福祉の普及啓発入門②普及啓発の4つの段階

2020年9月15日 23:36

こんにちは、勝手にシンドバッドのBメロの音程が取れないムーディです。あれむずくない？

2020年1月に「福祉の普及啓発勉強会」を立ち上げました。

「福祉の普及啓発勉強会」とは
「無関心から関心への転換」「福祉を関心のない人に触れやすく」
関心を0→1にしたり、理解を1→100にしたりしている人たちに注目し、普及啓発の仕方を学ぶ勉強会をします。

今回は日頃の自身の活動やそこで得た知見の一部をまとめたものを連載してみようと思いました。

福祉に無関心の人に対して関心を持ってもらうための考えを記す「福祉の普及啓発入門」。毎週火曜日に更新して2020年9月8日から9月29日まで連載していきます。更新をお楽しみに！

福祉の普及啓発入門①そもそも普及啓発のゴールってどこ？
福祉の普及啓発入門②普及啓発の4つの段階
福祉の普及啓発入門③
福祉の普及啓発入門④

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1．ひとまとめにされる普及啓発活動

とある福祉の普及啓発活動にあたる会議。普及啓発を兼ねたお祭りを企画する際には大体次のテーマがでる。

「日頃福祉に関心がない人にどうやったら来てもらえるか・・・」

毎年開催している福祉の祭りなのにもかかわらず、元から福祉に関心がある人しか来ないという悩み。恐らく福祉の普及啓発をかねたお祭りを企画する際には誰もが通る道かも知れない。

「精神障害者の普及啓発をかねて講演会を開催したい。日頃無関心な人に聞いて貰いたいけど、日頃から関心がある人しか来ない」

日頃から関心ない人に来て貰うためにいろいろなところにチラシを貼ったり、チラシのデザインをおしゃれにしたりする。

もちろんそうした工夫で日頃関心ない人は来る可能性もある。が大体は空回りに終わる。

もし、あなたが企画する普及啓発活動がうまくいかないとするならば、大体理由は1つ。

普及啓発活動には4つの段階があるのに、それを全てひとまとめにしているからである。

普及啓発活動の目的を考えると以下の段階がある。

【無関心→関心→理解→共創】

普及啓発の最終目標は共創することであり、何も考えずに普及啓発活動をするだけでは意味をなしません。自己満足で終わってしまいます。なので、何かしらの共創をする、行動を促す、ということをゴールにおいて普及啓発は組み立てていく必要があります。

実際に共創を促すためにはまず理解することが必要です。理解していない段階では共創はできません。

また、理解するためにはまず関心を持たなければいけません。関心がない段階では理解まで進みません。

そして関心を持つためには無関心状態を打破しないといけません。無関心状態をいかに関心に変えていくか。ここも重要です。

【無関心→関心→理解→共創】
この段階は以下の三通りに分類できます。
【無関心→関心】
【関心→理解】
【理解→共創】

この段階のどの段階に相手がいるか。相手が無関心状態なのか。関心を持っている状態なのか。すでに理解しているけど共創の仕方が分からないのか。

段階によっては普及啓発の仕方は変わってきます。

にも関わらず、

・講演会
・ブログ
・福祉主体の祭り
・ホームページ
・福祉をテーマにしたイベント、対話の場

など世間一般的に福祉業界で行われる普及啓発活動の大半は【関心→理解】を目的にしたものであり、【無関心→関心】、【理解→共創】と言われる部分の普及啓発についてはあまり実践されていない現状にあります。

講演会をいくら開催したところで講演会には関心がある人しか来ず、無関心の人にはアプローチできないままです。福祉のお祭りも同様。大半が【関心→理解】への部分の普及啓発になっていて、【無関心→関心】や【理解→共創】という要素はあまりありません。

では【無関心→関心】や【理解→共創】の転換はどう行っていくか。

ここを次回は記していきたい。

それではグッバイオンザビーチ！

※このnoteは「週1note」という企画に参加しています。