むぎのマガジンー毎週とどくタロット鑑定解説マガジンー vol. 83 「この結婚叶えられる？」

こんにちは。むぎのタロットのyukiです。このマガジンでは、毎週、公開を許諾いただいた鑑定事例の動画と、実際に返したお返事、カードの解説をお届けします。今回は、結婚に関する相談です。

解説動画

ご依頼内容

状況について

長年お付き合いをしている恋人がいます。お互いに結婚の意思はあるのですが、話が進みません。理由としては、苗字の問題です。お互いの親がそれぞれの苗字を名乗ってほしいとのことで（彼は長男、私は一人っ子の為）、何度かそれぞれの両親に掛け合ったものの、良い返答はもらえていません。お互いに人柄や性格の面では反対されておらず、本当に苗字の問題のみのようです。
二人で幸せになりたいのですが、なかなかうまく行かず苦しい日々を過ごしています。また、将来を見据えて自分たちの年齢（20代後半）を考えたとき、焦りも感じてきました。
近い未来、乗り越えられる試練なのでしょうか。また、どのようにすれば解決の糸口が見つかりますか？
それとも、駆け落ちのような強硬手段しか残されていないのでしょうか。
鑑定よろしくお願いいたします

 鑑定を希望する項目

・彼と結婚はできるのか、乗り越えられる試練なのか
・出来るとすれば解決の糸口は何か
・それは駆け落ちのような方法でしか無理なのか

使った並べ方

3枚引き：フリースリーカード

3枚のカードを並べて、必要に応じてアドバイスカードを1枚で追加でひきます。3枚に独立した意味はなく、3枚のカードを総合して、質問に対する答えをだしていきます。

5枚引き：今やめることとはじめること

5枚のカードをひいて、その問題に対して今何をやめて何を始めるべきかを探ります。困難な状況での解決策を出すのに向いています。

鑑定者の回答

前文

こんにちは。むぎのタロットのyukiです。
公開鑑定にご応募ありがとうございます。
結婚となると、自分の意思だけでなく、お互いの家の問題も出てくるのでどうしてもままならないことがありますよね。
この鑑定で少しでもお力になれればと思います。

少し気になったのが「両家の合意が得られない＝駆け落ちしかない」といったお話の流れでした。
少子化が進む昨今、一人っ子同士、あるいは長男と一人っ子の結婚というのは十分よくあり得るケースなのかなと思います。
そしてその家庭がすべて「家族の同意」を完全に得て結婚しているかどうかはわかりませんし、「両家の同意替えられない」状況から「両家に無断で駆け落ちをする」という選択の間には色々な中間領域があるのかなと思います。
また、苗字のことで難色を示されている御両家におかれても娘さん、息子さんの不幸は決して願っておられないのではないかと思います。

極端な話をすると、もうお二人が成年どうしなのであれば仕組み上はお二人の合意のみで入籍されることは可能です。
その状況でおそらく、「駆け落ち」まで選択に入れて考えられている背景にはお二人が「両家から認められ、祝福されて結婚したい」というお気持ちが強いことと、お互いの家族のことを思うと全員が幸せになる解決策が見えないことがあるのかなと思います。

さらに、ご質問で「彼とは結婚できるのか」という項目をいただいていますが、ご自身としては「結婚できたらしたいなあ」という状況ではなく、「この人だからこそ結婚したい」というお気持ちが強いのではないかなと思います。
わたし個人は、浅からぬご縁で出会われ、結婚を考えておられる当事者のお二人が「結婚」を望んでいるのであれば、「同意が得られたらする」「できなければ駆け落ちor結婚しない」の2択になってしまうのはとても勿体無いなと思います。

そこで今回は、「お二人の結婚」を「御両家、お二人がそれなりの状況で納得をしてかなえる」ことをゴールに
・望む結婚のために何をやめて、何を始めればいいのか
をまずは鑑定させていただいて、その上で追加が必要であれば鑑定を実行させて頂ければと思います。よろしくお願いします

鑑定項目その①　望む結婚のために何をやめて、何を始めればいいのか

現状：ペンタクルのペイジ、妨害：ワンドの7、願望：カップの8（逆）
やめること：カップの5（逆）、はじめること：節制

現状としては「この人と結婚したい」という意志が両家たまり、具体的な話を進めていきたいとお二人としては思われていることなのかなと思います。
ご自身の願望としては両家と良好な関係を築きながら、結婚生活を送りたいと考えておられるのかなと思います。
この願望を「自分たちを育ててきてくれた親が完全に納得する形で結婚を迎えたい」というお気持ちが帰って妨害をしているようです。

この状況を打破するための解決策として
やめることにカップの5の逆が。はじめることに節制が出ています。

やめることのカップの5の逆は「失われるもの、得られないもの」を恐れすぎないことが大切だと告げています。もちろんベストなのは両家が合意を得て結婚することですが、「苗字をかえてほしくない」という願望を叶えるための方法は今の所「お二人が結婚しない」しか具体的にはないのかなと思います。
そんな形で、「全員から失望されたくない」と考えてしまうと「結婚をやめてしまうか、かけおちか」という極端な選択しか残らなくなります。
ですが、「結婚する」ことは絶対に譲れないこととして、「どちらかの家族に我慢してもらわなければいけない」ことを受け入れて、「完全な合意じゃないといけない」という気持ちを手放すことで、道が開そうです。

はじめることの節制はとにかくご自身がまず気持ちを穏やかに保つことが大切だと告げています。
今後も両家の説得という、緊張感のある状況は続きます。そういう状況が続くと、「もういっそめんどくさいから駆け落ちをしてしまえ！！」みたいな追い込まれた選択もとってしまいがちになります。

ちょっと煮詰まりそうになったらその問題から離れてみる、気持ちを書き出してみるなど、意識的に自分を客観視する行動をとってなるべく冷静な状態を保つことが大切になりそうです。

カードを拝見している限り、「叶わないなら駆け落ち」「全員の意見を達成するために自分たちが結婚しないという選択を取る」よりも、「全員の合意は得られないかもしれないけど、「この人との結婚」という叶えたい夢を実現するために、「失うものはある」と受け入れて交渉を進めていくこと」が大切であるようです。

ちょっとこのままでは少し話が抽象的すぎるのかな？と思うので、最後に「結婚に向けて両家へのやり取りのポイント」について鑑定させていただきます。