FFX-2やらないで!のコメントをする人物像を考えてみた
〇前書き
最近嬉しいことにFFX配信が多い
自分が見たものは、にじさんじ鷹宮リオンさん、壱百満天原サロメさん、個人勢胡桃沢りりかさん、周防パトラさんあたりです
上記の人たちも全枠見た訳ではないが、何度か見させてもらい、代表的なシーンでのリアクションを楽しませてもらいました
他にも個人Vtuberや、他の事務所のVtuberさんでちらほらと見かけましたね
やっぱり、初見の反応でしか得られないものがある
特にお嬢(鷹宮リオンさん)のシーモアへの感想は中々に面白いので、ぜひ見てほしい
べベルに突撃する例のあたりだね
※この記事は書いた後、自分自身の言語化は終わったので投下せずに眠らせておこうと思ったのですが、周防パトラさんの配信でまたエンディングをみて、この記事を投下しようと思いました
FFXはストーリーが非常によく、特にOPに繋がってくるあたりや、べベルへの突入、エンディングあたりは特に思い入れがある人も多いのではないでしょうか
リアクションもコメントも盛り上がるため、見応えのある配信になってとてもよいと思います
特に、愛に重きをおいたテーマになっているので、色々な愛を感じながら見ていくとより楽しめるだろう
そこで表題の件になるのですが、エンディングを迎えたあと、どのコメント欄でもあった
「FFX-2はやらない方がいい」というコメントです
これについてはFFX-2という作品が賛否両論ある作品であることが原因なのだが…胡桃沢りりかさんの配信で、中々いい事を言っていて、改めてこの原因について考えてみたいと思ったのです
どういった発言だったかは、具体的には配信枠を見てほしいですね
最後の枠の一番最後に言っています
概ね、未プレイの人に対して、作品を下げるようなコメントはよくないという内容ですね
【注意事項】
本記事はFFXおよび、FFX-2の用語が多数使用されます
また、ネタバレも多く含むので、読む場合はご了承ください
もう20年以上前の作品ですので、ネタバレについてはご容赦願いたいところですが、念の為記載しておきました
〇自分の背景
かく言う自分も、FFX-2は否定派です
FFXも、FFX-2も当時パッケージを購入し、エンディングまでプレイしました
FFXは発売してしばらくしてから中古で買い、FFX-2は発売してから1週間も経たないうちに、中古ショップで5000円か、6000円くらいで売っていたのを飛びついて買った記憶があります
FFXはクリア後も色んな要素を回収するために立ち上げましたが、FFX-2はクリア後色んな要素があることを調べはしたけども、再び立ち上げようとは思いませんでした
要するに、2000年代前半の当時にプレイしたプレイヤーである、ということを念頭においていただければ嬉しいです
◯この記事を書いた動機
なぜFFX-2はここまで酷評されることが多いのか、ネタバレや指示厨に厳しいリスナーがなぜわざわざコメントしてまで止めようするのか、それを紐解いていきたいと思いました
また、そういった動機を理解しつつも、表題について良くない点も記載していこうと思います
自分もなぜFFX-2を人に勧めないのか、ちゃんと言語化してみたいと思ったのです
◯FFX-2が酷評されやすい理由
・当時の情報伝達ルートの少なさ
当時、FFXは2000年、FFX-2は2003年発売です
ハードもPS2という、悲しいが令和の世から考えればもうレトロゲームと分類されてしまうほど過去の作品です
この当時はまだ一般的にインターネットが普及し始めた段階で、ADSLを引いていない家庭も多かったでしょう
引いていたとしても子供用のパソコンがない場合も多く、ネットサーフィンを自由にできる環境はかなり少なかったのです
ブログブームが2002年あたりから始まったとも言われているくらいなので、中高生の多くはまだ情報的な格差が多く存在しました
携帯電話を持っているかどうかも差があったし、家にネット環境があるかどうかも違っていたでしょう
今のように手軽に勝手に色んな情報が流れ込んでくる時代ではなく、自分からどんどん探しに行き、時にはお金を払わないと情報は手に入らない時代でした
