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【全文無料特別号】むぎのマガジン vol. 139ー毎週とどくタロット鑑定解説マガジンータロット占いのお客様とのやり取りで気をつけること

こんにちは。むぎのタロットのyukiです。今回は月に1度の特別号として、全文無料公開です。
今回はタロット占いの際にお客様とするやり取りで気をつけた方がいいことについてお話させていただきます。

むぎのタロットマガジンでは、毎週1本ずつ、公開許諾をいただいているタロット占いの事例をじっくり解説した記事を掲載しています。また、時々、今回のようなタロットを学ぶためのノウハウも発信しています。

詳細は以下からご覧ください。毎月のバックナンバーも購読できます。


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「タロット占い」は特別なやり取り?

タロット占いは「占い」という手段を挟むことで、日常体験と少し離れた特別の体験だと考える方もいるのではないかと思います。

しかし、行なっている動作を分析すると

タロット占いは、
・ 初めてお会いしたお客様の話をいきなり聞いて
・ その人の悩みを整理して
・カードを使って解決策を提案する
という、「接客業」と説明することもできます。

多くの占いのサイトには口コミが投稿できたりするため、初めてタロット占いをお仕事として始める際には、占いそのもの以上に「お客様とのやり取り」に戸惑いを感じる人も多いのではないでしょうか?

今回はタロット占いでお客様とのやり取りで注意した方がいい点をまとめてみます。

タロット占いでのお客様とのやり取りとは?

いきなり前提をひっくり返すことを言いますが、タロット占いでお客様とやり取りをする上でとても大切なのは

「タロット占いでのやり取り」を特別なものだと考えすぎない

ことではないかと私は思います。

「タロット占い」と題してしまうと、特別なポイント(スピリチュアルであったり、「占い特有のやり取りのノウハウ)を想定してしまう人もいるかもしれません。

しかし、タロット占いは占い以前に「人と人とのやり取り」言い換えて見れば、「CtoC(個人から個人へ)の接客業」と考えた方がいいのではないかと私は思います。

もちろん、実際のお店では「接客マニュアル」が存在し、「こういう場合はこうする」といった手順が決められていると思います。しかし、「マニュアル通り」の接客だけではうまくいかないことも多く、マニュアルに従いながらも実際には一人一人の従業員がお客様と向き合って柔軟に対応していくことが求められるのではないでしょうか。

また、タロット占いでは、お客様はお悩みを抱えた状態で訪れられることも多く、「自分の話をじっくりと理解してほしい」「私の考えをわかってほしい」という潜在的な要望を持ったお客様も少なくないのではないかと思います。

そういった「人と人が接する接客業」の中で、「これさえやればうまくいく!」という「特別なノウハウ」を覚えようとしたり、「これさえやればうまくいく!」といった方法を意味も理解せずに飛びついてしまうのはちょっと危険なのではないかと思います。

例えば、普段使っているスーパーや飲食店でお客様のことを見ないで「これはマニュアルなんで」「だって決まりですから」と機械的に対応する店員さんばかりであればトラブルになってしまうのではないでしょうか?
その一方でお客様の言うことに全て言いなりになってしまうとそれも大変なのかなと思います。

「タロット占いは接客業の側面がある」と受け止めて、その上で、「まずは一人一人のお客様に向き合う必要があるし、簡単なノウハウがあるわけではない」と考えることがまずは大切なのかなと思います。

タロット占いのお客様の特徴

「タロットには接客業の側面がある」と触れたところで、どういった対応をしていくのがいいのか、ちょっと考えて見ようと思います。

みなさまは普段足を運ばれるお店で、お店によって接客の雰囲気が様々であると感じられることはないでしょうか?

例えば、若い人が多いお店と、お年寄りが多いお店では店員さんの雰囲気や接し方も違うと思います。また、ビジネスマンが多く使うお店と、ご家族連れが多く使うお店でも接客の雰囲気は全然違うと思います。

そんな形で、「お客さんの雰囲気や特徴」によって求められる接客やサービスは変わってきます。

タロット占いには、老若男女、さまざまな方が来られると思います。
また、提供するサービスの雰囲気や内容、価格によっても様々な雰囲気のお客様が来られるのかなと思います。

ですが、タロット占いに来られるお客様にはある程度の共通点があるような気がします。

ちょっとここで、タロット占いのお客様の特徴を私なりにまとめてみます

① お悩みが深く、「わかってほしい」「理解してほしい」「占い師さんなら察してくれるんじゃないか」と思っている

思い悩んでいるときには、自分の悩みそのものを冷静にお話しすることそのものがしんどくなっていることもあります。また、「占い師」という神秘性を求められることもある立場では「私の気持ちを察してほしい」と期待されることも多いのではないかなと思います。
「誰かにわかってほしい」という気持ちは人類が共通して持っている一般的な感情だと思います。ですが、タロットに来られているお客様はその中でもより一層、「わかってほしい」というお気持ちが強くなっている可能性があるのかなと思います。

②  すでにその問題について色々なアプローチを行なっており、「自力だけでは解決できない」と考えている可能性ある

もちろん、「お悩み」ができたら即占い師さんに相談!という方もおられると思いますが。お悩み対してお友達や家族に相談されたり、いろいろな対応をした後でタロット占いに来られている可能性も高いです。そういった経験から「もう自力では解決できない」というマインドになっている方も少なくありません。そのため、叱咤激励をしたり、励ましたりすることにはとても慎重になったほうがいいのではないかと思います。

お客様の年齢・性別・生活状況は様々だと思います。ですが、「わかってほしいと思っている可能性が高い」「自力ではどうにもならないと考えている可能性が高い」と少し捉えておくと、自分がお客様から何を求められているのか、どう接していくのがいいのかが見えやすいのかなと思います。

