ちらし寿司戦争
3月3日といえば、ひな祭り。
ひな祭りといえば、ちらし寿司。
というわけで、我が家でも母が作るちらし寿司が食卓に鎮座している。
のだが。
我が家には、ちょっとした争いが毎回起きる。
令和初のひな祭りだった先日にも起こったばかりだ。
その名は、『ちらし寿司戦争』
お付き合い下さい。
◆
ちらし寿司戦争とは、ちらし寿司が病的に好きな父と母から成る『帝国軍』とちらし寿司がそんなに好きではない姉と私から成る『反乱軍』による我が家にとっては恒例、側からみたら非常にどうでもいい(よくはないけど)争いをさす。
父「ちらし寿司の何がいけないのよ」
姉「いけないことはない」
私「ただ、テンションが上がらない」
父「テンション上がるでしょ!?」
私「それは、あーたがお弁当に詰めてお仕事に行くぐらい好きだからでしょ」
姉「大体、女の子が主役なんだから、私達姉妹が喜ぶものがいい」
私「男の子は黙れよ」
父「ちらし寿司を食え!」
姉、私「ちらし寿司以外がいい!」
と、こんな具合にいつも揉めるのだが、改めて文章にするとしょうもないな(ただ、全員極めて真剣)。
で、母がその間何をしているかというと。
姉「何で、お母さんはエビフライの準備してるの?」
母「お姉ちゃんとむぎが好きなものを出せば、ちらし寿司と一緒に食べてくれるかなって♡」
まさかの折衷案。しかも、ちらし寿司を1ミリも諦めるつもりはない。
さすが『帝国軍』。ハートがお強い。
そんなわけで、毎回母による折衷案で『反乱軍』が好きなおかずと『帝国軍』の譲らないちらし寿司が食卓に並ぶのだが、衝撃の事実が発覚。
父「俺、お母さんのちらし寿司が好きなだけで、基本的に好きじゃないからね」
母「本当は面倒だから、ちらし寿司やめたいんだよね」
こいつら、マジか。
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