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働きやすい会社って誰の視点?

働きやすい会社っていいですよね。思わず応募してみたくなります。
…誰の?って話です。

1人1人が働きやすい会社を

勿論これ自体に異論はありません。というより私もこんな会社で働きたい。私ならそうですね…好きな時に出社して好きな時に退勤できる会社だと働きやすいです。業種的に難しそうですが。

余談はこれぐらいにして、この言葉は誰に向けたモノでしょうか?
そしてそれは"フォロー"出来ているでしょうか?

色んな人が居るということ

いくつか例を並べます。

■"新入社員"を対象に含んでいる
この時代、将来のキャリア構築は重要なポイントです。もちろん入社後は適切な教育・指導が入り、この辺りの不安は解消される仕組みになっていることでしょう。

同時に忘れてはいけないのが人材育成のノウハウがあるのか、それは社内で共有されているかということです。ノウハウが属人的では不十分です。

話は逸れますが、私が若い頃の面談で
私「人材育成に力を入れていますか?」
相「はい。〇〇のノウハウも溜まっていて~」
で、入社してみると力も入れてなければ、その類のノウハウもありませんでした。偉い人がそう思ってただけ、というパターンです。あるあるですね。

人材育成の環境が整っていないなら育成側にとっては至難の業です。どう育成すると"良い"のか分からないので、何となくやってみるしかありません。人によっては新入社員に威圧的な人、さらには見下す人もいるでしょう。

いやいやそれは育成側が勉強するべきだろうと。それも一理あります。では業務量を減らして人材育成のスキルアップの為の時間を作りますか?簡単ではないと思います。減らした分の業務は誰が吸収するのかという話になりますし。

プライベートで自主的に勉強してくれという話になるなら、育成側にとっては働きづらい会社になります。自己学習できる人は稀だからです。とはいえ実状は育成側の我流育成論に合う(合わせられる)新入社員が働きやすく、そうでない新入社員は働きづらいといった構図が一般的だと思います。

"働きやすい会社"は纏めすぎなので、育成側を仮にメンターとするなら、
「メンター各々の独自の育成論に運よくマッチした新入社員が働きやすい会社です!」と銘打ちましょう。真面目にこちらの方が親切です。

逆に新入社員が特に成長もしたくない、毎日定時で帰りたい、とりあえず怒られたくない、しかも周囲に不満を漏らし雰囲気を悪くする。といったケースをどこまで許容するか、は必ず一定の線引きが必要です。そのような人材を働かせ続けると最悪育成側の離職に繋がることもあります。入社後に本性を現すタイプもいますね。

■"不安定な働き方をする人"を対象に含んでいる
要は休みがちな人です。
何でもいいですが、病気がちな人とか、子供の面倒を見るために休みが多い人、毎週体調を崩してしまう人とかです。
前提として、これらの人が悪ということは無いです。そういう要素を持っているという認識。

共通項は「有給の範囲を超過するレベルで休みが多く、周囲の負担が大きい」ということです。会社側が働きやすい施策を取る場合、どの程度まで許容するのか、許容するとしてフォローの体制は整っているのか、が大事です。

が、特にそんなことを考えず「周りがフォローしてあげて」で完結する会社、上司は多そうです。ただそう言える立場の人自身が業務を巻き取るわけではないので他人事なのも理解できます。

このケースは一時的に周囲に我慢を強いている形で、初期段階といえます。放っておくと、周囲の人が離職する、病んで休みがちになる、休みがちな人を攻撃する、もしくは避けるといった段階まで進行する場合があります。

人は慣れるので、フォローされる側は最初こそ申し訳ないと感じる人もいますが次第に理由付けて正当化します。実際、会社側で何かしら対策しているなら問題ないわけですし、自身に実害はないので。

気を付けるべきはフォローする側へのフォローです。実害アリアリなので。
何かしら対策があるならよいですが、なければ雰囲気は悪くなりそうです。優秀なメンバーが抜けた後では手遅れですね。

上記は分かりやすいケースで、色々あると思います。

正解はない

正解はありません。どこまで考慮するかは会社次第でしょう。少し前に流行ったブラック企業なんかは経営層だけが働きやすいのかな?と。社員を縛るルールがたくさんあれば、面倒事は起きないですし機械のように使えます。

マネジメント層の方は誰にとって働きやすい会社かを考えてみると新しい視点が生まれそうです。経営層クラスだと正直興味の無い人もいるでしょうから。これから会社で働く方は誰にとって働きやすいのかを聞いてみるといいかもしれません。会社との相性が分かるでしょうから。

おわり。











仕事である以上100%の満足は難しいものの、特定の人達はある程度理想的な環境になっている

・マッチする人
 会社にもたれ掛かりたい方。かなりオススメです。

・マッチしない人
 成果を出したい方。成長したい方。やや注意です。 

具体例

友人から聞いた話を例にしてみます。
友人は責任感が強く作業量が多いので、過去に身体を壊したことがあり長めに休みを貰えてました。他にも作業過多でメンタルが病んだ人はさらに長い休みを貰っていて数か月後に復帰していました。リーダー職の方も半年ぐらい?はダウンしていましたね。
またほんの少し残業しただけで病んでしまい何度も休んでしまう人にも優しく残業が発生しないように作業量を調整していました。毎週1~2日休んでしまう人にもなるべく働きやすいよう作業量を調整して~。

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