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【全文無料特別号】むぎのマガジン vol. 109ー毎週とどくタロット鑑定解説マガジンー 『タロットカードの意味がわかるけど占いができない』を卒業するために試して欲しい方法
こんにちは。むぎのタロットのyukiです。2024年もよろしくお願いします!今回は年始の特別号として、全文無料公開です。「『タロットカードの意味がわかるけど占いができない』を卒業するために試して欲しい方法」をご説明します。
むぎのタロットマガジンでは、毎週1本ずつ、公開許諾をいただいているタロット占いの事例をじっくり解説した記事を掲載しています。
詳細は以下からご覧ください。毎月のバックナンバーも購読できます。
解説動画
「タロットカードの意味はわかるけど、占いはできない」時には何が起こってる?
オンラインサロンの練習会などで、以下のようなご質問をよくいただきます。
「このカードが解釈できません」「先生ならこのカードはどう読まれますか?」
自由に読めることがタロットのメリットである一方で、そこに難しさを感じられる方も多いのかなと思います。
ですが、実際にいただいた文章を拝見すると「カードの解釈」以外での課題が、「カードは読めるけど占いにはつなげられない」につながっていることも多いように感じます。
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「タロットカードの意味はわかるけど占いはできない」時に起こっていることその①: ご依頼主様の問題を解決しにくいお題になってしまっている
これが本当に多いです。カードをうまく読もうとしても、そもそも読もうとしているお題が問題解決につながらなければ、占いはやりにくいのかなと思います。
「どう占うか」のまえに「何を占うのか」がとても大切な気がします。
「タロットカードの意味はわかるけど占いはできない」時に起こっていることその②:そもそも、結果が読み取りにくいお題を設定している
最初から「はっきりした答えが出ない」質問を設定していたり、逆に、「⚪︎・×の単純な答えしかでない」質問を設定していたりすると、カードが読み取りにくくなります。そんな感じで「そもそもが読み取りにくいお題」を設定されていることも多いです。
「タロットカードの意味はわかるけど占いはできない」時に起こっていることその③:「鑑定項目の答え」としてカードを読めていない
鑑定項目を設定したのであれば、その答えとしてカードは出てくる、と考えるといいのかなと思います。直感的に強いメッセージが下りることもあると思うので「絶対に鑑定項目通り読まないといけない!ということはないのですが、「カードの意味はわかるのに、読めない」とおっしゃる方の中には「カードの意味としては読めていても、質問の答えとして読めていない」ことも多いのかなと思います。
カードを読むことがゴールではなく、「ご依頼主様の問題を解決のヒントを出す」ことがゴール
タロット占いのゴールは「ご依頼主様の問題解決のヒントをだすこと」です。それを踏まえて読んでいくことで、「わかるのに読めない」から脱出できる気がします。
その「わかるのに読めない」から脱出するための具体的な方法をお伝えします。
「読めない」「わからない」時にはまずこれを見て!チェックリスト
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「カードの意味はわかるのに占いができない」時には以下の項目をチェックしてみてください。
① お客様の問題解決につながる鑑定項目が設定できているか
② 「はっきりした答えが出やすい」鑑定項目になっているか
③ 「鑑定項目に対する答え」としてカードは読めているか
④「相手が聞きたいこと」の答えははっきり出したか
それぞれについて説明します。
① お客様の問題解決につながる鑑定項目が設定できているか
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一生懸命占いをしても、その内容がお客様の問題解決につながらない内容であれば徒労におわってしまいます。そのため、そもそも、お客様の問題解決につながる鑑定項目を設定することそのものが大切になってきます。
お客様の問題解決につながる鑑定項目設定のポイントは以下の通りになります。
1 お客様の状況を、フラットに理解する
お客様の中には悩みが深くて冷静さを失っている方もいます。また、自分自身の価値観とお客様の価値観の違いが大きい場合、ついつい、「あなたは本当に本気なんですか?」などと批判的に捉えてしまうこともあるかもしれません。お客様の状況を客観的に、しかし、批判的にならずにフラットに理解することがまずは大切です。
2「お客様が知りたいこと」をしっかり意識する
「お客様が占いで何を知りたいのか」を意識することはとても大切です。
当たり前に感じるかもしれませんが、実際に占いの相談を受けていると、「お客様の知りたいこと」ではなく「自分の知りたいこと」を占っておられるケースが散見される気がします。
例えば、オンライサロンでの練習会や、質問でも、「お客様の本音が私にはわからないので、まずはお客様の本音を占います」という方がよくおられます。
ですが、それは「お客様の知りたいこと」なのでしょうか?
