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タイムマシン (狂夢)

朝、
マンションの住人と鉢合わせエレベーター。

通勤の格好で出かける。バッグは大きめ。
今日は仕事先の人と合う、基本嫌だけど。
しかたない(仕事はプログラミング)

3時に打ち合わせを終え、道を足早に急ぐ。
服が緩く感じる。
(もう始まったと思う)

デパートのトイレ、個室多い階に駆け込み、
入って10分、15分、30分座っていて、
(やっと止まった)とため息をつく。
バッグから服を取り出し、
一色着替え、着てきた服は紙袋に
(あーあ、コート紙袋に入れるとシワがつくからイヤなのに、なんで今日打ち合わせなのか。ほかの日にしたかった)不機嫌と淋しさが出る。

個室から出、化粧台の鏡にはニットの帽子を被りブルゾンにジーンズのハイスクールに行ってるような格好の15才の私が映る。

家を出た時は、30才。
トイレの個室から出た私は15才。

そして私は、
朝出てきたマンションとは別の
2Kのマンションに帰る。

このアパートは、
15才の私が住むアパート
仕事がフリーのプログラミングで、自宅業。
仕事はパソコンがあれば困らないので、
問題はなく。

私は、3日間事に16時近くに、
30→15に、15→7に、
そして7→15に、15→30にと戻っていく。
一気に7→30に戻らない

何故か、この3つでの年齢でターン

3日サイクルで肉体年齢が変わる。
忙しない人生。

はっきり言って疲れる。
10日間サイクルだったらと、
思う事は何度もあった。
なぜか、果てしない後悔のように思うのだ。

まあ、慣れたけど。
はっきり言って、
災害が起こらないといいなと思っている。
避難できない。

2Kのアパートは、
15才の私が親元離れて住んでる設定のアパート。
住民が無関心な所を選んでる。
30才の私が住んでるマンションは持ち家。
もう一つ1Kのアパートを持っている。
念の為ってやつ、時々行く。

大体は、30と15の家を行ったり来たり。
一つの家で3人住んでる?と思われないため。

マンションには、
時々、従姉妹が遊びに来てるを設定にしてる。

もうじき春になると言うのに、気分は憂鬱だ。
いつもクリスマスになると、
7才の姿で街の中を、夕方や夜
石畳や壁の色、
グレー色の世界に見える雪のチラつく中を
忙しなく楽しそうな人混みの中を歩いていると
私は1人、ずっと1人と思うのを
思い出したため。

最初15の時に、7才になった、
田舎の祖父母の家で。
夏休み一杯いる私を見て、
病院に見せる事をやめた。
研究材料にされてしまうと思ったからで。
私も、イヤだった。

研究材料として、
見られるのはイヤと思ったし。

家でできる職業選択を祖父母がし
夏休み以後、家に帰らず祖父母の養女に
学校はやめて通信制で卒業
プログラミングの仕事を
しっかり叩きこまれ
最後迄、私の心配をしてくれた

私が生きていくのに、
最良の方法を考えてくれた。
ありがとうと思っている。

恋も基本は、ワンナイト。

だから、私は家を3つ持っている。

end


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