むぎのマガジン vol. 37 「片付けが苦手な夫をなんとかしたい」

こんにちは。むぎのタロットのyukiです。このマガジンでは、毎週、公開を許諾いただいた鑑定事例の動画と、実際に返したお返事、カードの解説をお届けします。今回は、家族に関する相談です。

解説動画

ご依頼内容

状況について

結婚生活で主人についての相談です。
片付けが苦手なようで、郵便物がいつもたまっています。
以前は目立つ場所に置き、その都度伝えていたのですが、片付けてもらえず喧嘩の原因になるので今は本人が分かりやすい場所にまとめて置いています。人に片付けられるのは嫌なようで、仕事関係の書類や洋服などもなかなか捨てられないタイプです。
私は、やっと断捨離できるようになったので相手にも片付けられるようになってほしいと思います。

鑑定を希望する項目

本人が片付けをしたいという気持ちになり、行動するにはどうしたら良いでしょうか？
よろしくお願い致します。

使った並べ方

3枚引き：フリースリーカード

3枚のカードを並べて、必要に応じてアドバイスカードを1枚で追加でひきます。3枚に独立した意味はなく、3枚のカードを総合して、質問に対する答えをだしていきます。

鑑定者の回答

前文

こんにちは。むぎのタロットのyukiです。公開鑑定へのご応募ありがとうございます。
一緒に生活をしていると、どうしても相手の受け入れられないところや、直してほしいところはでてきますよね。
せっかくきれいに空間を保っても一緒にいる人が片づけてくれないと、台無しでがっかりしてしまうのではないかなとおもいます。
この鑑定で少しでもお力になれればとおもいます。よろしくお願いします。

ただ、私自身は、基本的に「他人は変えられない」とおもっています。
また、これもあくまで個人的な意見ですが、人に片付けられるのも嫌なご主人に対して「占い師からこう言われたよ」みたいなことを伝えるのは、よりお気持ちを頑なにしてしまうだけなのではないかなと思います。

そのため、今回の鑑定は、あくまで奥様の立場としてご主人に何ができるのか、そしてそもそもの目的はすっきりした空間で生活することなのかな？と思うので、快適な空間を保つために何ができるのかにお話を集中したいなとおもいます。

そこで今回は
・片付けが苦手なご主人に対して、あなたができることは何か
・快適にすごしていくためのポイント
の２点の鑑定をさせていただきます。よろしくお願いします。

鑑定項目その①　片付けが苦手なご主人に対して、あなたができることは何か

太陽（逆）、カップの６、ソードの10 　アドバイス：節制

カードを拝見しているかぎり、波風をたてないで、自然とご主人がかわっていくことを期待しないのは難しそうです。合理的な方法で説得するよりも、「自分は片付けをしてもらえないのがすごく嫌だ」「自分だけ片付けてもそれを台無しにされるようでとても悲しい」という思いをはっきりとぶつけて、喧嘩を恐れずに思い切り意見をぶつけることが大切であるようです。また、ご主人に一気に全てを解決してもらうのではなく、まずは郵便物だけ、ロッカーの中の服だけ、など、焦らずに１つずつお願いすることも大切であるようです。

太陽の逆位置は、この問題には焦りが禁物であること、あれもこれもとお願いしてはいけないことを示唆しています。また、カップの６は小さな子供に接するような根気強さが必要であることが求められています。
「とにかくきれいにしてほしい！」「私が断捨離してもあなたが散らかしたら意味がないからちゃんとしてほしい」「ここまでこんなに我慢してるんだからわかってほしい」という気持ちはもっともなのですが、ご主人にとってはいまの状況に問題はなく、正直なところ「そこまで言われなきゃいけない理由がわからない」し、「具体的に何をしてほしいのかよくわからないし、自分は何も困ってないのに妻がなんか怒ってくる」状況に見えているのかなと思います。
そのため、「片付けて！」というより「郵便物はここにおきっぱなしにしないで、必要のないものは土日にまとめて捨ててほしい」とか「クローゼットの中の服がいっぱいなので、半分にへらしてほしい」といった形で１つずつ、具体的に、できたかできていないかがはっきりわかる形で少しずつお願いすることが大切であるようです。「そんなの普通に考えたらわかるでしょ？！」と感じるかもしれませんが、ご主人は、正直なところ、問題意識が全く共有されておらず、「何でそんなグチグチ言われなきゃいけないの？」「別に困ってないからいいじゃん」と思っているようです。「そんなこともいわれなきゃわからないの？」と思うかもしれませんが、一番気になるものをまずは一つだけお願いして、継続できるようになったらもう一つ、といった形で焦らずにやっていくほうがよさそうです。
そしてソードの10はあなたが感じている辛さや痛みを率直に相手に伝えることが大切であるようです。入り口は「片づけ」だと思いますが、根本的な問題として、「自分が感じている問題意識をご主人にないがしろにされている気がする」ことも大きいのかなとおもいます。ご主人はあなたのことを思っていないわけではなく、「なんでそこまでそれが気になるのかが理解できない」「これをやってないからって死ぬわけじゃないのになんでそこまで気にするのかがわからない」状況なのかなとおもいます。
片付けが苦手、というより、片付けの必要性を感じていない、という感じかなとおもいます。
そういう状況なので、いくら理屈で説明しても相手にはわからないのかなと思います。
そのため、「私が快適な空間を作るために、ちょっと勿体無いなとおもうものでも断捨離して快適な空間を作ろうと思って頑張ってる」「もちろんあなたに大切なものがあるのもわかるし、価値観が違うのもわかる。」「でも、せめて、よく目につくところ、共通でつかうところを一緒に綺麗に保つことには協力してほしい」「とてもストレスに感じている」ということを、しっかり伝えてみることが大切なのかなと思います。
そして何より、この問題の背景にある、「片付けそのもの」というより「自分の努力や考え方をないがしろにされている」気持ちがして、ご主人とのやりとりで自分が思っている以上に傷ついている自分の中の小さな子供のような人格をご自身がいたわってあげることもいまは大切であるようです。

波風をたてない、穏やかな方法で「察して」もらうより、きちんと感情とお願いを表現して、相手に伝えることが大切であるようです。

アドバイスの節制の逆位置も、相手に気を遣って相手が怒らないように行動するよりも、相手の怒りを恐れずにきちんと相手に気持ちを伝えていくことが大切だと教えてくれています。

ちょっと長くなりましたが、
・まずは１つずつ、具体的にお願いする。焦らない
・察してもらうのではなく、自分がいかに悲しいか、嫌かを相手にちゃんと伝える
・期待するよりも、「相手とは価値観が違う」「同じテーブルにそもそも乗れてない」ことを受け止めて、少しずつできることを増やしてもらう
というのが現段階でできる対応なのかなと思います。

ここまでを拝見すると、なかなか一朝一夕に解決する魔法の手段はいまのところはないのかもしれないなと思います。
そこで、いま少しでも快適に過ごしていけるためのポイントを次に鑑定させていただきます。