ど田舎者が東京へ。
家族や友人、恋人との別れは寂しかった。ただ、いつまでもウジウジしてるわけにもいかないので、このnoteで気持ちの切り替えの意味も込めて「なぜ東京へ行くのか」について改めて考えてみようと思います。(東京行きの新幹線の中)
施設でのアルバイト
2年間ほど老人ホームでアルバイトをしていた。そこで感じたのは、施設内の介護の仕事は大変だなぁということ。もう一つは、利用者さん方が全く楽しそうでないこと。今まで自分の家で自由に暮らしてきた中で、施設に入ると色々な制限があり不満が溜まっていく利用者さんの様子が多くみられた。だからと言って、施設の都合上、「自由にお過ごしください」とも言えないこのジレンマをとても強く感じていた。
地域での出会い
大学生活で最も力を入れたものは何かと考えると、やはりサークル活動。
地域に出て、子供達と一緒に遊んだり、おじいちゃんおばあちゃんの困り事を解決したり、おうちでただお茶飲んだりしていた。
地域の方と関係が深まるうちに、時々弱音を吐いてくれる方がいた。
「もうこんな年だから、夢も希望もないな。」
その言葉を聞いたからといって、特に自分にできることはなかった。ただ、せっかく住み慣れた自分の家で暮らせてる以上、ほんの少しだけ、あとちょっとだけでいいから幸せに生活できないかなぁと思った。
自分の住んでいる地域には、怪我も病気もしていないけれど孤独や寂しさ、生き苦しさを感じている人が想像以上にいるんだと、サークル活動を通じて気づいた。
訪問介護
そんなこんなで、病院や施設で働くのもいいが自分は在宅で人の生活を支えたいと決心した。大学で学んでいたリハビリのように怪我や病気を治す層の介入ではなく、もう少し根本的な人の基盤となっている“生活”に関わるような仕事に就きたい。
そう思っていた時に東京で訪問介護をしている会社を見つけた。会社の雰囲気や全体の若さ、規模感など自分とマッチしていそうな点は色々あったが、決め手は代表の方の姿勢。お客様に対する想いや、在宅介護に対する考え。まだ働いてもないので、わからないことの方が多いが「この人の下で働いてみたい」と思えた。
なぜ東京なのか
皆に「何でお前が東京なん??」「似合わないよ」「やっていけるの?」って冗談まじりに言われるけれど、正直自分でも思う。俺は根っからの田舎者。北海道で動物たちに囲まれながら育った田舎者。北海道はまだ桜が咲く気配すらないのに、満開に咲いている地へ一気に上京だなんて考えられない。
ただ、行きたい場所がたまたま東京にあっただけで、都会に憧れて…なんてことはない。
でもほんとはちょっと、北海道から出てみたかった。北海道から離れるからこそ見えてくる、北海道の魅力とか、逆に他と劣るところとかをたくさん見つけてきたいと思ったから。
そしていつか大好きな北海道で、人の暮らしを支える仕事がしたい。
その働き方やら場所やら、今は全くわからない。だから、それを見つけにいく第一歩が今日東京へ旅立つこの日だと思う。
これから
結局、将来どんな働きをしたいかとか、そもそも東京で暮らしていけるのかとか正直よくわからない。
ただ、ここにまとめた想いだけはしっかりと抱えていきたい。
そうしたら、なるようになる気がする。
まずは、訪問介護士として良い学びを積んでいく。いや、その前に引っ越しの作業を頑張る。
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