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Skull Snaps / Skull Snaps(Remastered) (1974)

わざわざ(Remastered)の方にしたのはちゃんと理由がある。1曲目の "My Hang up Is You" のステレオの左右の振り分け方が面白過ぎるからだ。最初、自分のワイヤレスイヤホンの調子が悪いのかと思ったが、何回聴いてもやっぱりこのバランスだ。なんだこの一瞬でパンする感じは。不思議すぎる。他の曲は違和感を感じるポイントが無いので、本当になぜここだけこんなことになっているのか、興味深くてたまらない。ストリングス群のメロディーの途中で急に途切れるように音の発生源が変わって聞こえる。コーラスやほかの楽器も、「ん?」と思う箇所が複数ある。

他に特に好きな曲で言えば、ボーナストラックの"Ain't That Loving You"だ。ベタベタな曲に思わせておいて、割と序盤の、盛り上がるところで下降していくメロディーがこなれ感と茶目っ気を感じさせる。

そして "Trespassing" のイントロ。音数が少ないのがなんだか良い。ホーンやハープをたくさん、派手に使った曲の並ぶ中では結構目立つ。歌の部分も、歌以外は単純なフレーズの繰り返しが多いけれどなんか飽きない。さらにメロディーの抑揚が小さめ。「おいしい」とか言われるのとは逆だけれど、全体的に控えめなのがむしろ「良いところだけを聴いている」という気分になる。


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