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小説「死ぬ準備」

第一章 地球で生まれたら地球で死ぬ​

7-でもなぜ地球?
私は中国製が嫌いだ。韓国製はもっと嫌いだ。だから韓国製は全く買ったことがない。どんなに安くても、どんなに多機能でも中国製や韓国製は買わない。信用できないからだ。しかし現実には、もう日本国内に生産工場がなくなった。電子関係などとくにそうだ。国内生産を謳ってはいるが実は生産は中国で日本では検品だけというのもある。情けない時代になった。昔を知っる老人としてはやりきれない。

私が使ってる腕時計式万歩計にしても一貫して国産品を使ってきた。でも最近は故障が多い。三回も故障した。どれも保証期間内だ。三回目など突然数字が気が狂ったように暴走し始めた。保証期間内だから連絡したらすぐ新しいものを送ってきた。手慣れたものだ。日本も中国式になってきた。

輸出用中国製電子歩数計はなかなか優れている。カロリー計算から過去データーの蓄積、血圧測定、酸素飽和度測定までやってくれる。電子産業では中国は先端を走っている。でも、やっぱり壊れるのが早いだろう。

破損も美徳である。中国製の宿命だ。なぜあんな器用な壊れ方をするのか。それでも価格は三千円以内だから日本の旧式万歩計なんか太刀打ちできない。日本メーカーは滞貨の山だろう。だから保証期間内ならさっさと品物を送って寄越す。手慣れた作業である。

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満85歳。台湾生まれ台湾育ち。さいごの軍国少年世代。戦後引き揚げの日本国籍者です。耐え難きを耐え、忍び難きを忍び頑張った。その日本も世界の底辺になりつつある。まだ墜ちるだろう。再再興のヒントは?老人の知恵と警告と提言を・・・どぞ。