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「俯瞰するニッポン~北九州市・皿倉山」
関門海峡が終わりを告げ、日本の近代史を牽引してきた北九州の工場地帯が見えてくると、その真ん中に入り組んだ洞海湾が町を二分しています。
そして、そこには、赤い橋と南に広がる山々が見えてきます。
この山は、神功皇后の伝説が残る山としても知られています。皇后が下山する時、既に日が暮れていて「更に暮れたり」と言った伝わります。
そのため、この一帯が「更暮山」「更暗山」と呼ばれました。転じて、皿倉山となり今につながっています。
ほとんどの観光客は、北側山麓の皿倉山ケーブルカーに乗り、山に登ります。そして、9合目付近で山頂までのスロープカーに乗り換えて山頂に到達します。
この山頂パノラマ展望台から視野角200度に広がる北九州市の夜景は「100億ドルの夜景」と称されるようになりました。それは、ご当地、北九州市が「日本新三大夜景」の一つに選定されているからです。
今、北九州市には、皿倉山だけでなく、多岐に渡る夜景コンテンツが誕生しています。真っ赤な若戸大橋と白く輝く関門橋という二つの橋梁のライトアップは、日本の近代化を映し出す鏡のようです。また、小倉城は、ライトアップだけではなく、お城の中のカフェなど、全国初の取り組みも始まっています。
とても楽しみな夜景都市と言えましょう。
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