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「青影」3 仮面の忍者赤影 二次小説 2265文字

って翌日☀️
青影は、お姉さんに拾われた場所に来ていた
お姉さんと一緒に

朝起きた時見慣れない部屋で、垂れ下がった布から入ってくる朝の光の中、スィッチひとつで真っ暗になる部屋を見た時の自分の気持ちを思い出す


(夢、まだ続いてる!なんか世界感しっかりしてて、器用な夢が続いているような気がする。と言うより続いている)と思う

青影は起き上がり垂れ下がった布を捲り、ガラスの向こうに見える景色に、カーテンを天幕のような物かと、ふーんとコクコク頷く青影

青影は、お姉さんの弟のブルーのパジャマから昨日の服に着替え、リビングに行くと、お姉さんに最初言われたのは
「おはよう、服買いに行こう。弟、今いないから弟の服着てていいけど、下着とTシャツ類あった方がいいでしょ
それ以外にも、上下一着とスエット一着あった方がいいと思うし」と言われ連れ出され、ウィルやアークマン、ウニクロに←今、ここ


そう、ゲーセン近くにショップがあって
散々、試着させられ中の青影
青影は、昨日のトレーナーにも驚いていたが、着る服、着る服暖かくて、感嘆の声ばかりをあげていた
「うぉぉー、すげぇ」、「おぉぉぉー」と、試着室で地鳴りのような声の連発


「どうしたの?ナニか変なの?」
お姉さんは、驚くと同時に少し恥ずかしかった
セルフコーデのショップの土曜日のずらっと並んだ試着室での、青影の声は...


「どれ、着ても暖かいから」と、
試着室のカーテンを開ける青影
(いけね。赤影さんや白影さんに、一々声を上げるなって言われてたんだ)


「そう…⁈」、
蹴落とされたように返事のお姉さん
(薄着しかさせてもらえなかったの?上着なしとか⁈ 孤児院?、里親?がよくなかったとか...、わからない。昨日はあんまり聞いてもって思って、お風呂入らせてさっさと寝かせたけど。名前を聞かなかったのも、私の名前言わなかったのも、変に警戒されて、どっか行ってしまわないようにって思ったのよ。取り敢えず、家に持ち帰ると思ったのよ、この子を)そう思った
ゲーセンで座っていた子を、青影と思ったままでいた


(夜も朝も見る物、見る物驚いてるのって変よね…)とひとしきり思うお姉さんは、青影の今風のトレーナーのコーデを見て気を取り直す


「そのジーンズと今着てるトレーナーと、水色のジッパーのフリースにしよう。とりあえずそれでいいかな」

「うん、それでいいです。ありがとうございます。ただ、フリース紺か黒がいいな」
首迄ジッパーの、この店の定番商品だ


「地味じゃない。水色でも似合うと思うけど」


「黒か紺がいいな」その声には、オイラは忍者だし目立たない服装と言った気持ちが声に出ていた


「水色似合うのに、清潔感あっていいと思うけど・・・まあ本人が言うなら、じゃあ紺ね」、(水色でもいいのに)思いながら、青影をじっと見るお姉さん。
「二つ買う。水色も買うわよ。わかった!」
と言うお姉さんの買うわよの圧に、青影は断れず


「ありがとうございます」と言い、お姉さんは(サンキューじゃないのよね、この子)と思う


青影は、さっさと着替え商品を入れたカゴを持って、人混みの店内をお姉さんと歩く

お姉さんは、1980イチキュパの上下のスウェットのグレーを手にしようとしてやめて、黒を取り、青影を見てワゴンに戻す


「スウェットって、それ?なんで戻すの?」
と、きょとっとする青影


「スウェットはやめよ、やめ!ジャージにしましょ、ジャージに。今時のジャージにするわよ」と、意気込んで言うお姉さん


「なんで、部屋着はスウェットでいいよねって言ってたのに」と、目を丸くする青影


「ジャージにします。ジャージは他のお店で買います」
(この子にスウェット着せるのダメ。ちょっと丸い野良鼠にしか見えない。黒やグレーなんて、ダメ。ダメダメニートにしか見えないっw
丸い顔に、天パの髪がそう見えるのかなっw
薄汚く、ボサっと見えそう!)
と上から下を散々見直し思い、再度、お姉さんは青影を上から下迄見
(ヒップホップ系の着せる!)と拳を固め
(マンションのフロアにグレーのスウェットで歩かせられない。みっともないかも。スウェットはダメ!スウェットはダメ!)と決意。(家出してた弟が戻ってきた設定にするから、貧乏臭さくなってると思われるのダメ、ダメ、ダメ、ダメーーー!)


「ジャージの方が、高いんじゃない?勿体なくない?」と青影


「いいの!ジャージにします」と、
君が着たら小汚い感じが出るのと言う勢いの口調ではあるが、青影にはわからず、ただふーんと思う


お姉さんは、気を取り直して青影に確認する
「Tシャツ、ロンT3枚づつにトランクス、靴下5足でいいよね」
「うん」と返事をする青影
「好みのいいなさいよ」
「なんでもいいよ、色も柄も」
「そう?いいの?」
(気にしない派? 好みがないからどれでもいい?ってやつ?)
「うん」

見慣れないトランクスや靴下と言う言葉に疑問を思わない青影、棚の上段に飾られてるマネキンが同じ物着用に書かれてる漢字で、十分意味が分かり、青影が持ってる籠にお姉さんが、セール品の値段がついた靴下とトランクスを入れていく


「16,800円」

「えっ?!」

「全部込みで、17,480円」

「計算したの?!」

「うん?」

青影は、人混みをキョロキョロ見てる


飄々としてる青影に、お姉さんは思う
(4桁の暗算… 10点以上あるけど… 私は直ぐに計算出来ないわよ。案外頭いいこの子?でも、そう見えないのよね、この子)と、

横に並んでいる青影をみ、レジでドンピシャの会計に、お姉さんは
(へー、算盤習ってたのかな)
と思い、青影とショップを出るお姉さん


続く
→「青影」4











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