入院と退室(3)
さて、2月19日(金)。総合施設優楽に移る日がやってきました。
スタッフのお迎えは9時半頃。延寿と優楽の移動距離は、歩いても3分くらいとすぐ近くなのですが、介護を必要としている方に万一のことがあってはならないと、歩行は禁止。車で30秒くらいの移動で引っ越し完了です。
優楽に到着すると、一定の事務作業が残っていて、ものの30分で完了。優楽のことは、2年前に息子の高校の運動会で行ったことがあるので、それ以来です。中の様子がそれなりにわかっているので、なんだか懐かしい気持ちになりました。スタッフに荷物を預けた後、それらの整理・処分。当然、スマホや薬も管理下に置かれます。それにしても、なんと手際のよいことか。引き出しには下着・シャツ・マスク・タオルが入れられ、必要な書籍まで入っています。TVもばっちり映ります。入室早々、お風呂に連れていかれました。風呂はその名の通り、温泉で寒い日も、芯まであたたまるのが特徴です。時間が5分以内と短いのが難点ですが……。スタッフの方は、体の不自由な人が多いため、完全サポートしてくれるのが最大のポイント。①服を脱がせ、②腕時計など身辺の物を整理・管理し、③車いすに乗せて浴室まで連れていき、④しゃがんで身体をきれいに洗って、⑤シャワーできれいに洗い流し、⑥温泉まで運んで、……と想像以上に大変な作業でした。「ゆっくりしてっていいですよ」なんてこと、時間がいくらあっても足りないので、ある意味しかたがないのかな、と思います。
部屋に戻って一段落すると、11時半すぎ。設置してあったテレビは、といえば、ちゃんときれいに映ります。まもなく昼食なので、移動してください、というだけです。そして昼食。時間は10分あれば食べられる量。食事がすんだらめいめい勝手に移動して、テレビなどを観るくらいで、休憩に入ります。ぼーっとしていたら、いくらでも時間が余ってしまう感じです。中田さんが「どうせ退屈やから~」と言っていたのが真実とわかる瞬間です。
残りは、14時半~ おやつ時間
17時45分 夕食
21時 就寝
という感じ。朝は、
7時半~ 朝食
9時30分~ コーヒータイム
11時45分~ 昼食
これ以外は、全部自由時間です。暇があるといっても、なかなか何をすればよいか、それすらわからない。ウォーキングするといっても、同じ人間が座っている場に行く手前、そんなに頻繁にはいかないのです。
仕方がないので、貸出コーナーにある本を自由に借りていって、次々と読む、という体制に変わっていきました。後は、テレビ。番組表を観て面白そうな番組を観る具合。これも面白そうな番組がいくつかあって、今度は時間がいくらあっても足りない感じ。いやはや、慣れというのはおそろしいものです。
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