際、「もし誰も協力してくれなかったらどうしよう」という不安がありました。
誰も協力してくれなかったらそもそもコトが進まないですし、より感情的なことを言うと、自分だけ張り切っている気がしてちょっとだけ恥ずかしいなと。
それでも私は、プロジェクトの協力者を募る方向に舵を切りました。
なぜかというと、「あの人なら協力してくれるんじゃないか」という信頼を寄せられる人が数人いたからです。
(結局、その人たち含め、他の人たちも多数協力してくれました。感謝です。)
このとき、「挑戦の文化」を生み出すのは挑戦者本人ではなく、その組織の心理的安全性の高さなんだなぁということを肌で感じました。
私は、誰からも信頼されるセカンドペンギンになりたい
前章にて、セカンドペンギンって組織において重要じゃね?という話をしてきました。
それを踏まえて、少しだけ私の志の話をさせてください。
私には、1つ目標があります。
それは、誰からも「麦穂と一緒にやりたい」「麦穂とならやれる」と思ってもらえるような、信頼できる最強の右腕になることです。
私がこの志を抱くことができたのは、自分の中にあるフォロワーシップ、すなわちセカンドペンギンとしての能力を、「価値あるもの」として受け容れることができたからです。
もちろん、自分の内側から「絶対にこれを成し遂げたい!」という強い思いが湧き出てくるのなら、それはとてもとても素敵なことです。
最終的にはそういう強い志を私も持ちたいなと思いますし、その志を見つけるための自己分析と努力は引き続き行っていくつもりです。
ですが、今の自分には、「ファーストペンギンになってでも、これだけは強く成し遂げたい」と思えるものは明確にありません。
そんな私が一体どうやって組織に貢献できるのか。
その答えが、「最強のセカンドペンギンになること」でした。
私の就職予定の会社には、素敵な志を持っている人たちが大勢います。
私は、そんな人たちと一緒に大きな夢を追っていたい。
だからこそ、会社の誰かが「これやりたいな」と思ったときに、その右腕として真っ先に名前が挙がるような存在であり続けたいと強く思います。
自分がそういった存在であることで、誰かの夢が実現に近づくかもしれないし、自分自身も「誰かの夢の実現に貢献できている」という存在価値を感じることができます。
まさにWin-Winといったところでしょうか。
今の私が、ありのままの自分で、私らしく組織に貢献していくために。
私がもっとも輝ける舞台で輝けばいいのだと、今はそう思っています。
最後に
これはもしかしたら、ファーストペンギンになれない者の戯言なのかもしれません。
その是非は、これからの自分が証明していこうと思っています。
また、ここまでセカンドペンギンの重要性を紐解いてきましたが、個人的には、自分の中で「ファーストペンギン」と「セカンドペンギン」の使い分けができる姿がもっとも理想的なのでは、と思ったりもします。
「いついかなるときも私はセカンドペンギンでいるんだ!」ではなく、自分が力強く前に進めたいときはファーストペンギンになる勇気を持てる、みたいな。
ペンギンの世界は奥深い・・・
なんなら、「何番目のペンギン」とかあまり考えず、自分のありたい姿・やりたいことを愚直に追い求めていたら、気づいたら何番目のペンギンになっていた!みたいな、そんな姿がいいのかもしれませんね。
今回も例のごとく長文になってしまいましたが、お付き合いいただいた方、ありがとうございました。