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【全文無料特別号】むぎのマガジン vol. 69 「私が書くのに向いている小説のジャンルはなに?」

こんにちは。むぎのタロットのyukiです。このマガジンでは、毎週、公開を許諾いただいた鑑定事例の動画と、実際に返したお返事、カードの解説をお届けします。今回は、お仕事に関する相談です。
今回は、月に1度の全文無料特別号です。むぎのタロットのウェブマガジンは、週に1本、公開許諾をいただいているタロット占いの公開と解説を投稿させていただいています。
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解説動画

ご依頼内容

状況について

こんにちは。初めまして。いつも楽しく動画を拝見しております。今回が初めての応募のものです。さて、悩みについてなのですが……。
当方、プロの小説家を目指しています。今は精神面の事情で、一度小説から離れていますが、また公募にだすつもりです。ですが……自分に合ったジャンルがわかりません。趣味での執筆経験もあります。そのときはファンタジーを書いていたのですが、「刺さる人には刺さる」というピンポイントなものでした。それもまた、ご感想がもらえて嬉しいことには変わりないのですが……。ファンタジーの息抜きに書いた現代ものが結構評判がいいこともあり、「自分はファンタジーより現代か? 現代としても、恋愛? ヒューマンドラマ? ライトなジャンル?(ライト文芸やエンタメ)それともファンタジーでも路線を変える? なんなんだろう??」
と、混乱しております。そこでぜひとも、鑑定してくださると嬉しいことは、「私が書くのに向いている小説のジャンルはなにか」です。
よろしくお願いいたします。では、失礼いたします。

鑑定を希望する項目

鑑定してくださると嬉しいことは、「私が書くのに向いている小説のジャンルはなにか」です。

使った並べ方

3枚引き:フリースリーカード

3枚のカードを並べて、必要に応じてアドバイスカードを1枚で追加でひきます。3枚に独立した意味はなく、3枚のカードを総合して、質問に対する答えをだしていきます。

鑑定者の回答

前文

こんにちは。この度はご依頼ありがとうございます。
創作活動をされていると、「書きたいもの」「向いているもの」「人から評価されるもの」「求められるもの」が必ずしも一致しないようなこともあり、お悩みもつきませんよね。この鑑定が少しでもお力になれればと思います。

ご依頼内容を拝見している限り、何が向いているかお悩みであることはもちろんなのですが、小説家になるために公募に受かることも大きな目的なのかな?と思います。
そのため、ご提案いただいた
・向いている小説のジャンル
に加えて
・プロの小説家を目指すためのアドバイス
の2点で鑑定させていただきます。よろしくお願いします。

鑑定項目その① 向いている小説のジャンル

カップのクイーン(逆)・ワンドのナイト(逆)・ワンドのクイーン

ご提案いただいたものの中ではファンタジー・恋愛あたりがイメージに近いかなと思います。あまり硬派な社会派よりも、楽しい気持ちで読めるジャンルがいいのではないかなと思います。舞台設定は現代・過去・未来などにあまりこだわる必要はないと思うのですが、読後感が明るいもの、あまり気を衒ったものではないものがいいのではないかと思います。
出てきたカードについてご説明させていただきます。
カップのクイーンの逆位置は、ロジカルに詰めるお話よりも、ライトな読後感のものが良いことを。ワンドのナイトの逆位置は、あまり気を衒った新ジャンルをめざさない方がいいことを示唆しています。そしてワンドのクイーンは読んだあとに生きる喜びや、人生の楽しさを感じるような作品がいいことを示唆しています。私も全ての小説のジャンルに精通しているわけではなく、あくまでご提案いただいた範囲の中からの類推になるのですが、ヒューマンドラマや社会派の小説よりも、ファンタジーであったり恋愛であったり、読後感が楽しかったり、日常に即したようなお話の方が評価されやすいのかな?と思います。
ただこれはあくまで、カードからの印象であり、ご自身の書かれるものが現代ものであっても「読後感が楽しく、軽い感覚で読める」ものであればそのイメージに近いですし、逆に恋愛やファンタジーでも重いテーマで人生を深く考えさせるような読後感のものであればちょっとイメージは違うのかな?と思います。また、カード全体を拝見している限り、「ジャンル」で悩むよりも、「読んだ人も書いている本人も楽しいもの」を進めることが大切であるように見受けられました。ジャンルで悩むよりも、お伝えしたような読後感のイメージを念頭におかれて作品作りをされるといいのかなと思いました。

鑑定項目その② 小説家になるためのポイント

ソードの6、ワンドのキング(逆)、運命の輪

煮詰まったらそこで思い切って一度離れてみること、「思い通り」に進めようとしないこと、成り行きに任せる寛容さを持つこと。
この3点がポイントとなりそうです。
カードを拝見している限り、あなたの努力を積極的に促すカードが出ていると言うよりも、「煮詰まった時に思考をストップさせる」「こだわりをどこかでパッと手放す勇気を持つ」といった「手放し」が大切になってきそうです。
それぞれのカードについてご説明させていただきます。
ソードの6は悩んだ時には、思い詰めるよりも、ちょっとその問題から離れてみること、小説以外の私生活や他のことに思い切って目を向けることができるようになること、小説だけに専念しないことが大切であると告げています。どうしても悩んでしまうとそれに対して思い詰めてしまうのかなと思うのですが、もうわからなくなったら眠ってしまう、他のことをやってしまう、思いきってしばらく筆を休めてしまう、それぐらいの行動をとったほうがかえって執筆上の問題を乗り越えられることをカードは告げています。また、ワンドのキングの逆位置は、例えばスケジュール管理であったり、どの賞には絶対出す、といった自分の思いを叶えることにこだわりすぎないことが大切であると告げています。現在活躍している小説家さんの中にも異色の経路でデビューされた方も多いのではないでしょうか。先ほどの手放しもそうですが、あまり思い通りに進めることにこだわるよりも、なるようになる、と腹をくくってしまうことが大切であるようです。最後の運命の輪は自分を信じること、そして何よりちょっとぐらいのトラブルがあってもあまりそこにこだわらず、先ほどと同じ話になってしまうのですが成り行きに任せることが実は自分が思っているよりもベストな結果につながることを示唆しています。
あくまでもカードの結果になってしまいますが、とにかく悩んだ時に思い切って手放しをしたり、思う通りにならなくても思い詰めないことが大切であるようです。

