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ひたすらかっこいいトラビス・チャレストのアートを見よ!「ワイルドキャッツvsエックスメン」

2016-06-02
映画の大ヒットでマーヴル社のロゴがプリントされたTシャツを見かけることが本当に多くなった。アメコミの邦訳本は売れるようになったのだろうか。正直、あまりそういう風には感じないが。ただ読者数は10年前よりは確実に増えていることだろう。

「ワイルドキャッツvsエックスメン」(以下WX)は1998年に邦訳されたアメコミ。その頃を第二次アメコミブームとするならば、その中でも頂点に立つ作品の一つだと思う。WXはいわゆるクロスオーバー作品。マーヴル社から反旗を翻し独立したイメージ社が、戦隊モノジャンルで離脱元と電撃和解コラボするという異例の企画だったようだ。

ワイルドキャッツも邦訳版が出ていたが、それを読んでない人がWXを読んでもワケがわからないとは思う。しかし正直ストーリーなどはどうでも良い。ひたすら画がかっこいいので、それを見るだけでも価値がある一冊だと思う。WXでは4話構成で、それぞれ違う作家が画を描いているのだが、第1話を担当したトラビス・チャレストのアートが絶品だ。

緻密な描写故か遅筆。
原書で追いかけていた時期もあったのだが、間に合わないのか徐々に別作家の作画の割合が増えていった。初期は丸々一冊チャレストの画で読めたのだが。この後も何らかの作品を描いてはいるようだが、今でも現役がどうなのかは知らない。

WXは他に大御所ジム・リーと、アール・ヌーヴォー的タッチのアダム・ヒューズのアートも見所。

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