【カナダ安楽死】サービス利用者が爆増中(2024年8月時点の最新情報)
カナダは2016年6月に安楽死制度が法制化。
オランダやスイスなどと違い『後発組』ですが、数年で急激にサービス利用者が増加しました。
2022年には13,242人に達しています。毎年の全死亡者数のうちの3.3%が安楽死サービスを利用して亡くなられています。
2023年のサービス利用者がまだ公開されていない(?)のですが、おそらく『16,000人近く』まで増加しているのではと推測されています。
カナダの安楽死制度の成立は2014年10月から始まった『カーター対カナダ裁判』がスタート地点になります。
難病に苦しむ二人の女性が中心となって
「自殺ほう助の禁止はカナダの権利と自由の憲法に違反している」
として最高裁判所に提訴しました。
国民中が二人を支持し、2015年2月に遂に司法長官はそれを認め、1年の準備期間をおいて2016年に制度の運用が始まりました。
当初は終末期の方のみ対象でしたが2021年には終末期でなくても、つまり死に間際でなくとも『壮絶な苦痛状態にある方』なら安楽死することが可能になりました。
カナダ国民は安楽死制度を『裁判を通して勝ち取った自負』があり制度に対する信頼は厚いです。
2024年4月のイプソスという世界調査機関の報告によりますと
84%以上の国民が安楽死制度を有意義なサービスとして『支持』しています⇩
報告書を読みたい方は⇩を参照(英文)
こちらのショート動画でも簡単に紹介しています⇩
ちなみに…カナダでは安楽死のことを『Maid』(Medical Assistance in Dying)
と呼ぶのが一般的なので覚えておきましょう。日本語読みでは「メイド」という呼称になります。
日本も『安楽死』ではなく『メイド(Maid)』という言葉に切り替えてほしいですね…安楽死という文字は誤解を招きやすいニュアンスが含まれていますし、今後の日本の法制化を踏まえたら「メイド」という響きの方が受け入れやすい印象です。
ありがとうございます。