2022
初投稿
今年も残すところあと数時間。
今年一年の振り返りをせずに年を越すとなんだかいいスタートを切れそうにないので、このnoteを通して振り返っていきたいと思います。
幸先悪いスタート
今年1月。
大学の実習関係でルールを破ってしまい、先生に怒られ、親に怒られ、実習では遅れを取り、さらには祖父が亡くなってしまい、気分は沈んだ状態で一年のスタートを切りました。
学内での「決まり事」に縛られていることへの違和感。
その「決まり事」に過剰に反応してしまっている自分への違和感。
そんなことに葛藤しながら過ごしていました。
じーじ
僕は祖父が大好きでした。離れた場所に住んでいたので、頻繁に会うことはできませんでしたが、会った時にはいつも可愛がってくれていました。
そんな祖父は5年前、一人で煙突掃除をしていたところ屋根から転倒し、一気に要介護状態へ。
前までの元気な祖父がもう見れないと考えると、僕は正直残念でした。
しかし、祖父の体が不自由になってから亡くなるまでの期間、子どもたちや孫たちなどたくさんの家族に囲まれ生活していて、周囲から祖父への愛情がより一層増しているように見えました。
祖父自身も「幸せだよ」と言いながら、1月、家族に囲まれながら息を引き取りました。
決して「体が不自由になる=不幸」なのではなく、本人とその周囲の人間関係で幸せかどうかが決まってくるのかなと感じました。
サークル引退
僕が所属していた地域活動系のサークルは、3年生にて引退することが決まっていました。
そのため、これまで活動してきた集大成として地域のおばあちゃん方と大運動会などを企画しました。
初めは数人で始まった活動も最後は20名ほど集まるようになり、地域でのつながりが少しずつ広がってきたことを実感しました。
就活
僕は理学療法学科に所属していますが、進路としては福祉系の道に進みたかったので、一般的な時期よりも少し早めに就活を始めました。
ところが就活を始めようとしていた当初はうまく進んでいませんでした。
どの職業に就きたいのか。なぜ福祉の道なのか。どうやって見つけるのか。あまり深く考えず、「どーすっかなぁ〜」と停滞していました。
正直、自己分析や将来を考えることはわからないものも多く、大変なことが多かったです。その大変なことから逃げていた部分もありました。
僕の他にも理学療法士以外の道へ進むため、早めに就活をしていた仲間がいましたが、「そいつらに相談するのも何か少し恥ずかしい。」と変なプライドが邪魔してどうしようもなくなっていたのが4月ごろです。
しかし、仲間からすると僕が行き詰まっているも見え見えだったそうで、「何してんねん!」的なことを言われながらもしっかりと相談に乗ってもらいました。(いい人たちなんすよ。ほんと。)
そうして自己分析を進めつつ、いくつかの法人や企業の説明会を受け、自分がここで働きたい!と思える会社に出会うことができました。
そこから就活は順調に進み、無事内定をいただくことができました。
春からは東京で訪問介護の仕事をします。
実習
先程も書いたように僕は卒業後、理学療法士としては働きません。
サークル内での地域活動で、理学療法を行っても支えきれない人たちがいることを感じてきました。
理学療法が、ただ怪我や病気にアプローチするような仕事に思えていて、少しアンチ的な考えを持っていたかもしれないです。
そんな中で5月から2ヶ月間の病院実習が始まりました。
その病院では高齢者を対象としたリハビリを行っていましたが、患者さんの中には、コロナに感染してしばらくリハビリが入れない状態になってしまい退院が遠のいてしまった方、退院したはいいけど家で体を動かす機会がなく寝たきりになってしまった方。さまざまなケースの患者さんがいました。
単純に「リハビリって必要じゃん…」と思いました。
ただの機能訓練だけがリハビリじゃなく、ちょっとした生活の工夫や過ごし方の提案だったりもリハビリ。
そう思えば、生活を支えるという面で福祉もリハビリも共通する点は多いんだということを実感しました。
親の理解
この実習期間はいつも住んでいる当別町ではなく、実家から病院へ通っていました。
これまで両親に対し、福祉の道へ進むという話はなんとなくしてきましたが、ちゃんと面と向かって話し合ったことはなかったです。
「せっかく通わせてもらっている大学。その大学の分野から逸れた道に進むことに関して親はどう思っているのだろうか。」
少し不安に感じていたところもありました。
ある休みの日に父と温泉に出かけました。
露天風呂に浸かりながら色々と話しました。
大学生活で感じてきたこと、地域で感じたこと、なぜ福祉・介護の道なのか、その後どうしていきたいのか。
父からは
「俺も好きなことやってきた人間だから、歩も好きなことやったらいい。」
「人に仕える仕事は素晴らしいこと。頑張りなさい。」
そんなことを言われた気がします。
母からも「私も福祉は好きだから。その道に進むのは嬉しいよ。」
と言ってもらいました。
高校から家を離れ、好き勝手野球をやって、大学も行かしてもらい、就職先のことも応援してもらい。
感謝しかないです。
働いてから恩返し頑張ります。
彼女
