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【ポルトガル 安楽死】合法化したけど本当に実施されているのか❓(2024年9月時点の最新情報)

ポルトガルは2023年5月12日に議会にて安楽死法案が成立しています。

しかし画像にある通りLong Battle(長い闘い)の末の勝利でした。
 
実は2020年に一度あっさり議会で安楽死法案が可決しました。
しかし熱心なカトリック信者でガチ保守派のソウザ大統領が「適用条件があいまいだ」として拒否権を行使。1回目の拒否後、実に4回に渡って議会で承認され続けるも、そのたびに大統領は拒否権を行使して突っぱねました。

いかにも脳内が化石化したカチンコチン大統領

しかし大統領の拒否権は4回までしか実施できないことになっており、『5回目の正直』で安楽死の制度化が決まりました。

国民の91%がカトリック教徒に所属するポルトガルですが、安楽死制度に関しては賛成が上回った瞬間でした。


ただですが・・・
本当に安楽死制度が順風満帆に実施されているのか❓と言われると怪しいところです💧
昨年の出来事なので、まだ何名がサービスを利用したのかデータはないですが、もしかしたらワンチャン何も進展していないような気もします。
というのも…

最近の欧州の潮流で『移民問題』を機に極右政党が支持を伸ばしているからです。
安楽死制度に絡めての『右派 or 左派』の政治事情とかは、世界的に見て関連性は低い印象です。党派を超えた議題テーマとなっています。どっちにも賛成&反対派がいたり、右派(保守)が安楽死を賛成している国もあれば、またその逆もある感じ。
現にポルトガルは左派が安楽死を賛成していますが、日本の左派は反対…フランスなどは両派とも賛成率が高いです。

しかし移民問題のため極右政党が台頭している昨今、その結果に引っ張られる形で、安楽死制度の方向性が定まりづらくなってきています。
私は、政治的な信条にこだわりはなく、むしろ今どき「右とか左だ」とか話題にするのは『ダサい思考』だと考えているのですが、政党方針によって安楽死制度が不成立になりかねないのは残念なことですし、ヤキモキとした気分になりますね。
 
ポルトガルの安楽死については、実施状況についての具体的なデータや報道が見当たらないのですが、来年の調査報告を待ちつつ状況を注視していかないとですね。
余談ですが…
「日本は無宗教の国だから、海外の安楽死事情は参考にならないし全然異なるよね」
…と考えている方は⇩の動画を御覧になっといてくださいね。
安楽死を調べれば調べるほど「人間の根本は世界中みな同じじゃん」と毎度痛感させられます。

日本の場合も‼ 社会の表面に出てこないだけで立派に

『宗教のある国』


ですよ。 
ありがとうございます。

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