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#今週の一曲一枚 Homecomings / " New Neighbors "

全然奇抜じゃない。と言うか、その正反対である。
それなのに、彼らの音楽はなぜここまで輝きを放つのか。

いつも「ここが好き」「これがかっこいい」などと羅列した感想ばかり書いているが、それは思いつかない。
- 正直に言えば、“光の庭と魚の夢”で、それまでの3曲でかかっていたフィルターがとれたような音響や、“Us”のサビでメロディーのヴォーカルが、オクターブ違いでダブルになるところが好きだ。でも、それによって全体の印象が向上しているとはどうしても思えない。-

爽やかで軽やかなエレキギター。主に8ビートで必要以上の主張はしないドラムス。ヴィブラートは使わない伸びやかな歌声に、ヴォーカルが立つミキシング。“Drowse”ではリズムマシーン的な音のドラムスとオートチューンに振り切り、アルバム内のアクセントとして響く。

これらの要素が織りなすアルバム全体は、とても耳馴染みがよく、するすると私の中に入ってくる。何もかもが自然でほっとする。まるで今までもずっと自分の中にあったかのようだ。いや、私の中にあったものを投影しているのだろうか?

これから先も大事に聞き続けると思う。

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