#今週の一曲一枚 Snail's House & VaVa / 『Persona』
2人を以前から知っていた方は皆同じことを思ったはず。
何だこの夢のようなコラボは__。
Snail's Houseは『Pixel Galaxy』の大ヒットで知られるエレクトロニックミュージックミュージシャン。チップチューン的な音を使用することも多く、(実際のその時代の「ゲーム音楽」とはかなりかけ離れているとは思うが)ゲームのような印象を受ける。そもそもの本人の出発点はジャズやファンクのようなので、このような音作りになっていることもかなり興味深い。とにかく、この人の作り出すピコピコ音は最高だ。もちろんそれ以外も。最新アルバム『Lumi』で多用されるピアノは、Snail's Houseの原点を見ているようだ。この幅の広さには唸るしかないし、しかも自分と同年代ときたもんだ。すごい人が世の中にはいるんだな。
一方VaVaはゲームからの影響を公言し、リリックには好きなゲームのネタ、YouTubeではゲーム実況も展開。私は妹に勧められてなんとなく一緒にYouTubeを見ていたけれど、気づいたらSwitchを買っていた。好きなことをしている人って、楽しそうすぎて引っ張られてしまう。
2人は全然違うシーンで普段活躍していて、このコラボの実現にはかなり驚いた。でも、2人の世界観の一致度合いは曲を聴かなくとも直感的に理解できたから、もう発表を見て小躍りしていた。
パッと聴いた感じだと、はっきりとリリックが聞き取れるわけではない。だからこそ、VaVaのオートチューンがかかった声とブンブンなるベースの音がとても相性がいいことに気付いた。そして、VaVaトラックは意外とベースが強くないことに気付く。HIP-HOPってなんとなく強そうだけど、こういう聴かせるシンセベースとは根本的に違うのだな。
あとはミュージックビデオがかわいい。サブスクサービスの動くジャケットもこのビデオに似ているが、スマホで聴くときは見入ってしまう。
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