では次に、お客様と接していくためのポイントをまとめていきます。

ポイント① とにかく不明点をそのままにしない

これが一番大切なポイントです。お客様のお話で不明な点があれば、きちんと聞き返して把握することがとても大切です。

そもそも、自分の「悩み」を他者にわかるように話すのはそもそも難しいことなのではないかと思います。

自分のことを他者にわかるように客観的に話すことそのものが難しいだけでなく、「ご依頼主様、鑑定者双方の常識・思い込み」「鑑定者がよく知らない分野に関する質問」など、さまざまな理由から、ご依頼主様のお話が鑑定者にはうまく把握できないことはよくあります。

その際に、わかったふりをせずにきちんと相手に質問することが大切です。

また、これは個人的な意見ですが「ご依頼主様の本音を依頼されていないのに、鑑定者が占う」ことは私はやめた方がいいのではないかなと思います。

練習会などをやっていても「ご依頼主様のおっしゃっていることが本音だと思えないのでご依頼主様の本音を占います」という方がおられます。

私はそれは「占い」としては正解でも「接客」としてはあまりよくないのではないかな?と思います。
ご依頼主様自身が自分の本音側からなくなっており、「占ってほしい」と依頼がきたのであれば占った方がいいのかなと思うのですが、「鑑定者が」「ご依頼主様の」本音がわからない、と感じたのであれば、それは目の前のご依頼主様にまず聞いた方がいいのではないかと思います。

例えば、友達が悩みを相談してきたときに、「あれ、なんか本音を言ってくれてないなあ」と思ったら「わからないから占ってみるね」とは言わないのではないでしょうか?
「辛かったね。大変だったね。でも、私はなんとなくあなたの本当の気持ちは別のところにあるんじゃないかな、と思ったの。もしそれを話すことで楽になるなら教えてほしいな」
とかって語りかけるのではないでしょうか?

そんな感じで、「わからないことは対話や相手の質問で解決する」ことを前提にした方がいいんじゃないかなと思います。

ポイント② なるべくフラットに接していく

悩みを抱えておられるお客様は動揺しておられることも多いです。共感、寄り添いを行うことも大切ですが、鑑定者が感情的に振り回されてしまったらカードが読みにくくなります。

何より、こちらが動揺すればお客様にもその動揺が伝わり、より、お客様の混乱を大きくしてしまうのではないかなと思います。気持ちをフラットに、フレンドリーに接していくことが大切です。

ポイント③ 事前に自分のイメージがわかる情報を出す

自分のイメージを偽らないということはとても大切です。
「寄り添う」「優しい」占い師さんが流行っているとしても、自分のキャラじゃないアピールをしてしまうのは、お客様にも自分にもしんどいことになります。

前向きに自分の情報を伝えることは大切ですが、自分のセルフイメージから大きく異なるキャラやサービスイメージを出すのはやめた方がいいんじゃないかなと思います。

悪く見せる必要はありませんが、あなたのセルフイメージから離れすぎていないイメージでお客様に接していくことで、お互いに合うお客様と出会えるのではないかと思います。

ポイント④ 見栄をはらない。弱点、誤りを素直に認める

「尊敬されたい」「すごいと思ってほしい」は手放した方がいいのではないかと私は思います。
お客様から頼まれたことでも、できないことは「気持ちよく断る」ことも大切ですし、相手から読み取りミスなどを指摘されたらその指摘に対して感謝を述べて認めることも大切なのではないかと思います。

完璧な「占い師」を目指すよりも、一人の人間として相手に向き合うことが大切なのかなと思います。

セルフブランディング≠自分を大きく偉大に見せること、ではないのかなと私は思います。
自分に合っていないペルソナを被らないことがまずは大切なのかなと思います。

まとめ

手っ取り早くできる「テクニック」に走らない方がいい

個人で占いをされている方が増えた影響嘉、心理学やコーチングなど様々なテクニックがネット上では出回っていると思います。それを学ぶことそのものはとても大切ですが、闇雲にそれに飛びつくのはやめた方がいいのではないかなと思います。

例えば、有名な心理学的なテクニックの一つに「ミラーリング(相手の言動や動作を真似したり返したりすることで親近感を感じてもらうことを狙う)」があります。
(´・ω・)これは本当に有名になりすぎたので、ミラーリングをご存知な方に露骨なミラーリングをすると「あ・・・ミラーリングされてる。この人は私に取り入ろうとしているのかな」とかえって警戒されてしまうこともあります。
テクニックを使うことが悪いわけではありませんが、それ以上に相手にしっかり向き合うことが大切なのかなと思います。

シンプルに考える

ここまで色々な話をしてきましたが、なるべくシンプルに考えることがまず大切なのかな、と思います。タロットという特別なノウハウがあるのではなく、「目の前にいる相手と気持ちよく時間を過ごす」というシンプルなゴールを目的にすると、相手と気持ちよくやり取りをやりやすくなるのかな?と思います。

あなたが緊張しているように、お客様も勇気を振り絞って、緊張した状態で来られていることも多々あるのではないかな?と思います。
「占いという特別なことをするんだ!」と構えるのではなく、目の前の人と楽しく気持ちよく過ごそう、と考えることで気持ちのいい占いサービスが展開できるのかなと思います。

もっとタロットを学びたい!

むぎのタロットでは、タロットを学びたい方向けに、1回完結のタロットスクールや、月額1000円でさまざまな特典で学び続けることができるオンラインサロンを運営しています。

みなさまのご参加お待ちしています。

次回の配信について

次回は2024年8月10日(土)配信予定です。恋愛に関する鑑定の解説の予定です!また次回皆様にお会いできることを楽しみにしています!

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