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コロナ渦の前座の必要性|劇団ソクセキ 第3回公演 呟き
コロナ渦の観劇に前座は必要だと思いました。その必要性と手段を、僕なりにまとめました。
♪ きみはえがおになるため〜 うまれてきたんだ〜
▼ これの話。演劇の前座で歌ったオリジナルソングについてです。(歌の都合上、すべてをお見せする事が出来ません…ちょびっとだけ見れます)
感情の反応は制限できない。だったら…
私がコロナ渦の舞台を観に行った時のこと。とても面白く、声をだして笑いたかったのですが、つい遠慮して静かに舞台を楽しんでいました。
観劇時には特に「声を出さないでください」という諸注意がないことからも、私たち観客が自ら制限しているものでした。
次第に客席も温まってクスクスと笑い声が聞こえ 始めると、私も声を出して笑えるようになりました。
痛い時に「いたっ」と言う、悲しい時に「泣く」、面白い時には「笑う」。
そういう感情の反応は縛れません。だったら最初から「声を出して」笑ってもらおう。そのためにはどうすれば、前座が必要だと思いました。
笑わせる「仕組み」のある歌
前座で披露したオリジナルソングは、その「仕組み」上、絶対にウケるものでした。その仕組みとは…
【ボケてスベる。しーん… としたところに「我慢しないで」と観客に伝える。】
まずこの「仕組み」が発想の原点となりました。
お客様としては「我慢したんじゃねーんだよ、つまんねーんだよ」と思うはず。でも「笑うのを我慢しないで」と伝える。笑い声が聞こえるまで、このくだりは繰り返されます。お客様を巻き込みました。みんなで今日の思い出作ろうぜ、笑おうぜとメッセージを投げ続けました。
結果、一発目からウケてたので、おもってた静寂はなく、お客様も「今日は楽しむために来てくれたんだな」と感じることができました。
君は笑顔になるため生まれてきたんだ
というサビのメロディがありますが、これは自分自身に投げた言葉です。今まで振り返ると「笑うしかないこと」がたくさんあります。それらを並べて「笑顔になるため生まれてきたんだ」と自分自信を励まします。
▲ 相方が書いてくれた。なぜかカイジ風…。嬉しい(カイジ好き)。
お客様の反応は…
▼ お客様アンケートより(前座について)
・やさしい気持ちになりました
・1番と2番の落差がやばくて爆笑した
・歌うめぇ、ダンスうめぇ
・当日の寝坊もネタにするあたりは、流石でした
・質問ですが、前座は脚本家の方が考えたのですか?
概ね好評だったようです。
正直、お客様にどういう感情になってほしいか決めていませんでした。ただただ、私の嘘偽りのない半生を、感じて欲しかった。それが「笑い」でも「切なさ」でも「寂しさ」でも、笑い飛ばしてほしい。そんな想いを詰め込んで全力で歌いました。
演劇も無事盛り上がっていたようで、何よりでした。お疲れ様でした。
【2022.11.24 追記】アーカイブ配信
下記より前座を含めた本編をご覧いただけます。どうぞお楽しみくださいませ。