伝わる!響く!タロット占い鑑定文の作り方のポイント
「カードの意味はわかるけど、相手に伝わる文章が書けない」「一生懸命鑑定しているのにリピーターがつかない」そんな方のために、お客さまにとってわかりやすくて、感動を生む鑑定文の書き方のポイントをまとめました
解説動画
この記事でお話ししている内容を動画でまとめています
「わかる」「響く」鑑定文はタロット占いの成功を決める
タロット占いは、多くの人に親しまれている占いです。さまざまな悩みに答えを出すことができ、書店にもたくさんの解説が並んでいます。
また、オンライン占いなど、さまざまなサービスが提供されており、占いを副業とされている方も増えているのではないでしょうか?
しかしその一方で、タロット占いはカードの意味がわかっていても、そこから鑑定者の問題解決のヒントを導き出すことや、結果を文章にまとめるというステップが必要になります。
そして、これら、「文章でまとめる」というスキルはカードの意味を勉強しただけでは身につかないスキルです。
そこで今回は、「わかりやすく」「お客さまの心に響く」鑑定文の書き方のポイントをまとめてみました。
「わかりやすく」「お客さまの心に響く」良い鑑定文をつくる3つのポイント
「良い鑑定文」は、小説のような「味わいのあるいい文」とは少し違います。相手にきちんとこちらの意図が伝わり、なおかつ、相手を説得できる文が、良い鑑定文なのではないかなと思います。
そんな、「わかりやすく」「お客さまの心に響く」良い鑑定文をつくるポイントは以下の3つです。
それぞれについて説明します。
① 「相手の知りたいこと」を優先的に書く
「わかりやすく」「響く」文章の一番の大前提は「相手の知りたいこと」を最初に書くことです。
占いの鑑定文の場合には「占いの結果」が「お客さまの知りたいこと」であり、それを最初に書くことが大切になります。
ここでよくやってしまいがちなのは、「カードの意味を全部説明してから、占いの結果を書く」ということです。
お客さまの中にはタロットカードが大変お好きで、なおかつ、あなたのカードの解釈が聞きたくてこられているような方もいらっしゃるかもしれません。ですが、ほとんどのお客様は個別のカードの意味は重要ではなくて、自分の占いの結果を教えてほしいと思っているのではないかなと思います。
具体例を挙げて説明します。
上記2つの文章は書いてあることは全く同じで話す順番を変えています。
人の思考回路としては、
① カードの意味→鑑定結果の順に伝える
という感じなのかなと思うので、自分の思考回路を説明するには①の書き方が正しいです。
ですが、①の書き方の場合、お客さまからすると、自分にとって必要な情報が後に後に引っ張られて、最後にようやく伝えてもらうような形となります。
人間は、「自分の聞きたい内容」でなければ集中力が低下する生き物です。①の書き方の場合、お客様からすると興味のない内容がしばらく続いて、その後ようやく聞きたかった内容に到達するので、結果のお話をしているころにはお客さまの集中力が失われている可能性が上がります。
それに対して②の文章では、最初にお客さまの興味のある鑑定の答えをお伝えします。良い結果であれ、悪い結果であれ、お客さまは結果を伝えることで「なんでそんな結果になったの?」ということに興味がわかれるのかなと思います。その結果、最後まで読んでもらえる鑑定文になるのかなと思います。
極端な話をすると、お客さまにとって一番知りたいことは「占いの結果」であるため、カードの個別の説明は無くても問題がないことも多いです。
自分の思考回路の順番で話すのではなく、お客さまが知りたいことを先につたえることがポイントになります。
② ハンバーガーライティングを意識する
ハンバーガーライティングとは、ハンバーガーのパンのように、結論を最初と最後にもってくる書き方のことで、アメリカの論文などの書き方に採用されています。由来は古代ギリシャまで遡ることができる「人を説得する文章」の書き方のフォーマットの1つです。
私は鑑定文を書く時にほぼ、以下のフォーマットで書きます。
① 最初にお客さんが知りたい結果を簡潔に伝える
② なぜそのような結果になったのかの理由を説明する
③ ②の理由を踏まえた上で、あらためて、まとめと結論を再度伝える
人間は基本的に文章に対する集中力がそんなに長くない生き物だと私は思います。
最初に結論を伝えて興味を引いても、理由を話し切るこりには、最初に伝えた結論のことを忘れてしまっています。
そのため、最後に結論を念押しすることによって、より強く、はっきりと伝えたいことを伝えることができます。
先ほどあげた文章もハンバーガー式にリライトしてみます。
太字になっている部分が、結論です。上記のように最初と最後に結論をもってくることによって、わかりやすく、相手を説得しやすい文章になるのかなと思います。
③ 余分な表現を減らす
文章は、長く書けば書くほどわかりにくくなります。
そのため、余分な表現を減らして、お客さまに失礼のない程度に簡潔に書くことを心がけることもとても大切です。
余分な表現を減らすための具体的なポイントをご紹介します
・同じ意味のものは常に同じ言葉で表す
1つの文章の中で、同じ意味のものは、同じ言葉で表すことが大切です。例えば、ご依頼主様が「好きな人」について相談している際に、鑑定文の中で、その同じ「好きな人」が「彼」「お相手」「意中の人」などとコロコロ表現が変わっていたら、「同じ人の話をしているのか、別の人の話をしているのか」がよくわかりにくくなります。
同じ意味のものは、1つの鑑定文の中では同じ言葉で表すほうが読みやすくなります。
・言い回しを失礼ではない程度にシンプルにする
私たちにはどうしても「言葉の癖」があります。そのため、気がつくと、回りくどかったり、冗長な表現になっていることが多々あります。
例えば、私はよく、「〜することが可能です」と書いてしまいますが、これは「〜できます」と書いた方がすっきりします。そんな感じで、自分の表現がもっと短い言い方で伝わる方法がないのかを検討することはとても大切です。
良い鑑定文を書くために
わかりやすく、お客さまの心に響く「良い鑑定文」の書き方のポイントをご説明させていただきましたが、これは、「占い」だけに有効なスキルではありません。「わかりやすく」「相手に伝わりやすい」表現ができることは人間関係やお仕事にとてもプラスに働きます。
そのため、「鑑定の練習のため」ではなく、普段の生活にとりいれていくことで、タロット占いだけではなく、生活そのものにもいい変化がおこると思います。
毎日ハンバーガーライティングを意識したトークは難しいかもしれませんが、「結論を先に言う」「なるべく簡潔に話す」ということは普段からも実施できるのではないかなと思います。
焦らずに、毎日の生活に少しずつ取り入れていかれることで、少しずつ鑑定が磨かれていくのかなと思います。
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