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#今週の一曲一枚

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2019年6月から、InstagramとTwitterで始めた週一回の感想文。 シングルリリースの「一曲」やアルバム「一枚」、はたまたミュージックビデオまで。形式にこだわらず好き…
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2024年10月の記事一覧

#今週の一曲一枚 巨勢 典子 - この道の向こうに (2000)

先日の、「星野源のおんがくこうろん」で、Nujabes特集が放送された。その中で、“reflection eternal”という大変な名曲の「元ネタ」がこのアルバムに収録されている “I Miss You”だということに言及していた。恥ずかしながら、そうとは全く知らずに聴いていたものだから、このアルバムを聴いてみた。 本当に全部素敵な曲だなと思ったが、特に「丘と少年」と最後の3曲はとんでもなく好み。 私は、(なんと無く傾向として)単純で繰り返されるメロディーと、そのメロデ

#今週の一曲一枚 Forrest. ・ Forrest Frank - slow down (2022)

なにか特別と言うわけではない感じがするのだが、そういった音楽に心惹かれる瞬間は、結構ある。 遠くから聞こえるようなイントロで、まず心を掴まれる。ヴォーカルは、一気に近づいてその世界に引き込まれる。最初のサビから始まる、ベースの太い音。あまり減衰せず、同じ太さの音が同じリズムでずっと置いていかれているように感じる。ずっと続くリズムが、安心感をもたらしてくれる。 アウトロは、他の部分とはけっこう雰囲気が違うと思う。一曲、同じ曲を聴いていると感じてはいるものの、やっぱり出口は違

#今週の一曲一枚 Jalen Ngonda - Come Around and Love Me (2023)

2曲目の”If You Don’t Want My Love”が、たまたまInstagramで流れてきた広告で使われていて、「何だこれ?良い曲だな〜」と思ったもののクレジットが載っておらず、調べてびっくり。去年の曲ではないか!70年代くらいの曲かと思った、、。とは言え、世界全体で見てもレトロ(?)のリバイバルはあるし、やっぱり良いものは良い。 アルバム全体が素敵だが、やっぱり”If You Don’t Want My Love”はダントツで好きだ。イントロのラテンな太鼓と、

#今週の一曲一枚 Stromae - Multitude (2022)

このアルバムを人に薦めて、「あれ、そう言えばこのアルバムについて書いたことがあったろうかと思い調べた。そうしたら、やっぱり無かったので(なぜ書かなかったのだろう?)今回書いてみる。 まず1曲目の“Invaincu”、聞いたことのあるような音の組み合わせだけれど、このコーラス(ちょっと民謡風味)に、ドラムに、バグパイプみたいな音に、、それぞれ合わせていくのが面白い。結果的に新鮮な音という感じがする。 “L’enfer”も、コーラスに民謡風味な感じがある。そのコーラスに今っぽ