なぜ私のこどもたちは今、私と離れてインドにいるのか
2022年ももうすぐ終わりますが、今、ムガルカフェのカーンファミリーはどんな風に過ごしているのかを書いてみようと思います。
我が家のメンバーは、私、夫のカーンさん、長女10歳、次女5歳、長男1歳の5人家族なのですが、今年の秋から子どもたちとカーンさんがインドへ渡り、私だけ東京に残って暮らしています。
どういうことなのかというと、
家族の中で元々決まっていたのは「10歳の長女が1年間インドへ留学する」ということだけ。日本で生まれ育ってきたカーンファミリーのこどもたちは、何度かインドへ行ったこともあるけれど、やっぱり日本ネイティブ。
それも良いけれど、せっかくインドと日本の両方に家族がいる中に生まれて来てくれたので、インドのことも知ってみるのも面白い。
本人が留学に挑戦してみても良いと思えたタイミングで、短くても1年くらいはインドの中へ飛び込んできてもらおうという計画があったのです。
ヒンディー語とウルドゥー語の混ざった言葉だけ話すインドのおばあちゃんから、直接色んな話を聴くことが出来るようになったら良いな、そんな思惑もあって。
それで、長女も自らインドに挑戦するって言い始めたこの秋に、いよいよ留学に向けて長女を送り出す気持ちを整えて過ごしていたところに(母としては長女の決断を応援しているけど正直寂しいし、付いていけないのが不安でもあり、という気持ちもあった)、夫のカーンさんがオーナーを務めるムガルカフェを閉店するという決断が加わり、一旦東京に仕事の拠点が無くなることになったから、夫は長女の留学に付いて行って、インドでの暮らしに馴染んでいけるよう、現地でサポートすることに。
そうなると、5歳と1歳の2人が私と東京に残るという方向になるのだけど、今年だけは、私は自分が代表を務める事業の再生の為にどうしても本気で取り掛からなくては、事業が潰れてしまう。潰れてしまうと、それこそ本当に家族ぐるみで住む家を無くしてしまう、そのくらいの状態からの立て直し。
子育てママとして、10年、仕事と育児を同時進行で走らせ続けてきたけれど、このタイミングで2人の幼い子どもたちを完全にワンオペで守るのはとても難しい。おそらく、子どもたちの休日や放課後も、ほどんど母の仕事に付き合わせてしまうことになるし、私の方もお客さんの心と身体のケアをする現場に目の離せない年頃の子どもたちが2人いる状況は、お客さんも落ち着かないし、正直仕事が成立しない。
これからの1年を、家族それぞれが笑顔でいるにはどうするのが良いのだろうと悩んだ結果、
ものすっごい悩んだ結果、、、
子どもたちには今年一年だけ、インドの大家族の中で冒険してきてもらうことにしたのです。
この決断に至るまでの葛藤たるや。だって、シンプルに私が子どもたちと一緒に暮らしたいから。すごく大変な時ももちろんあるから、仕事が立て込んでいる時に育児の大変な瞬間が同時多発すると、ちょっと待って!しんどい!って言いたいこともあるけれど、やっぱり一緒にいたい。だからこそ、10年、仕事と育児を両立してきましたしね。
でも、決断しました。
実は、長女の留学に向けての下見も兼ねて今年の7月に5年ぶりに家族全員でインドへ行っていたんです。
日本で生まれた長男は、インドの家族とも初対面でした。
そこで、インドの家族みんなとたくさんの時間を共有していたのです。
その時には、まさか子どもたち全員が自分と離れてインドで暮らすこ
とになるなんて想像だにしていなかったけれど、
それもあってか、「ママだけ日本に残って、子どもたちはパパとインドで過ごして、また一緒に暮らし始めるのは、どう?」って我が家の子どもたちに聞いてみたところ、
長女「アリーシャ(次女)とアイマン(長男)も来るの?イェーイ!!」
次女「え!またインド行くの?わーい、またワジーと遊べる!ママは来ないの?ちょっとさみしいけどアリーシャちゃんインド好きだからいいよ」
(ワジーっていうのは、仲良しのいとこの名前)
長男 りんごをまるかじり。
持ち前の性質があっけらかんとしているのもあるのか、インドの家族とたくさんコミュニケーションをとったばかりだったからか、みんないつも通りの元気のまんま。日本もインドも大好きな子供たちに育っていました。
私は、子どもたちのたくましさに励まされてやっと覚悟が決まった感じ。
インドの大家族の大きな愛情の輪の中に、大事な子供たちをドーンと放ってみる。
インドは夫のカーンさんが7人兄弟の末っ子というのもあって、親族がものすごく多いのです。カーンさん兄弟の一番上のお姉ちゃんの子どもたちに至っては、私と同世代。結婚もしていて、子どももどんどん生まれています。ということで、インドには既にうちの子どもたちと同世代の子たちがまた大勢いて、いとこ達だけでもざっと40人くらいいるのです。
東京の核家族として暮らす基盤とは人数の桁が違いすぎる。また投稿しますが、インドの家族はコミュニケーションも濃厚。
刻一刻と変化をする状況の中で、とにかくみんな、生きていかなくちゃいけないし、どんな状況のなかでも活路を見出す力を磨いていなくちゃいけない。
ということで、カーンファミリーは今、妻で母である私だけが東京に残って、1年後には家族が再集合し、仕事を続けながらも子どもたちを育てていくことができるように、事業の再生に全力集中するしかない。
カーンさんは、インドでひとつ、場所つくりを始めていて、子供たちは大冒険しております。
ありがたいことにSNSの無料のテレビ電話のおかげでよく顔をみながら話をすることが出来ています。
インド側はのっびのびしています。さすがや。
さて私は、まもなく始まるクラファンへの初挑戦に緊張が高まっています。クラファンがスタートしたら、またお知らせします。