「お客様自身が何を考えているか」など、「あなた」が知りたいことで「お客様」が知っていることは、「お客様」に直接聞いたほうがいいと思います。
「お客様が知りたいこと」をお客様目線で考えることはとても大切になってきます。
② 「はっきりした答えが出やすい」鑑定項目になっているか
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「カードの意味はわかるけど占いに結びつけられない」と感じておられる方の中には、「そもそも答えが出にくい質問を設定してしまっている」ことも多いです。
タロット占いで具体的なアドバイスを出すためには「はっきりした答え」がでやすい具体的な質問を設定することが大切です。
答えが出やすい質問作成のポイントを簡単にまとめます。
・ なるべく具体的な鑑定項目を考える
これがまず一番大切です。「恋愛のこと」よりも「彼が私をどう思っているか」。「仕事のこと」よりも「転職先で十分な成果をあげることができるか」みたいな形で、なるべく具体的に鑑定項目を考えることが大切です。
・ 1回の鑑定で複数のことを占おうとしすぎない
例えば1回の鑑定で「彼の気持ちと他に好きな女性がいるかどうか」というお題を設定したとします。その時に恋人のカードがでてきたら、「これは彼のご依頼主様に対する気持ちなの?それとも他に好きな人がいるの??」と混乱してしまうのではないでしょうか。
そんな感じで、複数の項目を一度に占うとそれぞれのカードを何について読んでいいのかわかりにくくなります。
横着せずに、1つずつの問題を個別で聞いていったほうがカードは読みやすくなります。
・⚪︎×だけで答えが出る占いは後に繋げるのが難しい
イエスかノーかはっきりしてほしい、という質問はよくいただきますが、実は2択で答えが出てしまう質問は、最初にやってしまうとそこから話が繋がらなくなってしまって深くカードが読みにくくなることがあります。
例えば、「彼とつきあえますか?」という⭕️❌で答えが出る質問であれば「彼はご依頼主様の今後はどのようになりますか?」と具体的な内容に言い換えたほうが、カードの答えとしては読みやすくなります。
・「現状」「未来」「アクション」「アドバイス」を質問する文章にする
「現状」「未来」「アクション」「アドバイス」を聞く文章にすると、はっきりした答えが出しやすくなります。
タロットの鑑定項目は自由に設定してOKですが、迷ったときは、上の4つのうちのどれかを聞く質問文にしてもいいでしょう。
③ 「鑑定項目に対する答え」としてカードは読めているか
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「質問の答え」としてカードを読めてない人は本当に多いなと感じます。タロットカードはカードそのものに絶対的な意味があるわけではなく、キーワードや概念が提示されています。そのため、何の質問か、どんな状況下によって読みは変わってきます。
例えば、「片思い中の彼がいる」という状況で運命の輪のカードがでてきたとしても質問が違えば読み方が変わります。いくつか例をあげて紹介します。
質問例1:「彼は私のことをどう思っていますか?」
→最近急にあなたのことが気になっているみたいです!
質問例2:「これから彼と私の関係はどうなりますか?」
→彼との関係が発展するチャンスが近々訪れそうです!
質問例3:「私はどうしたら彼と仲良くなれますか?」
→巡ってきたチャンスには躊躇いなく乗っかりましょう!
