名前を言ってはいけないあの人との話_2
(名前を言ってはいけないあの人を彼とする。長いもんね。)
彼は私の隣に座って、初めまして〜なんてたわいもない話をした。
好みではないがルックスもそこそこで、穏やかそうな人に見えた。
直接関わりはなかったものの、仕事ができる人のようで、私の部署からの評判が非常に良く、総じて割と好印象だった。
そこから最初は会社のチャット上でコミュニケーションを取るようになり、ご飯に誘われ、LINEを交換し、まあよくある流れでアプローチされた。
知り合って日は浅かったもの、職場が同じということもあり、安心感はあったので、すぐに打ち解けて、告白されて付き合った。
そして、こちらも付き合って日は浅かったもの、いずれ結婚するなら早くてもいいのではという流れになり、最低限の挨拶等を済ませて入籍した。
私は元々、あまり結婚に興味がないタイプで、憧れなどもなかったので、自分の人生に結婚があるんだな、驚き、ぐらいのテンションだった。
後から周りの人に聞くと、彼は結婚願望の強いタイプのようだった。