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【レビュー】『TYCOON』(UVERworld)の推しポイント3選
※2018/12/21の投稿(はてなブログから引っ越しました)
実はこの『TYCOON』レビュー、発売の翌月に書いていたのだけど、なんかまとまらなくてお蔵入りに(^^;
しかし!TAKUYA∞生誕祭というこの佳き日に長文を捧げようとふと思い立ち、腐りかけのお蔵から引っ張り出してきましたw
というわけで、2018年12月21日、この狂ったブログをTAKUYA∞に捧ぐ・・・・・・
むげちゃん、39歳のお誕生日おめでとう!!!!!!!
今日も明日もアイシテル!!!!!!
TAKUYA∞偏愛ファンが選ぶ『TYCOON』の推しポイント3選
その①:TAKUYA∞の歌詞の進化
UVERworldを初めて知ったのはデビュー当時、CSの音楽番組で『D-technoLife』のMVを見た時。当時「面白いバンド見つけた!!!!」とそれはそれは興奮したものでした。
しかし、音楽性も歌声もど真ん中ストライクだったけど、ビジュアルに漂うやんきぃ感がどうもアレで…。ライブ見に行ったら私のようなヘタレは怖いファンにボコボコにされると本気で思っていたので、興味はあったけど深入りできずにいました。
あと正直な話、歌詞もやんきぃセンスでちょっとアレでした。
あ、あ、ホントごめんなさい。あ、あ、許して…(震)
むげちゃんアイシテル!!!!(取り乱す)
いや、今改めて聴いてみるとこれはこれで味わい深くもあるよね・・・(取り繕う)
今や「一行の殺傷能力」(←TAKUYA∞の言葉より引用)高過ぎて敏腕コピーライターみたいになってるじゃないですか?
物心ついた頃から「言葉」が好きで、本を読むのも映画を見るのも音楽聴くのも半分以上の理由が「グッとくる言葉」探しだったりして。
最近のTAKUYA∞さんはそんな私の「言葉集め」欲もしっかりと満たしてくれるのです。
歌声と音楽センスがたまらなく好きなのに、そこにオリジナリティあふれる歌詞と、あの愛すべき「ぶっ飛びとんでもキャラ」が加わったらもう立派なキモヲタの完成ですよ。
「何このスカしたVo!ナルシ~♪ふっふー!声良いけどナルシ~♪ふっふー!」とかdisってた(実話)10年前の自分とかもう信じ難いですよ。
絶対お友達になりたくないって思ってたのに、10年後には「病的むげラブ日記」なんていうキモさ極まりないアカウントつくって10ツイートに1回むげちゃんかわいい叫んで100ツイートに1回「TAKUYA∞さん電話下さい」としつこく番号要求してるんだからほんと人生『一寸先はムゲ』
— 世界むげこ (@mugemugeko) July 8, 2017
(?)
それにしても、わたし普段は知性を感じるお行儀の良い言葉が好みだったりするのだけど、TAKUYA∞は異色だな(笑)(あ、また間接的にdisってる?)
だって
常識は最早タブー 東西南北 We go 上へ行こう
第1第2第3都市 海を越え闇を抜け
新規 古参で向かうオリジナルの頂
投下 拡散 電波
音源を通じあと残りわずか
俺達の心の数センチの距離を現場に埋めに来なよ
(IDEAL REALITY)
ですよ!
もうこのまいるどやんきぃセンス!ラブ!(だから愛しさのあまりほんのりdisるのやめて?)
まいるどやんきぃかと思ったら最後の一行の語尾「埋めに来なよ」の歌い方だけ指名No.1ホストっぽくて諭吉握りしめて鼻息荒く「現場」直行しそうになりますよね?
しかし、俺達の心の数センチの距離に立ちはだかる「チケットぴあ」の壁…
数センチが…遠いよ…「現場」…遠いよ…むげちゃん…
やんきぃにはやんきぃの良さがあるんですよ。
強さ、勢い、漢気(おとこぎ)、ノリ、そういうのを上手く残しつつ、内容にズシッとした重みや、言葉選びのセンスが加わる事で、他に無いオリジナリティ溢れるTAKUYA∞ワールドを確立した感じがするんですよね。
そういう意味で、最近のTAKUYA∞が得意とするストレートな表現でカツンとくる事言う系の歌詞ももちろん大好きなんだけど、元々の個性であるやんきぃセンスをいい具合に残しつつガツンとした事言う『IDEAL REALITY』みたいな歌詞が、TAKUYA∞節が際立っていて実は一番好きだったりします。
このあたりとか大好き↓
この街は誰かに争わされて 猿が爆弾ぶっ放す
三大欲より満たしたい欲 10キロ分走らせるペンとペーパー
夜を乗り越えて行くリリシスト 明けて太陽突き合わす Fist
このパーティが終わる頃には
もう俺たちの宇宙
(IDEAL REALITY)
なぜ「pen & paper」じゃないのか…
なぜ「ッッッペンとッッッペイパ!」なのか…
「と」だけ日本語WHY!?
でも音に乗せて歌ってみるとわかるんですよ。
「ッッッペンとッッッペイパ!」の方が圧倒的に語感が良く、跳ねたリズムに合うんですよ。
こういう所ですよ!こういうセンスなんです!
「タクヤタタクヤツノミカタヤ!」
「イッリグチ フックメレャ デッグチ フタッツ!」
「シン!イ!ガイ!ツカ!わかるまでぇぇ~ぃ」
とか!
わかりますか!?
リズム!語感!譜割り!
