見出し画像

がんになった理由

乳がんは女性の12人に1人が発症する。そのうちのひとりに入ってしまったようだ。

私のがんは、悪性の石灰化というもの。「石灰化」は多くはしこりを形成しない「非浸潤がん」だが、私はその少ない方の「浸潤がん=乳がん」に入ってしまった。

自覚症状は全くないが、マンモでしか発見できない比較的見つけにくい、早期のがんである。

種類はホルモン受容体で、術後はエストロゲンを抑える薬を5〜10年服用する。現状ではステージ1という診断であった。今のところ抗がん剤は△の状態。術後、病理検査より診断と治療法は変わる。

先生は「腫瘍の範囲が広めだから全摘出がベター」とのこと。リンパの転移は現状ではMRIには写ってないが、手術してみないとわからず、場所がリンパの側で若干腫れているように見えるとのことで、転移している可能性は五分五分。

部分切除を試してみてもいいけど、悪性と良性が混ざっているので病理検査後、切除部分にミクロの単位で悪性の腫瘍があれば2、3ヶ月後全摘手術をすることになる。この可能性も五分五分。

五分五分ばかり。。だわ

全摘と部分切除のメリットとデメリット、気持ちを整理した上、全摘同時再建を選択した。というのが大雑把な私のがんの現状である。

乳がんの発生の原因は諸説あるので、断言はできないが、思い当たることはないわけではない、思い返してみるとしかたないか、という腹落ち。

母親を「乳がん」で亡くし、20代で味わったあの時のがんの怖さを知っているにも関わらず、遺伝とは別次元で、自分も同じ病気になってしまったという、情けなさのような、自業自得っぷりにしばし打ちのめされるのだった。

私は約20、30年間、熱を出して寝込んだことがない。平熱もかなり低い。人間は誰しも必ずがん細胞を持っているが、がんは熱に弱く、死滅する。だがその都度退治してくれるはずの免疫細胞(リンパ球)が、通常に機能ぜず、がん細胞が生き残ってしまったのではないと素人ながらの解釈した。

また1つのがんが大きくなるのは、10年から20年かかるらしく、仮に15年だとしたら私は30歳。まさに働き盛り。会社設立して2、3年目の頃で精神的にも追い詰められることが山ほどで、ショートスリーパーかつ食べないで夜中に強いお酒を柿ピーをつまみに飲むおっさんスタイルを続けていた。

慣れない資金繰りにも追われ、考えていることは「成長」とか「資金繰り」「売上」。。通常キラキラしているお年頃に、おっさんスタイルでギラギラしていたとおもう。思い出すだけで赤面。。。

また子宮系がかなり弱く、妊娠に至らないのも、子宮に問題があるのだと思う。乳がんの種類がホルモン系なのも納得。30代後半になると、卵巣や卵管で異常が発見され何度か緊急入院もしている。全ては老化の一種なのだろうが💦いろいろしらべると、子宮まわりの持病からきたホルモン系のがんであることも否めない。

今でも体力と気力だけ十分あるし、精神的にも弱くはないと自覚しているが、それもどうなのかな。定期的に熱を出して、たまには寝込むことは必要なんでしょうね。

とにかくがんを完治させる。ことを目標に。術後落ち着いたら自然が多いところにいき、頻繁に山に登ろう。温泉につかり湯治をしよう。と一人で妄想を楽しんでいる。。

乳がんとわかってから、「死」が以前より身近になり、多分術後は「再発」に脅えることもあろう。だからこそ人生の目標が明確に必要で、生きるための喜びを、好きな場所で、愛おしい家族と、大切な仕事仲間と、ワクワクながら一日一日を丁寧に過ごしていきたいと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?