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スケールのジレンマ
コードから曲を作っている時…
あの音が無い!この音が足りない!
あれがあったらいいのに…!
ってよくなります。ないものねだりってやつですね。
そんな時は複数台使ったり、「次買うときは、アノ音足して…」とかよく考えたりする。
最近主流になっているミュータントなんかは最たる例で、まさに複数スケールを一台で網羅している優れもの。ハンドパンの進化はすごい。
そんな時にふと考える…
自分は今目の前にあるハンドパンのスケールを活かせているのか?
Gメジャースケールの例
例えば自分が持っているOxalista(G/ B C D E G A B C D)こいつはGメジャースケールの仲間ですな
同じメジャースケールで代表格なのはGsabye(G/ C D E F# G A B D)
比べてみると構成音が非常に似ている。
OxalistaとSabyeの違い
違いと言えば…Oxalistaは下の「B」がいる
トーンフィールドがBスタートのため、DingのG→Bと動いた時BがGの長三度となり、Gのメジャーコードが生まれ明るく聞こえる。そのため、Oxalistaはとても明るいスケールになっていると考える。
また、下のBがいるお陰でBとDを使ってBmコードが作れる。
GメジャースケールにおいてBmコードはDメジャーコードの代理コードになっておりドミナントとして使え非常に相性がいい。
Bがいるかいないかだけで、このくらい差がでるのね。
そんで次
OxalistaにはF#の音が無い。
GメジャースケールにおけるF#はメジャーセブンスとなっており、GメジャーコードにF#を足すとおしゃれな雰囲気になる。そのため、Sabyeは明るくおしゃれ感あるスケールなのかな~と
またsabyeではDとF#によってDメジャーコードが作れて、明るい雰囲気になる。ハンドパン一個の中でメジャーコードを複数作れるとそれだけで明るく聞こえますね。
同様にF#がいるかいないかだけで、このくらい差がでるのね。
まとまらないまとめ
同じGメジャースケールでも構成音の有無で結構差は出てくるものですな。
仮にOxalistaとSabyeの二台使って「Gメジャースケールは網羅した!」としたら、便利になって曲は作りやすくなるとは思う。
G SabyeとOxalistaは同じGメジャースケールであっても、構成音が異なり同じ雰囲気ではないので、全音網羅したハンドパンだと「Sabyeやoxalistaの感じや雰囲気」は消えてしまいそうな気が
そしてこれを踏まえ話は戻りますが…「自分は本当にスケールを活かせているのか?」と自分に問う
Noでしょうな。
欲しい音あったら足すし、複数台使えるなら複数台使うもの。
まぁうだうだ書いたけど、「スケールを活かす」ってのと「作りたい曲を作る」は全く別軸の話だから、同一に考える意味はないところですな
色々考えるとやっぱピアノやギターは「無い音が無い」のですげえ…!
「お前もピアノをやらないか?電子ピアノなら死ぬまでチューニングの心配はないんだぞ」
「音域が狭いのも、音が足りないのもハンドパンという脆い楽器の美しさだ。音域が狭いからこそ音が足りないからこそたまらなく愛おしく尊いのだ。」
って柱の人がきっと言ってくれるさ