「青影」4 仮面の忍者赤影 二次小説 990文字
外に出ると
「色々買ってもらって、ありがとうございます」と店の外で、お姉さんに深く頭を下げる青影は、顔を上げて続けて言う
「お金色々使わせてしまって、お金足りないと思います」と明る言う青影。「これ」と言って、ズボンのポッケから申し訳なさそうに1万円を出し、お姉さんに渡そうとする
「他にも持ってる?」と
戸惑いながら聞く、お姉さん
小銭出す、青影
「お金はいいから、それは持ってなさい。必要な時あるから。全く、お金持ってないのはね。困るでしょ。私も強引に、家に連れてきた訳だし。お金は、いいわよ。気になるだろうけど、家に帰ってから話しよう、ね」
そう言われ、まあ後で話するならと思い
「うん」と、言う青影
「お腹すいたでしょう、食べよう。カツ丼でいいよね」
「••• かつ丼?」
少し呆気に取られた表情のお姉さん
「・・・食べればわかるわよ」と…
(今迄、監禁生活だったのって思う所あるのよね。もしかして出生届け出してない?とか、ちょっと思う時あるのよ、この子の反応)
「あの、どうしてそんなによくしてくれるんです」昨日、色々驚きの連続で聞きそびれていたー青影の質問だった
昨日ピザと言う物を食べさせてもらって
(美味しかった。チーズがトロッとして甘辛いタレの味に)、幸せな気分を思い出す
その後、お風呂入らされて寝かされて。
お風呂は驚いたな。放射状にお湯が、パーって出るし。やっぱり夢じゃないの?)って思う
(夢だから気にしなくてもいいか)と
思っていたけど…
青影は、その事で少々面食らっていた。持ち前の、多少の事は気にしない青影も流石に
朝起きたら夢が続いている、ことに
いつもの日常で、里にいる自分に戻っていると思っていたのが、まだ夢の中と考えていても
色々服を試着させられ、お姉さんとこうして喋っていて、夢じゃなく現実かなと思い初めてる自分
「後で話すわ、それより食べましょう。行くわよ」そう言って、プイっと走り出すお姉さん
青影は、お姉さんの後に続く
お姉さんは昨日と違う白のダウンコート、ベージュのタートルに白のミニに黄色のヒールでスッタカッタッタッタッターと、はたから見てもほぼ全速力疾走してるように見えるお姉さんに、後ろ二、三歩遅れでついていく青影
(早い。あんな踵の高い靴履いて。よく走れる。もしかして里のくノ一より速い?里のくノ一、あの踵の高い靴で走れるかな)と感心しながら、行き交う人々の様々な靴に目がいく青影
続く
→「青影」4