喧嘩ばっかしてたあの頃
最近サークルの後輩に怒ってばっかだ。
機材の扱いや日頃の行いが悪いからなー。まぁ、サークルの代表をやってる以上は憎まれ役も仕方ないとはいえ、ほぼ毎日後輩に怒る生活も結構しんどい。
…と思ってたはずが意外とそうじゃなかった。
今日はそんな話。
高校時代、毎週誰かと喧嘩してた時期を思い出す。
世界中みんな自分の敵だと思ってた。
自分のことを大切にしてくれる友達と仲良い先生以外、誰の言うことも信じなかった。自分とか友達に何かあったらその度カチコミに行っては戦争してた。
家に帰っても親とは仲が最悪だった。母が怒鳴る、叫ぶ、物が飛んでくる、物が壊れる、俺はドアを蹴り飛ばす、壁に穴を空ける、夜中家を飛び出す、本当にそれが毎日だった。
サークルではこっちが怒るとかなり凹む後輩が意外にもたくさんいて、みんな意外と怒られ慣れてないんだな、みんな「そんなことなかった」んだなって初めて気づいたりした。
本当に初めて気づいた。
でも俺はこんくらいマグマみたいに生きることがデフォルトだったから、やっぱこっちの方が性に合ってるなーとか思ったり。
まぁそんなわけで今日も原付をフルスロットルでぶっ飛ばしてたらまさかのガス欠。
大学までの山道の中腹で立ち往生。
大学までの上り坂を1kmくらいなんとか押していって、駐輪場からサークルのセンパイに電話。
サークル終わり、午後10時。センパイがガソリン買って持ってきてくれた。友達みんながそれを手伝ってくれた。
もうみんなに頭が上がらない。
最近誰かに感謝することがたまらなく好きになってきた。感謝できるその一つ一つの状況が有難い。感謝しようと思ったときでも感謝したくなる出来事が何もない、多分それってつらい。そんな人生だってきっと誰か生きてる。
感謝したいと思うと、感謝したくなるありがたい出来事がどんどん自分に舞い込んでくる。
ほんと人生って心の持ちようだなって思う。心の設定をしてから3~10日後に、大体それに相応しい出来事が起きるようになってる。
そんでその日はセンパイと友達とみんなでラーメン屋に。感謝も込めてセンパイにはラーメンを奢った。なぜか逆にセンパイに感謝された。もう骨のすみまでラーメンのスープが沁みる!
そのまま原付を走らせて温泉に。まったり走らせるとまたそれに合った風が吹いてくる。
気持ちいいし、楽しかったー。 (子どもみたいな文章だけど本当に子ども時代に感じたみたいな楽しさがあった)
みんなで温泉に入って、小学生みたいな馬鹿騒ぎしたり、色々と話をしたり、笑いも癒しも耳寄りな情報も全部もらえたそんな夜だった。
ガス欠起こしたときからは想像もつかなかった結末。むしろガス欠起こしてくれてありがとう!って感謝された。なんだそれ笑
喧嘩ばっかしてた高校時代の俺に今日のこと伝えても、多分心の底では信じないだろう。
1年前の自分ですら信じないだろう。というか1年前の自分はむしろサークルとは絶対的な距離を置いていた。そん時も多分俺は世界にいるみんなのことうっすら嫌いだった。
サークル長になって誰かに怒るようになってから、やさぐれてたあの頃の記憶や感覚が蘇ってきて、でも確かに違う部分もある。
俺にはあの頃よりももっと信頼できる友達や仲間ができた。
馬鹿な話も真剣な話も好きな音楽の話も全部できる魔法みたいな友達が。喧嘩ばっかしてた俺が喉から手が出るくらい欲しかった友達が。
確かにできた。
間違いなくそう言い切れる。
月曜から木曜まで家に着くのが10時半くらいになるって1年前の俺は想像もしてなかったはずだ。
忙しくてギターを触る時間がなくなることも。曲を作る時間も、映画を観る時間もなくなることも。
夜中まで遊びたい友達ができることも。
朝まで話したい仲間ができることも。
妄想や一人遊びよりも優先したい仲間ができることも。
俺はこれ全部が俺の努力や実力で勝ち取ったものだとはとても思えない。神や見えない力や世界システムみたいなもんが俺をここまで導いてくれたとしか思えない。
何かが変わった夜じゃないけど。何かが変わったのを確かに感じることのできた夜。
この夜のことを俺は一生忘れることはないと思う。
改めてこの夜に感謝。
これからも俺が死ぬまで感謝したくなる=有難い掛け替えのない未来がくることを願ってる。