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ラブタームーラの魔法昆虫

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#昆虫

7.デパートの秘密

 今日も、タンポポ団はラブタームーラの町中を歩き回り、魔法昆虫の手がかりを探していた。
「被害が出る前に、なんとしても捕まえなくてはなりませんね」元之が言った。
「もう、どっかで何か起こってるかもしれねえぞ。おれ達が知らないだけで」浩はそう答える。
「いやだ、そんな恐ろしいこと言わないでよ」美奈子は虫取り網をギュッと握りしめた。魔法昆虫には、たいそう危険な魔法が備わっているのだ。
「館長からまだ連

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4.タンポポ団の誕生

 博物館にある「関係者以外立ち入り禁止」と書かれた部屋の中に、美奈子、浩、元之、そして館長がいた。
「いいか、みんな。そこら のものをむやみに触れちゃいかんぞ。どれも、なにがしか魔法がかかっている。わしにもわからんものが、たんとあってな。どんな騒動が起きるかもしれんのだ」館長が注意を促す。
 館長がゾウムシモドキをマユに戻す様を見ていた浩は、
「いったい、何がどうなっちまってるってんだよ」と困惑を

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3.魔法昆虫

「はてさて、いったいどの虫が逃げ出したんだろうか」倉又館長はあごに手を当てながら、部屋中をうろうろと歩き回る。
「マユを見てもわからないんですか?」美奈子が聞いてみた。
「これはしたり! そうだった、そうだった。マユには1つずつ、魔法文字が描かれておるんだった!」そう言うと、百虫樹の元へと駆け寄る。「ふむふむ、ほかの4つは調べなければわからないが、1つだけわかる文字がある。ペッカルト・トラリム・サ

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2.昆虫展

 ラブタームーラの博物館ではいま、昆虫展を開催していた。世界中の珍しい昆虫を集め、休日ともなれば大賑わいである。
「ねえ、美奈。わたし達も見に行ってみない?」薫が誘う。
「昆虫かぁ。あんま興味ないんだよね。それに混雑してるっていうじゃない」美奈子は人混みが苦手だった。
「そんなこと言わないでさあ。わたし、お兄ちゃんがいつも虫採りに連れてってくれるもんだから、けっこう好きなんだ。ねね、付き合うつもり

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