タイトル

『新サクラ大戦』の購入を迷っている隊員へ

新サクラ大戦、新品で買いました。
きちんとクリアまで遊んだので、購入の判断材料になれば幸いです。
(ネタバレなし)

基本情報

【ジャンル】ドラマチック3Dアクションアドベンチャー
【発売日】 2019年12月12日
【価格】  8,800円(税別)
【有料DLC】 4,000円(税別)※シーズンパス

散々な評価。その原因は?

某通販サイトのレビューや、ゲームブログなどを流し見しました。
大体言ってることは納得です。(悲しいかな)

とりあえず、本作の要素を切り分けて簡単に説明します。

ADVパート

要素としては以下になるでしょうか。

①シナリオ
②システム

評価の足を引っ張ったのは①、次点で②です。

①シナリオ

単純に、あまり面白くなかったです。
キャラクター達が悩み苦しむ姿、そこから一皮むけるシーンの演出は凝っていましたが、各キャラクターの想いに共感することができませんでしたし、ご都合主義感のある物語を純粋に楽しむことができなかったです。特に始まりとなる一話で「違和感」が発生し、評価を下げました。

シナリオは個人個人で評価も様々ですが、面白さの前に「違和感」が連続してしまうと評価も厳しくなってしまいます。

共感できない中、場面演出(モーション・ボイス)は高クオリティだったので、劇を傍から観ているような感覚でした。

メモを取りながら遊んでいましたが、途中から細かい箇所を気にしないようにしたので、そのような遊び方ができれば問題ないと思います。

②システム

システムは良い所、悪い所が目立ちました。
公式が推している『LIPS』から触れていきます。

画像1

画像2

単純な話、選択肢に時間制限が付いたもの
このシステムはサクラ大戦の強みであり、私も好きな要素です。

本作でも随所でこのLIPSが表示され、ユーザーに選択を求めます。
キャラクターと直接会話している感覚になり、どの選択肢を選ぶか考えさせられました。

……少しネガティブなことを書くならば「↑の選択肢」にド安定のものが配置されているので「上を選んでいれば良いのでは?」と、選ばされているような感覚になります。またシリアスなシーンでは、個人的に選びたくない(空気を壊すような)選択肢があり、特に意味のない選択肢があるのも微妙でした。(BAD選択肢と思わせて……かもしれませんが、うーん、、)

クリア後に初代サクラ大戦を遊んでみましたが、LIPSに関しては初代の方が良かった印象です。本作は選択肢の対象となるキャラの事を考え選択しますが、旧作では主体的(自分がどうしたいのか)選択肢があり面白さを感じました。

例えば、1つの回答でA子,B子の信頼度が上昇する代わりに、C子の信頼度が減少してしまう選択肢や、ユーザーの価値観を重視する選択肢などです。(初代のヒロインは個性的な面々で、本作は良い意味で分かりやすい性格のヒロインが揃っているのでそれも関係してるかなと)

とはいえ、数多くのLIPSを取り入れているので、楽しいですよ!

『コミュニケーションモード』

コミュニケーション

信頼度を深めた上で見れるキャラパートですが、良かったです。
キャラゲーの一歩先へと進んだ印象で、VRで見たいと思いました。特にクラリスが好き。キャラゲーとして期待していたので良良仕様です。

ただ3Dモデルがドアップで表示されるので、相性は人によりけりですね。

『イベントパート』

イベント

フルボイスではない。
これが本作の大きなネガティブポイントになります。

始めプレイした時は、シナリオテキストが納期に間に合わずボイス収録ができないので仕方なく削っている要素かと思いました。しかし、初代サクラ大戦、サクラ大戦3をプレイすると、これは仕様のような気がします。

過去作の「キャラの口が動く+フルボイスではない」と同仕様なので。

それに加えて『違和感』が悪目立ちしてしまいました。

本作のイベントシーンは、3Dモデルの口が「あいうえお」に対応しており、カメラは定点ではなくヌルヌル動きます。だからこそ凝った演出なのにボイスがあったり、なかったりする点が違和感の要因になっています。

(え? ここでボイスないの!? どゆこと? 的なことが発生します)

カメラが定点であったり、モーションが小さなものであったり、とボイスありのイベントシーンと分かりやすい差があれば良かったのかもしれません。

とはいえ、キャラゲーでフルボイスじゃないのは悲しいです。大きなIPなので色々と事情は有るのかもしれませんが。

バトルパート

過去作で続いたシミュレーションから一新して、アクションとなりました。

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巷の評価は悪いですね。

シミュレーションからアクションに変更した点は良かったと思います。シミュレーションはユーザーを選び、時間を奪うからです。

バトル仕様についてですが、個人的には惜しいなーという印象でした。

過去作を遊んでみた感想でいえば、サクラ大戦の戦闘の在り方は「難易度は程々にユーザーを気持ちよくさせるモノ」というイメージで、それに倣ってか本作のバトルパートも簡単な部類に入ります。

それは問題ないのですが、細かな点でユーザーにストレスを与えています。これが良くないです。
ロックオン問題や硬直の発生条件など……他にも色々と。

空中の敵にはボタンの強弱でジャンプの高さが変わる、雑魚からの攻撃は硬直しないなど、できることはあったような気がしました。

逆に、サクラの必殺技演出やドラマ演出は良かったです。後半になるにつれて、ボスの動き(癖)を見てジャスト回避を発生させるのは面白いところでした。

大きな仕様変更を入れずとも、細かい修正でフォローできた部分が見受けられたのが惜しいと感じたところですが高い難易度ではないので、サクサク攻略出来ます。(その辺は慣れます)

本作に何を求めるか

結論、キャラクター(見た目や声)が好きなら購入して良いと思います。各キャラごとに専用EDも用意されているので、キャラゲーの形は成しています。LIPSやコミュニケーションモードを楽しめますし。

シナリオやバトルパートの出来をどう受け止めるか次第です。
(目立つ部分があるだけで普通に遊べます。サクラ可愛い)

個人的に8,000円だと割高な印象ですが、税込7,000円以下であればアリ。

レビュー

これ面白い!! とは感じなかったです。
ただサクラ大戦が遊べて良かった+キャラクターが可愛かったですね。

本作を作ってくれた方々に感謝を。


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