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#今週の一曲一枚 巨勢 典子 - この道の向こうに (2000)


先日の、「星野源のおんがくこうろん」で、Nujabes特集が放送された。その中で、“reflection eternal”という大変な名曲の「元ネタ」がこのアルバムに収録されている “I Miss You”だということに言及していた。恥ずかしながら、そうとは全く知らずに聴いていたものだから、このアルバムを聴いてみた。

本当に全部素敵な曲だなと思ったが、特に「丘と少年」と最後の3曲はとんでもなく好み。

私は、(なんと無く傾向として)単純で繰り返されるメロディーと、そのメロディーがひとつの音でなく、和音で構成されていて全体がはっきり「ジャーン」と鳴るという2種類のピアノの音を特に好む。ピアノに、オルガンとかチャイムのような要素を求めているかもしれない。
「丘と少年」は、まさにそれだ。


“Your Song”からは、3曲の流れがなんだかすごく好きだ。

“Your Song”では中音域が響いて、優しく落ち着いた感じ。柔らかなピアノの音色だ。

「午後のひかり」では、コルネットのような管楽器が登場する。これがまた素敵なアクセントになっている。今度は金管楽器が柔らかく、ピアノははっきりとしている。そして、ピアノには無い、もっと遠くまで届きそうな、見渡しているような音。私には、この光はただの太陽光ではなくて、何か風景の中にある光なのかなと感じられる。

続く「星空を見上げて」では、優しいピアノに戻る。比較的高い音が多用される。これは星の煌めきが表現されているのだろうか?楽器はピアノだけでも、3曲の中では最もスケールが大きい感じがする。

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