TAKUYA∞!嫁に来ないか!!!!?(100∞1回目のプロポーズ)
その②:ド根性バンド10年越しのアンサーアルバム
10年やってきて、音楽性どんどん変わっているように見えて、根底にあるものは全くブレない人達なんだなー、と改めて感じさせられるアルバムでした。
今までで一番カオスなアルバムとも言えるかな…。
それだけ一曲一曲が個性際立って尖ってるし、こんなにやりたい事詰め込んでおいてもとっ散らからず、一つの楽曲として、一枚のアルバム作品として、まとめてしまうのがUVERの魔法で。一本筋の通ったUVERらしさが曲と曲をしっかりと繋いでる。
もう何やっても自分たちの色出せるまで圧倒的なオリジナリティを確立したバンドだけがたどり着ける境地なんだろうなーと。
前にも書いたけど、やりたい放題やっても好き放題やっても自分たちらしさが出せるバンドは本当に強い。
「ロックじゃない」「メチャクチャで何がやりたいかわからない」
いくつかのライブハウスのオッサン、レコード会社の偉いオッサン達の言葉をネチネチネチネチギラギラメラメラと根に持ち続けながら、それでも自分たちが信じるスタイルを手放さなかったこのド根性バンドだからこそたどり着いた境地!
10年越しのアンサーアルバムともいえるんじゃないかな、と。
「これがUVERworldのロックです」と、TYCOON風吹かせながら叩きつけてきたんじゃないかと。
「UVERworld」というジャンルが確立した事の何よりの証明なんじゃないかと。
このアルバムで「Q.E.D.~証明完了~」でしょう?
個人的にはこれがアルバムタイトルでも良かったんじゃないかな、と思うんですよ。
その③:アートな歌詞カード
楽曲の素晴らしさはもちろんですが、この作品、UVERworld史上一番歌詞カードが好きなアルバムだったりもします。
だって見てよ!このセンス溢れる写真の数々!
どこの巨匠が撮ったのかしら!?と胸震えた方はぜひクレジットをご確認下さい。
「Booklet Photographer:TAKUYA∞」
マジか!!!!
曲の世界観を誰よりも的確に表現する写真。
最高の笑顔を見せるメンバーの写真。
どれもTAKUYA∞だからこそ撮れる、TAKUYA∞にしか撮れないものばかり。
ちゃんと曲ごとに一番関係の深いメンバーの写真が入っているんですよ。
ラストを飾る潔すぎる一曲『終焉』に真太郎の大爆笑持ってきて〆るセンスも最高!
CDが売れないこの時代に、CDを買う事の意味をこういったアイディアと才能で感じさせてくれるのは本当カッコイイな、と感服致しました。
これぞ「アーティスト」の仕事よね。芸術爆発してます。
苦言(という名の賛辞)
と、ここまで褒めちぎり過ぎたので、最後に無理矢理絞り出した苦言も添えておこうかな。
あのぉ…
消化不良です(爆)
というのも、いつまで経ってもアルバムの全貌が見えないんですよ。。
1日のうちで50分連続して音楽を聴く時間はつくれるけど、80分ってなると意外と難しいんですよ。
よって、1曲目からラストまで連続で聴けたためしがほとんど無く、結果、アルバム全体の持つ「コンセプト」や「色」が見えづらいのですよ。
そういう意味でコンパクトさっていうのも大事なんだな、と(^^;
「79分、18曲」ってやっぱりどう考えても詰め込みすぎでしょう 笑
だって79分間ひたすら攻められまくるんですよ。お肉料理の後にお口直しのお肉料理です。続いてはシェフ特製お肉料理です…と。
このやり過ぎ、行き過ぎな「過剰祭り」っぷりがなんともUVERらしいし、損得勘定とかビジネス的視点がスッポリ抜け落ちてるあたりもUVERらしくてLOVE無限大だけどね!
これ、例えば「銀魂」キッカケでUVERにハマって初めてアルバム買ってみた人とかはどういう気持ちで聴くのでしょうか?
私のようなキモヲタの場合、半分近くの曲とシングルCDやライブで数百回対峙してきてるから人間の理性をもって聴けるんですけど、これ全曲新曲だったら天に召されません…?
ウーバーワールディー(形容詞)なぶっ飛び楽曲と激アツメッセージという名の連続パンチで脳みそボコボコになりません?
『TYCOON』はこんな人におすすめ!
えーっと、そんなわけで。
初めてUVERを聴く方にどのアルバムをおすすめするかと言ったら私は『THE ONE』だったりします。(『TYCOON』レビューでまさかの他アルバム推奨)
全力ロックで全力頭おかしく、でも、ほどほどにポップで聴きやすいアルバムです。
流れも素晴らしく、彼らの楽曲の幅広さをを奇跡的なバランス感覚で1枚にまとめた極上の名盤ですよ、『THE ONE』。
あ、『TYCOON』のレビューのはずが、危うく『THE ONE』の紹介で終わる所だった…
『TYCOON』、ある程度UVER洗礼を受け、よりディープなUVERワールド(UVERの世界)に浸りたい、そんな方にオススメのSTAGE 2アルバムです!!(※個人の感想)
『TYCOON』の曲ごとの感想、というか独り言?つぶやき?妄言?はコチラ↓
#TYCOON感想
— 世界むげこ (@mugemugeko) August 4, 2017
TYCOONの新曲について個人的にハッときてグッときたポイントを簡潔にまとめるつもりがこのザマ。(=4枚におさまりきらないという残念なお知らせ) pic.twitter.com/0m7O7rQEGE
#TYCOON感想
— 世界むげこ (@mugemugeko) August 4, 2017
「TYCOONの新曲について個人的にハッときてグッときたポイントを簡潔にまとめるつもりがこのザマ〜PART 2〜」
※DECIDED聴き込み過ぎてムダに感想長いパターン😂 pic.twitter.com/l74IotM4LO