デブヒーローブームを先取りした島本和彦の「ワンダービット」シュー1号

2016-01-29
新作映画のバットマンがデブいと話題になっていたが、藤岡弘、主演の新作映画「仮面ライダー1号」のビジュアルもデブすぎると話題になっている。藤岡さんは「真田丸」での本多忠勝役でも妙に顔が太って見えていたので気になってはいたが。ネットでは「力技の1号」などと呼ばれているそうだ。

「シュー1号みたい」と友人が言っていたので、よくそんなの覚えてるなと思ったが、確かにそうだ。シュー1号は島本和彦の漫画「ワンダービット」に出てくるキャラクター。この漫画は1991年にパソコン雑誌で連載開始、基本1話完結型の世にも奇妙な物語・島本版みたいな作品だった。名作が多いので、未読の人は是非お勧めする。シュー1号のエピソードは3巻(アスキーコミックスの場合)。

主人公古田シュウはヒーローに憧れ、悪の秘密組織に拉致されて改造されるために、思いつく限りの努力をする。しかし結局どこからも拉致されず挫折。母に叱咤され、自分で悪の組織を作り、息子をヒーローに仕立て上げ倒されようと一念発起するのであった。

ところがある日、副首領の乗っ取りにあい、組織を追われてしまう。さすが悪の組織だと感心するが、放っておくととんでもないことになってしまう。息子に倒されやすくするために組織の弱点もいろいろ作っていたので、克服される前に手を打たなければならないが、息子はまだ小さすぎる。

そこで奥さんが用意していたコスチュームを差し出す。かくしてシュー1号は悪の組織の基地に乗り込むのだった。。。


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