このように、質問が変われば答えが変わってきます。
「カードの意味を読む」のではなく、「この質問に対してこのカードがでてきたらどういう意味になるのか」を考えてみましょう。
④「相手が聞きたいこと」の答えははっきり出したか
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カードを読むことに夢中になっていると、実はご依頼主様の質問の答えがわかりにくくなってしまうことも多いのかなと思います。
これは、読み方だけではなく、伝え方にも通じる話だと思うのですが、「カードの結果」が伝わるか、ではなく、「質問の答えになっているか」「質問の答えがなるべく早い段階であきらかになっているのか」を考えていくといいのかなと思います。
例えば、
「今後彼とはどうなりますか?」という内容で占った場合、ご依頼主様が知りたいのは「おつきあいに発展しそうかどうか」「復縁できるか」など、シンプルなものであることが多いです。
そのため、1枚1枚のカードをじっくり見る前に、まずは全体を眺めてご依頼主様の知りたいことに対する答えをざっくりと明らかにし、その上で、詳細を読んでいくといいのかなと思います。
繰り返しになりますが、タロット占いの目的はたカードからの情報を伝えることではなく、問題解決のお手伝いをすることかなとおもいます。
「カードが読めているか」ではなく「相手の質問の答えになっているか」を考えていくといいのかなと思います。
タロットに関する本やネットとの情報のとの付き合い方
今はタロットに関する情報が本やネットでたくさん手に入ります。とてもわかりやすい内容のものもたくさんあり、タロットを学びたい人にとってはとてもいい環境になっているなと思います。
ですが、このタロットに関する本やネットとの付き合い方を間違えると、「わかるんだけど読めない」という状況をより加速させてしまうのかなと思います。
やめた方がいいタロット本・ネットの使い方
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カードの意味がまだよくわからなくても、本や、ネットを参照しながらどんどん占っていくことはタロット占い上達にもとてもいいと思います。
ですが、
• タロット占いをする
• カードの意味を調べる→カードの意味をその場でじっくり読んでカードの意味を本やネットの言葉のまま繋げる
という使い方はほどほどにしておいたほうがいいと思います。
というのも、タロットカードには絶対的な意味はなく、質問によって解釈はかわっていきます。また、最終的には自分自身の言葉で鑑定項目をまとめていくことが大切になっていきます。
そういったタロットカードにおいて、「本やネットに書かれた言葉をそのまま繋いでつかうだけ」の習慣をつけてしまうことは「わかるけど読めない」に直結してしまうよくない習慣なのではないかと思います。
おすすめしたい、本やネットの使い方
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私が本やネットのタロットに関する情報の使い方は、
タロットカードの意味を「自分なりに理解」するために使うことです。
占いで使う時にも、「このカードって要するにどんなカードなの?」って自分の頭で一度咀嚼して、その上で、「この質問でこのカードが出てきたってどういうこと?」と、自分の頭で考えて答えることがとても大切です。
なので、本やネットの情報も「暗記しよう!」「そのまま使おう!」とするのではなく、「自分の言葉で置き換えるとどういう表現になるだろう」と考える入り口として使うのがいいのかなと思います。
私はタロット占いには「正解」はないと思っています。「正しい」解釈を考えるのではなく、「自分の解釈」を作ろうと思うと少し見え方が違ってくるのかなと思います。
まとめ
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タロット占いの本質は「コミュニケーション」であると私は思います。
それはご依頼主様と鑑定者とのコミュニケーションであることはもちろんですが、カードから読み取る情報も対話的であるほうがいいのかなと思います。
対話やコミュニケーションをお互いが気持ちよく続けていくためには、相手の言いたいことを批判せずに読み取り、捉えることはとても大切なのかなとおもます。そしてそれはタロット占いにも共通した要素なのではないでしょうか。
また、「結論をなるべく早く伝える」といった、わかりうすいコミュニケーションにとって大切なことはタロット占いでもとても大切なのかなと思います。
色々な人と良いコミュニケーションができるようになることは占いだけでなく、人生そのものを楽しくするのかな?と思います。「タロット占いをできるようにするため」だけでなく、楽しく生きるためにもできる範囲でコミュニケーションを楽しんで行かれるといいのかなと思います。
もっとタロットを学びたい!
むぎのタロットでは、タロットを学びたい方向けに、1回完結のタロットスクールや、月額1000円でさまざまな特典で学び続けることができるオンラインサロンを運営しています。
みなさまのご参加お待ちしています。
次回の配信について
次回は2024年1月13日(土)配信予定です。恋愛に関する鑑定の解説の予定です!また次回皆様にお会いできることを楽しみにしています!
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