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牟岐の未来は見えたか!

 3月21日(日)、牟岐みらい会議が開催された。「3年後、5年後 牟岐町はどうなっているのだろうか。僕たちは何をしているのだろうか。近い未来を創造しよう。」というサブタイトル。牟岐町の未来に向けた若者によるプロジェクトが話し合われることを予想した者が多かったと思う。
 しかし、当日は、多くの時間がチームビルディングに割かれ、最後の1時間余りが「牟岐町で何ができたらいいか」という内容のグループワーク、肩透かしを食らった人もいるのではなかろうか。何故そのようになったのか、舞台裏を紹介したい。

 提案者の1人である中山拓真は、「町職員」と「新成人」のどちらのスタンスに立つか迷っていた。運営ボードに運営方針や具体的なタスクを共有することができないままにいた。提案者(中山、小島)にとって、この会議の最優先事項は「牟岐町の若者が集まり、話し合える場の創出」であったが、周囲の大人は2月21日の若者事例発表会の延長線上にある「若者による新たな動き(プロジェクト等)」を期待した。中山は、準備した答えに着地する予定調和的な進行を行うべきではないかと、運営ボードに相談することもできないまま悩んだ。
 イベント開催の5日前、アドバイザー兼ファシリテーターである吉冨慎作さんとの打ち合わせの場で、提案者は認識のずれと作業の遅れに初めて気づくことになった。その後、運営ボードを再構築したが、チームビルディングまでを到達点とし、「今後の関わりシロをつくる」ところまでを目標を下げざるを得なかった。

 今回の参加者は、24歳から15歳までの若者計21名(うちNPO法人ひとつむぎが実施してきた中学生向けキャリア教育プログラムの過去参加者は11名)を数えた。アイスブレイクに続き地元食材を使ってBBQセットをつくり、キャッチコピーを考える「戦略BBQ」を行う頃には、参加者はすっかり打ち解けていた。午後は自己開示ワークや牟岐での小さなアクションを考えるワークを行ったい、「牟岐みらい会議を継続したい」とのコンセンサスが参加者及び見学者の内で図られた。

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 牟岐町内で地元の若者の姿をみる機会は少ない中で、地元の若者が集まり、併走したいと考える町外の学生が駆け付け、町長はじめ多くの方にその姿を見て頂いたという事実が重要であり、役所のお手盛りではなく、若者からのボトムアップで生まれたことがその価値を高めていると実感する。若者の挑戦は準備期間から実走までの期間に、葛藤や成長がありドラマが生まれる。そこから生まれた行動には生命力があり、次の展開を生み出す。

 このイベントは名称のとおり、「牟岐の未来を予感させ、現実のものとする」ことが目標。一過性の盛り上がりにならないよう、間髪を置かずアクションすることを期待する。

戦略BBQ


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