ゲーム雑誌を購入している人が身近にいないとゲームの最新情報を手に入れることは中々難しかったと思いますね
そのため、中高生にはFFX-2がどのようなゲームか、というのも事前情報を手に入れることが難しく、店頭のポスターや、大きな店で流れる店頭ムービー、テレビCMが主な情報源でした
そんな状態で、FFX-2がどういうゲームなのか、世界観がどう変わったのか、想像をふくらませる以外にできることは少なかったでしょう
・FFXとのギャップの大きさ
FFX-2が酷評される理由の大きな要因は、FFXとのギャップが大きすぎることだと思います
清楚でおとなしいイメージのユウナが、二丁拳銃を持って暴れまわるのは確かにギャップがすごいと思います
全体的にキャラクターデザインや演出もはっちゃけた、明るいイメージのものが多く見受けられます
ムービーもそうですが、ドレスフィアのデザインと演出はFFXとは打って変わってはっきりとした電子音も多く、派手な衣装が多かったように思います
FFXでは水の演出や、幻光虫の音や光、エボンの宗教的な演出など、幻想的でどこか哀愁のあるイメージが多かったので、FFX-2とのギャップは凄まじいものでした
FFXとFFX-2では当然ストーリーが進んでいますので、時間軸が違い、状況も変わります
FFXではシンに抑圧され、エボンという宗教にスピラが支配されているという世界観の下、召喚士とガードとシンによる死の連鎖が続いていく作品です
そのため、全体的に重い雰囲気がストーリーにのしかかってきます
しかし、FFX-2ではその死の連鎖から解き放たれて、世界は新たな発展に向けて動き出しています
禁止されていた機械も使われるようになり、発展を遂げていく世界はそれはもう明るく希望に満ち溢れたものだったでしょう
そのFFXの後の世界をプレイヤーが正確に想像することは前述した通り、情報がなくとても難しいものだったのです
多くのプレイヤーはFFXのイメージはクリアした時点で止まったままで、その先のイメージをするにはあまりにも材料がなかったのです
それにより、プレイヤーは大きく期待を裏切られることとなり、それは大きな失望になってしまいました
多くのプレイヤーにはユウナが二丁拳銃を持って暴れまわるイメージを持てなかったのです
FFX-2はFFXとのギャップにより、酷評されていますが、その原因は前情報の少なさ、当時の情報伝達ルートの少なさの影響がとても大きかったと思っています
・新しい挑戦
加えてFFX-2は新しい挑戦でもありました
FFシリーズで初めての正当ナンバリングの続編という大きな挑戦でもありました
そのため、当時のスクウェアにとっても、難しい作品であったと思います
開発にとっても、続編としてどう扱うべきか難しかったのだと思いますし、プレイヤーの反応を想定することが難しかったのでしょう
多くの新要素を入れ、FFXのイメージを大きく変えたのは、挑戦的な部分もあったのだと思われます
FFX-2はプレイヤー、開発陣両者にとって新しい挑戦であり、プレイヤーは開発陣の方向性を、開発陣はプレイヤーの反応を想像することが難しく、そこがギャップにつながったのではないかと思っています
◯配信に「FFX-2はやらないで!」とコメントする人物像
酷評されやすい理由を踏まえた上で、配信中のVtuberに表題のようなことをコメントする人物像はどういう人でしょうか、考えていきましょう
Vtuberの視聴者層も捉えると20代~30代がボリューム層で、当時実際にプレイした人はおそらく30代あたりが多いのではないかと思います
兄や姉がいて、そのプレイを見ていた人や、お下がりでプレイしていた層も考慮すると、このあたりが妥当かと思います
当時プレイしていた人間として、正直な感想をいうとFFX-2は人にはあまりおすすめしたくはありません
それも何故かというと、自分も当時非常に失望してしまったからです
私もギャップを受け入れられなかった人間なのです
ただ、がっかりしただけなら良かったのですが、当時の5000円、6000円は非常に重く、また売ろうにも親の同意書をもらうのが大変ですし、どんどん値下がりをしていくソフトを売ったところで損失が埋まるものでもありませんでした
