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休憩時間

最近本に関わるお仕事がしたいと思う。
わたしは働かなくていい人生を送ることが夢だった。
しかし最近になって本に関わる仕事がしたいと頻繁に思うようになってしまった。

昔、書店員をした時は全く本に興味がなかった。
しかし、もう一度働き始めるのなら書店員をしたいと思う。

欲を言えば出版社での仕事に興味がある。
出版社にはどんな部署があって、どんな仕事内容でといった事は全く分からないが、分からないから知りたい。
一冊の本ができるまでのなにかの役に立ってみたい。

もっともっと欲を言えば本を出版してみたい。
小説を書く才能はないし、専門的な知識もない、わたしはエッセイがいい、人を楽しませる文章を書きたい。

いつからだろうか。自分の夢を人に話したり、言葉にしたりしなくなった。いや、したくなかった。

昔のわたしの夢はカフェを開く事だった。
その為に珈琲のことやお菓子のことをたくさん学んだ。でも自分のお店を出すという勇気がでなかった。
売り上げが立たなかったら?自分の珈琲やお菓子が美味しいと思ってもらえなかったら?数字に囚われ、失敗することばかりを考えてしまい自信を持てなかった。

周りの人たちにはカフェを開くとよく言っていた。
どんなメニューがいいか、立地はどんなのだとか、口だけ一丁前だった。
でも実際わたしにはそんな行動力などなかった。
したいな〜したいな〜と思っていたら周りの友達がどんどん独立していって情けなくなった。
誰よりもカフェを開くと周りに言いふらしておきながらわたしは何者にもなれなかった。
恥ずかしい気持ちになった。

それからは、何かを頑張ったり、夢をもったりしなくなった。結果が出なかった時、最後に自分が情けない気持ちや恥ずかしい気持ちになることから逃げるようになった。

だから本を出版してみたいなんて、周りにも誰にも話したことがない。
逃げ道を作るかのように、出版社で働きたいと言う。
一番実現できる書店員をしたいと言う。
しかし、どちらも嘘ではない。やってみたい。

人生一度きりを楽しもうと言う言葉は大嫌いだ。

なにも変わり映えのない日々が過ぎて生涯を終えたいと思っていたが、本に関わる仕事がしたいと思ってから、生きている限り自分の好きなことを自分の人生に取り入れて生きていきたいと思う。
同時に珈琲にも関わっていきたい。
本と珈琲はわたしの好きなものだ。

まだ28歳だが、何もしないという人生の休憩をしたので、またなにかを頑張ろうと、仕事が楽しいと思える人間になりたい。

やりたいことをしている人はかっこいい。

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