ここまでの結果はあくまでタロット占いの結果であり、創作において一番大切なのはご自身のお気持ちなのかな?と思います。
向いているジャンルについても占わせていただきましたが、個人的には「書きたい!」と思われるものが一番なのかな?と思います。
「なんか使えそうなところがあったら使ってやろう!」ぐらいのお気持ちで、ぜひ創作をご自身なりの形で楽しんでいただければと思います。
ご依頼ありがとうございました。今後のご活躍、心からお祈りしています。
ありがとうございました。

今回の鑑定のポイント

問題の切り分け・情報の整理

今回ポイントとなってくるのは「小説のジャンル」という占いがむつかしそうなものをどう取り扱っていくかということなのかなと思います。

「小説のジャンル」という言葉が指す意味は人によって違うとおもいますが、ご依頼主様にとって「ジャンル」というのはどういう意味かをさぐってみると

自分に合ったジャンルがわかりません。趣味での執筆経験もあります。そのときはファンタジーを書いていたのですが、「刺さる人には刺さる」というピンポイントなものでした。それもまた、ご感想がもらえて嬉しいことには変わりないのですが……。ファンタジーの息抜きに書いた現代ものが結構評判がいいこともあり、「自分はファンタジーより現代か? 現代としても、恋愛? ヒューマンドラマ? ライトなジャンル?(ライト文芸やエンタメ)それともファンタジーでも路線を変える? なんなんだろう??」

と、書かれていることから、ご依頼主様にとってのジャンルとは
「舞台設定」✖️「書く内容」によって決まるものなのかなと思います。

そして、ご依頼主様的には「舞台設定」「書く内容」どちらにも迷いがあるのかなと思います。
ここでの「舞台設定」とは、「ファンタジー」「現代」などの物語が展開する舞台のことを指し、「書く内容」とは「恋愛」「ヒューマンドラマ」「ライトなジャンル」などの、取りあつかう内容を指します。

例えば、ファンタジーでも恋愛にテーマがおかれるのか、ヒューマンドラマにテーマがおかれるのかによって全然違ってきます。漠然と「ジャンル」と考えてしまうと、(小説家を目指すご依頼主様のほうがおそらくはジャンルや小説にも詳しいため)読みにくい&ご依頼主様の要望に答えにくいものになってしまいますが、上記のように「具体的にジャンルとはどういうことだろう?」と考えてカードを読むとより、読みやすくなるのかな?と思います。

出てきたカードについて

今回、向いている小説のジャンルとして「カップのクイーン(逆)・ワンドのナイト(逆)・ワンドのクイーン」というカードがでてきました。
(´・ω・)個人的にやらない方がいい読みの例としてあげられるのは、「クイーンとかナイトとか出てきてるので中世ファンタジー!」とか「男女のカードがでてきてるので恋愛!!」みたいな、タロットの雰囲気でなんとなく読んでしまう方法です。というのも、タロットカードは多分にファンタジーなカードが多く、また、王家の人たちみたいな人も出てくるため、多分、どのカードがでてきても「ファンタジー」「中世」みたいなテーマになってしまいそうだからです。

この鑑定では私は、上の切り分けのポイントでも述べたとおり、ジャンル=「舞台設定」✖️「書く内容」と考えて、それぞれのカードが舞台設定・書く内容のどちらにどのような形で規定していくかを考えました。

3枚のカードの共通点はあまり具体性を感じないということ、読後感は明るいものがいいということでした。そのことから、「書く内容」については思いテーマではなく日常に立脚したテーマという形になります。また、舞台設定については特に縛りは感じませんでしたが、あまり緊迫感の漂う世界観ではない方がいいのかなと思いました。そういったところをベースに「小説のジャンル」という一見占いがむつかしそうな内容について取り扱ってみました。

タロット占いの仕事をしていると本当に多種多様な依頼が寄せられると思います。また、同じ言葉であっても、人によって使っている意味は違います。そのため、ご依頼主様がその言葉をどのようなニュアンスでつかっているのかをなるべく具体的に読み取り、そこから何を占うのか、カードをどう読むのかを展開していくのがいいかなと思います。

各カードの意味

鑑定で使った各カードの詳細な意味は以下のリンクからご参照ください

鑑定項目その① 向いている小説のジャンル

カップのクイーン(逆)・ワンドのナイト(逆)・ワンドのクイーン

鑑定項目その② 小説家になるためのポイント

ソードの6、ワンドのキング(逆)、運命の輪

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次回の配信について

次回は2023年4月8日(土)配信予定です。恋愛に関する鑑定の解説の予定です!また次回皆様にお会いできることを楽しみにしています!

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