FFXは当時そこそこの値段をキープしていましたが、FFX-2がFFXの中古販売価格を下回るのはものすごい速度でした
(※記憶ベースですので、中古価格については正確でない可能性はあります。地域や店舗の在庫によっても値段は左右されますので、あくまで私の体験として記載しています)
もちろん、発行された本数が多かったのもありますので、値段についてはゲームの面白さそのものの評価ではありません
そう、当時の子供にとって、ゲーム1本というのは非常に重い存在でした
面白くなかったら、じゃあ次のにするか、ということも中々出来ることではありませんでした
中にはあまり面白くもないと感じつつも、クリアして元を取るまでは…と、惰性でプレイした人もいたのでしょう
そうした結果、当時FFX-2が合わなかったプレイヤーには非常に後悔が強く残る作品になってしまったのです
その落胆や失望の思いが、FFX-2という作品に強く残ってしまっているのです
子供心に刻まれた印象は、そう簡単に拭うことはできないと思いますし、同じようにがっかりしてほしくない、という思いに発展しこの令和の世に現れてしまったのです
こういった思い出から、作品に強いネガティブイメージを持ち、否定的なコメントを書き込んでしまうのだと思います
◯今改めて見るFFX-2という作品
作品単体でみれば、FFX-2はとてもたくさん遊べる作品です
戦闘システムは独特かつ、テンポがよいため、非常に快適に遊べます
また、スピラがどのように変化したのかを世界各地を見て回れるのは非常に良いポイントだと思います
ストーリーのボリュームもフルプライスでも納得できるくらいありますし、実際自分もストーリーのクリアには他のRPGと同じくらいのプレイ時間がかかったと記憶しています
よく言われる復活のシーンについては私自身はそこにはあまり触れにくい部分ではありますが、たどり着いたプレイヤーからの評価は高く、FFX-2を代表する大きな売りではあると思います
このように、FFX-2はやりこみ要素が非常に多く、ゲーム単体としてみたときにとてもたくさん遊べる作品であることは間違いありません
今改めて見てみても、十二分に遊べる作品だと思います
それに、プレイしてみないことにはその人にとって楽しいかどうかはわからないのは当然のことですからね
◯これからのプレイヤーと、古参プレイヤーに向けてのお願い
変な先入観を持たずに、FFXが終わったあとの世界をフラットに受けれいて遊んでほしいですね
色々言う人はいるかもしれないけど、自分の感想と体験はあなただけのものなので、純粋な気持ちで遊んでみてほしい
合わないなと思ったら続ける必要はないし、楽しいなと思えば存分に楽しめばいいのです
また、古参プレイヤー達には新規プレイヤーのゲーム体験を奪うことだけはしないでほしい
正直なところ気持ちはわかるが、感想の押し付けはあまりよくない
その人が楽しめるかどうかは、リスナーには関係がありません
それに単純にFFX-2の実況プレイを見たくないのであれば、別の枠でも見に行けばいいのです
無理に視聴する必要はありません
◯おわりに
FFX-2はFFXのイメージを持ってやるには正直厳しい部分が多い作品ではあると思います
ただ、やりこみ要素も多く、たくさん遊べる作品のため、ゲームシステムが合う人には楽しい作品です
そのため、シン討伐から2年ほど経っており、世界は発展し明るい方向に向かっているということを念頭においてプレイしてもらうか、変な先入観を持たずフラットな気持ちでプレイしてもらうのがいいのかと思います
むしろ、FFXを思い出の中で神格化してしまう前に連続してプレイしてしまう方がいいのかもしれませんね
既存プレイヤーの皆様、新しいプレイヤーのゲーム体験は奪っていいものではありませんし、見たくないものであれば無理に見なくていいのです
それに、既存プレイヤーも改めて見てみれば楽しめる可能性もありますしね
自分に合う形を見つけて、自分の行動を変えることで対応し、人の行動を勝手に変えようとしないことが、Vtuberリスナーとして心をやまずに健康的に応援できる方法なのではないかと思います
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