Cleo Sol / Mother (2021)
アルバムってこれだよね、というアルバム。最初から最後までの流れがとても綺麗。
曲同士繋げてみたり、次の曲の要素を入れてみたり。
曲同士繋がるのは、1曲目と2曲目、"Don't Let Me Fall"と"Promises"の間がそうだが、ビートだけ大きくなって繋がるのがスマート。"Don't Let Me Fall"は曲中で1回無音になるが、そこからまた小さな音で曲が再開して、そこからするするっと曲が変わる。こういう曲は聴いたことがなかったので、おおっと思った。
特に好きな曲は、”23”と”One Day"。
"23"は、とにかくリズムが楽しい。それから、男声コーラスに歌謡曲を感じてホッとする。コーラスがメインボーカルを上回る勢いで大きいミックスも面白く、聴き入ってしまう。
"One Day"は、まずとにかく入りのピアノ。と言うか、主にそこ。最近何かにつけて、「この曲はピアノのリフが〜」と言ってしまう。ピアノのいい感じのリフは、最後の曲"Spirit"にもある。
どちらも「おいしいフレーズ」ではないけど、すごく気持ち良い。なんかノせられるし、一緒に歌っちゃう。"Spirit"は、ブラスが出てきて華やかなのも好き。すごく派手ではないけど、まさにアルバムの大団円。他が静かな曲が多いから、夢の最後で盛り上がって、ぱっと目が覚める感じに似ているかな、と思ったりもした。
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