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むぎのマガジン vol. 77 「わたしにタロットは向いてる?」
こんにちは。むぎのタロットのyukiです。このマガジンでは、毎週、公開を許諾いただいた鑑定事例の動画と、実際に返したお返事、カードの解説をお届けします。今回は、お仕事に関する相談です。
解説動画
ご依頼内容
状況について
タロットを独学で勉強しています。
今後副業に繋げて行ける位まで、知識や、経験を積みたいのですが、私にタロット向いてますか?
鑑定を希望する項目
・タロットが身に付くか
・副業としてやっていけるか
・自分に向いているのか
使った並べ方
3枚引き:フリースリーカード
3枚のカードを並べて、必要に応じてアドバイスカードを1枚で追加でひきます。3枚に独立した意味はなく、3枚のカードを総合して、質問に対する答えをだしていきます。
鑑定者の回答
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前文
こんにちは。公開鑑定へのご応募ありがとうございます。
タロットを勉強されているとのこと、とても素敵ですね!この鑑定で少しでもお力になれればと思います。
ご依頼内容を拝見していると「タロットが向いているのか=このまま勉強して満足な収入が得られるぐらいのスキルが身につくのか」ということを気にされているのかなと思います。勉強されていくと、「時間をかけても身に付かなかったらどうしよう」「私に才能はあるのかな」など、いろいろご心配になることもあるのかなと思います。
これは私の意見になってしまうのですが、「あなたにタロットが向いているかどうか」を「タロット占い」で判断する権利は私にはないと思っています。
理由は2つあります。
・そもそもタロットに向いている、向いていないが定義できない
・「タロットをやってみたい」「勉強しよう」と思うかどうかが一番「タロットに向いているかどうか」を左右する要素である
それぞれの理由について説明させていただきます
・そもそもタロットに向いている、向いていないが定義できない
「私にタロットは向いていますか」「タロットの才能はありますか」個人的によくいただく質問ですが、「タロットの才能」「タロットに向いているかどうか」は正直そもそも「定義ができない」と私は思います。というのも、本来占いの道具として作られたものではなく、さまざまな偶然が重なっていま「占い」として使われているタロットカードには「正しいやり方」や「定義」がないからです。
私自身は、「カードに書かれているモチーフや歴史的な解釈」をもとにカードを読みますが、「カードの意味なんて覚えるとインスピレーションの妨げになる!!覚えるべきではない!」という方もおられると思いますし、私のカードの解釈と違う方もいると思います。「私のタロット占いの方法」はご説明できますが、「一般的にタロット占いといえばこうあるべき!!」みたいな正解は私は定義できないと思っています。
例えば「野球の才能はあるかどうか」という話であれば「野球」というゲームのルールは一定であるため、「ボールを早く投げられる肩を持ってる」など「才能」による部分はあると思います。ですが、前述の通り「タロットとは何か」が定義できないタロット占いの場合には「タロットの才能」「タロットに向いてるか向いていないか」がそもそも定義できないと思います。「タロットのこの部分が自分に向いていない」というのがあるのであれば、「私のタロット占いではそれをやらない」と決めるのもありだと思います。
・「タロットをやってみたい」「勉強しよう」と思うかどうかが一番「タロットに向いているかどうか」を左右する要素である
世界にはたくさんの占いがあり、タロットはそのうちの1つにすぎません。そんな中で「タロットをやってみたいと思った」「タロットを勉強しようと思った」ということが私は一番の「適性」だと思います。
もちろんやっていく中で「もっとこんな能力があれば上手くいくのに」と感じることもあるかもしれません。ですが、前述の通り、「タロット占いとはかくあるべき」が定義できない以上、「やってみたい」「やろうと思った」以上に大切な要素はないと思っています。
そのため、「やりたい」「やろうと思った」状況に対して占いで「あなたには向いてます」「向いていません」とジャッジメントすることそのものが私はとてもナンセンスなのではないかなと思います。
前置きが長くなりましたが、「タロットに向いているか向いていないか」を占いで出すことそのものがこの場合はあまり良くない気がすること。
さらには、ご自身としては、できるならば「タロット占いが上手になりたい」「タロット占いで自分が納得のいく副業の収入を得られるようになりたい」というお気持ちが大きいのではないかと推察できることから、
今回は
・タロット占いを上達させるためのポイント
・副業としてタロット占いをやっていくためのポイント
の2点について鑑定させていただければと思います。よろしくお願いします
鑑定項目その① タロット占いを上達させるためのポイント
ソードのキング、月、皇帝(逆)
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やることを決める以上に「やらないこと」を決めること。タロットだけに集中しすぎないこと。「自分の考え」ではなく「相手がどう思っているか」をまずは全て受け入れること。この3点がポイントとなりそうです。
ソードのキングは、タロットの上達のためには「取捨選択」が大切であると告げています。前おきでお話しさせていただいた通り、タロットは「正しい定義」「正しいやり方」が存在しません。そのため、ネット上の情報でも書籍でも「タロット」に関する様々な情報や勉強法があるのかなと思います。その、「たくさんの情報」に溺れてしまうのではなく、「私にはこの方法やこの解釈が合ってる気がするからまずはこの本をじっくり読もう」と言った感じで、読む本や取り組む方法を絞り込むことが大切だと告げています。そして月のカードは「タロットの勉強」に集中しすぎないことが大切だと告げています。タロットには正しい方法はありませんが、「最終的には自分の言葉で相手に情報を伝えなければいけない」ことはある程度共通した内容なのかなと思います。同じカードでもそれまでの自分の経験や考え方が違うと解釈が違ってきますし、相手にわかるように情報を伝える、というのはそれなりに練習が必要です。ちょっと逆説的ですが、「タロットの勉強」に集中するよりも、ご自身のお仕事に関することや占いとは全く関係のない興味を持っていることもやって行ったり、何より自分の日々の生活や人生そのものを大切にしていくことで自然と「あなたのタロット占い」が出来上がっていくことを教えてくれています。そして皇帝の逆位置は、「自分が話すことより相手の話を批判せずに受けとめて聞くこと」が大切だと告げています。副業でタロット占いをやられるということは、必然的に「自分以外の誰か」の問題解決をタロットでお手伝いすることになるのかなと思います。その際、「カードの結果を伝えなきゃ!」と、「自分の話」を相手に伝えることに意識が向いてしまいがちですが、実際にはタロット占いは「相手の話を把握する」「相手の問題点を相手目線で批判せずに理解して受け止める」ことも大切になっていきます。皇帝の逆位置のカードは、あなたがタロット占いを上達させるには「話す」こと以上に「相手の言うことをとりあえず一旦客観的に批判せずに全て聞くこと、受け止めること」が大切になってくると教えてくれています。
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