実習が終わって夏になり、なんと僕にも彼女ができました。
付き合ってまだ半年も経っていませんが、彼女にはとっても支えられ毎日エネルギーをもらっています。
お互いダメなところもたくさんあるので、社会人になってからも頑張りたいです。
夢の札幌ドーム
地域活動を始めた初期に出会った一人のおばあちゃんが、出会った最初の日から
「日ハム(日本ハムファイターズ)の試合は一回でも見にいきてーなぁ。」とおっしゃっていました。
それに対して僕は、「一緒にいきましょうよ!」と約束していた割になかなか実現できていませんでした。
このままではまずいと思い、すぐチケットを手配してなんとか観戦しに行くことができました。
おばあちゃんのためにというよりは、僕もプロ野球が好きだったので単純に行けて楽しかったです。
帰り道、
「私はもうこんな体だし、札幌ドーム行くなんて、諦めてたわ。夢が叶ったわ。わがまま言ってみるもんだね。」
おばあちゃんはそんなことをおっしゃっていました。
支援する・されるの関係ではなく、ただ単に歳の離れた友達のような関係だからこそ実現できることがある。そんなことを感じれた日でした。
内定式
10月の初め。東京へ行き、就職先の内定式へ参加しました。
会社の規模はそこまで大きくなく、新卒の内定者は僕を含めても数人。
初めての顔合わせとなり、お互い緊張し気まずい雰囲気も多少ありました。
式が終わった後の会食で、先輩方を交えて内定者と色々話しましたが、それぞれに就職を決めたバックグラウンドがあり、また皆優しそうな人ばかりでした。
同じ時期に社会に出た新卒の同期という存在は、ある意味唯一無二の存在。
これから少しずつ、互いを知り、頼り頼られる関係になっていきたいです。
卒業研究
年末にかけて大学では、卒業研究に取り組んできました。
数人のグループで一緒に研究をやってきました。
僕自身、容量の悪い人間でその研究グループでは大変足を引っ張ってしまっていました。
さらには「何したらいいかわかんないな…」と思い、段々と同じグループのメンバーに頼りっきりになっていました。
地域活動では「頼り頼られるの関係って素敵だ!」なんて感じていましたが、人任せにしてしまう自分の性格が人に負担をかけてしまっている。
これでは頼られる関係など程遠い…と無力感を感じていました。
はっきり言ってイマイチな一年
正直、この一年は充実していた一年とは言えないです。
去年の自分と比べて、どれ程成長したのかと問われても、あまり自信を持って答えられないです。
めんどくさいことから逃げようとする自分。
自分にとって都合の悪い他人の注意・助言から耳を塞ごうとする自分。
未来から目を背け、目の前の幸せにしがみつく自分。
このままじゃだめだと思っても、行動を起こさない自分。
まだまだ挙げられるほど、ダメな自分や嫌いな自分に沢山出会ってきました。そんな自分から目を背けた方が楽だし、向き合うことでさらに落ち込むようなこともありました。
気づきを与えてくれた一年
しかし、僕の中にこんなダメな自分が潜んでいるということに気づけないまま社会に出ていたら、どうなっていただろうか。
働いてからも、ダメな自分から目を背けるような人間でいたら今後どうなってしまうのか。
こう考えてみると、やはり今この学生の時期に、このどうしようもない自分と向き合うことができてよかったなと心から思います。
この一年で、今までにないくらい色々な自分を発見することはできました。
僕の今後の課題は、このダメな自分にどう対処していくかです。
「それもそれで自分だ」と認めてあげるのか。
「それはおかしい」と少しずづ修正してくのか。
残りの学生期間はこの課題に向き合っていきたいと思います。
(国試やばい)
仲間
ここまで読んでいただきありがとうございます。
長々と振り返ってきました。
突然ですが少し、僕の大学の中の仲間たちについて話します。
それと、この際だから少し愚痴らせてください。
僕のその仲間っていう人達は、それぞれ不器用です。とっても不器用です。僕も人のこと言えないくらい不器用ですが、あの人たちも十分不器用です。
その不器用たちが一緒にいると時々衝突することもあります。
ウザイと思うことも、めんどと思うことも、ダルって思うこともあります。
しっかり距離感保っておいた方がいいなって時もあります。
ただ、人一倍僕に向き合ってくれる存在でもあります。
これまで書いた内容は、一人で頑張って自分と向き合ってきた感が出てるかもしれませんが、どれも全て仲間のおかげです。
僕一人では自分がどういう人間かなんてわかりませんし、ダメな部分も指摘されなきゃ気づけません。
そんな僕に「自分と向き合えるように」と関わってくれる仲間達には、とても感謝したいです。
この先も、不器用な人間同士支え合える関係でいたいです。
そのためにも、僕自身しっかりとした人間になっていきたいです。
そんなことを感じた一年でした。
今年一年ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
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